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背表紙は歌う の商品レビュー

3.5

48件のお客様レビュー

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2026/01/21

明林書房の営業マン、ひつじくんこと井辻は、営業先で様々なトラブルにであってしまう。ある日、大手取次会社に立ち寄ったところ、態度の悪い社員に出会った。営業界隈では「デビル」と呼ばれるその人物は、もともとは本に興味がなかった体育会系だと見られる。彼が出版業界に入るきっかけとなったこと...

明林書