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生き心地の良い町 の商品レビュー

4.5

84件のお客様レビュー

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2026/03/20

著者が開拓心、探究心に突き動かされて、調査を精力的に進めていく様が、スピード感を持って記されており、一気に読破することが出来ました。 至る所に気づきを与えてくださる箇所があり、躊躇することなく、すぐにでも実行に移して行こうと思えた作品です。

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2025/12/31

人と接する上でも自分が生きる上でも学びになる本だった。住環境を変えることは難しいけど、自己効力感を高める意識を持って人と接することはすぐにできるしプラスしかないと感じた。 海部町の、人に興味関心は持って、いつでも助けるけれど、つながり自体はあっさりしているというところが意外だった...

人と接する上でも自分が生きる上でも学びになる本だった。住環境を変えることは難しいけど、自己効力感を高める意識を持って人と接することはすぐにできるしプラスしかないと感じた。 海部町の、人に興味関心は持って、いつでも助けるけれど、つながり自体はあっさりしているというところが意外だったけど、よく考えると納得した。一つのコミュニティへの執着は、つながりも深まるけれど、壊れた時の傷つき方は怖いものだろうな。 他にもいろんな気づきヒントが得られる本。

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2025/10/20

https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00060965

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2025/07/30

信頼する心療内科のカウンセラーからのおすすめ本。今までの自分ではセレクトしなかった本で、読み心地がよく、新しい発見が多くありました

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2025/07/12

◆日本でもっとも自殺率の低い町の秘密 人口10万人あたりの自殺者数を自殺死亡率(略して自殺率)と言いますが、 都道府県別に調べてみたら、一番多い山梨県21.9人に対して、 一番少ない鳥取県は12.1人と2倍近い違いがありました(2024年厚労省統計)。 本書の舞台となる徳島県...

◆日本でもっとも自殺率の低い町の秘密 人口10万人あたりの自殺者数を自殺死亡率(略して自殺率)と言いますが、 都道府県別に調べてみたら、一番多い山梨県21.9人に対して、 一番少ない鳥取県は12.1人と2倍近い違いがありました(2024年厚労省統計)。 本書の舞台となる徳島県は16.1人と、全国平均の16.4よりは低いのですが、 著者が市町村別に子細に調べたところ、当時の徳島県海部町(現 海陽町)は、 8.7人に対して、両端に隣接する二町は26.2人と29.7人。 なんと3倍以上の開きがあったそうです。都道府県別の比較だけでは見えてこない事実です。 人口が少ない市町村では、1件あたりの増減が自殺率に大きく影響するため、 著者は、1973~2002年の30年分を調べ上げ、平均値を出して比べているのです。 このことから「この町には自殺を予防する何かがある」との問題意識を持ち、 4年をかけて調査し、その秘密を解明したのが本書です。 全国の市区町村別に、自殺率の低いベスト10を調べたところ、興味深いことに、 8位となった海部町以外は、すべて「島」の自治体だったそうです。 その意味で海部町は「日本でもっとも自殺率の低い町」といえるかもしれません。 こうして著者は何度も海部町に通い「自殺予防因子」の調査を始めたのです。 「そもそも、発生したことの原因は突き止められても、 発生しなかったことの原因はわからないのではないか」という周囲の心配をよそに、 遂に5つの自殺予防因子を見つけ出しました。 まずは「いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい」ということ。 いわば多様性ですが、おもしろいことに、海部町は、老人クラブの加入率は低く、 赤い羽根募金も集まりが悪いそうです。要は、統制や均質を避けようとする傾向があり、 同調圧力が弱く、異端の人も異端のまま居やすいといえそうです。 次に「人物本位主義をつらぬく」。これは、年齢・地位・学歴・家柄などに囚われないということ。 年長者だからといって威張らず、 町の人事でも、年功序列ではなく、適材適所が伝統になっているとか。 そして「どうせ自分なんて、と考えない」。お上頼みにはせず、 主体的にかかわろうとする気風があるようで、いわゆる自己効力感が高い人が多いようです。 さらに「『病』は市(いち)に出せ」。これは現地の旅館のご主人から聞いた言葉で、 「悩みやトラブルは隠さず、やせ我慢せず、思い切ってさらけ出せ、早めに相談せよ」 という教えなのです。 最後に「ゆるやかにつながる」。自治体の比較アンケートでは、 「日常的に生活面で協力しあっている」と答えた人は、 自殺多発地域の町では44.0%だったのに対して、意外なことに海部町は16.5%。 ともすると助け合いは粘質なつきあいになりがちですが、 海部町のコミュニケーションは淡白な印象があるそうで、基本は放任主義。 そうした「ゆるやかなつながり」が、むしろプラスに働いているのです。 なお、本書では自殺率は、過疎地や標高の高い地域ではなく、傾斜地であることが関係しており、 傾斜が強くなるほど自殺率への影響が高まるというデータを明 らかにしています。 「傾斜は人間にストレスを与える」ということかもしれません。 この研究は、著者の博士論文で、丹念に調べ上げた成果は注目を集め、 第1回日本社会精神医学会優秀論文賞を受賞。 精神科医の森川すいめいさんも、著者の研究発表を聞いて大きな衝撃と刺激を受けたそうで、 以来「自殺希少地域」に足繁く通うようになります。そして5カ所6回を訪問、 それぞれ1週間程度滞在したときの記録と考察を本にまとめました。 タイトルは『その島のひとたちは、ひとの話をきかない 精神科医「自殺希少地域」を行く』。 著者は違えど、まさに本書の続編ともいうべき本。 タイトルからして興味津々。こちらもおすすめですので、是非読んでみてください。

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2024/09/28

徳島県・旧海部町の成り立ちと住民の気質について調査したもの。とても読みやすかった。 やっぱり、自殺は個人のせいだけじゃない。自殺を予防する因子が、コミュニティーの中に存在する。それがある町は、結果的に住み心地がいいところになる。 そして、自分ひとりでも始められることが幾つかあ...

徳島県・旧海部町の成り立ちと住民の気質について調査したもの。とても読みやすかった。 やっぱり、自殺は個人のせいだけじゃない。自殺を予防する因子が、コミュニティーの中に存在する。それがある町は、結果的に住み心地がいいところになる。 そして、自分ひとりでも始められることが幾つかあると感じた。粘着しすぎない適度な距離感で、広く多くの人と接して様々な価値観に触れること。年齢や経験値にとらわれず、人物の本質を見て付き合っていくこと。そして、弱音や辛さはどんどん表に出していくこと。 自己を確立したうえで、ゆるやかに浅く広くつながって、来る者拒まず去る者追わず。自立しているから、損得勘定があまりない状態で、気楽に他人と付き合える。そういう人は、いつでも深く付き合える力を内包している。 死ななくて済む方法が、一つでも二つでも多く用意される日本社会になってほしい。容易に実践している他国民はいると思う。自殺を個人の資質のせいにして済ませたくない。 2014年9月21日読了

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2024/05/19

めっちゃ分析・調査が成されてて、自殺率の低さに関連する要因も納得できるものが多い。しかし、当たり前だが、自殺を今すぐに少なくする方法が載っている訳ではなく、これから地道に目指していく方向性を示してくれる感じ。シンプルに読みやすかった。

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2024/05/12

森川すいめいさんが推薦していた本、図書館で借りてようやく読みました。 生き心地のいい町っていうフレーズ、すごくいいなと思います。関心を持ってくれるけど、からっともしている、そういう「上手に放っておいてくれる」ことが、生きやすいなというのは、すごく腑に落ちる感覚でした。 また、森川...

森川すいめいさんが推薦していた本、図書館で借りてようやく読みました。 生き心地のいい町っていうフレーズ、すごくいいなと思います。関心を持ってくれるけど、からっともしている、そういう「上手に放っておいてくれる」ことが、生きやすいなというのは、すごく腑に落ちる感覚でした。 また、森川さんの本も、改めて読みたいと思います。

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2024/01/03

ある意味日本一自殺率の低い町「徳島県旧海部町」と他の地域を調査・比較しつつ、自殺予防に効果のある因子を抽出して、自殺予防対策への一つの回答を生み出した著作

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2024/01/03

健康マネジメントを専攻し、コミュニティ特性と自殺率との関係性について関心を持った著者が、海部町の自殺率の低さに着目、自殺予防因子を明らかにするまでの報告書。 内容はガッツリ学術研究なんだけど、テーマの身近さや、インタビューを多用する研究手法、そして何よりその楽しげな語り口から、随...

健康マネジメントを専攻し、コミュニティ特性と自殺率との関係性について関心を持った著者が、海部町の自殺率の低さに着目、自殺予防因子を明らかにするまでの報告書。 内容はガッツリ学術研究なんだけど、テーマの身近さや、インタビューを多用する研究手法、そして何よりその楽しげな語り口から、随分サクサク読めます。 海部の人たちの、人と自分は違って当たり前、という度量の広さ、困ったことは積極的に開示し、それを周囲も当たり前として受け取るところ、社会へ主体的に関わることで、何かを変えることができるという意識などが自殺予防因子としてあげられてます。これって、今声高に叫ばれている、多様性を大事にしてるってことで、引用されてるインタビューをみても、海部の人たちはカラッと明るく、確かにこういう環境なら、随分と人は生きやすいだろうと思う。 そして、今すぐ自分にもできることとして、「どうせ自分なんて」と言うことをやめてみることを提唱しています。 自分の意識を、行動で変えていく。行動することで、徐々に脳に刷り込んでいく。行動療法的ですが、すごく分かりやすい、取り組みやすいアドバイスだと思う。一気に難しいことを解決するのではなく、今すぐ出来ることを少しずつでもいいからやっていく。著者の真摯さや温かさを感じます。 研究成果自体も面白いけれど、研究を進める上での苦労話も、まるでプロジェクトXのようにドラマティックで、研究書というよりは、ドキュメンタリーのようでもある。 徳島にこんな町があるんだ、ということも含め、色んな人に読んでみてもらいたい一冊です。

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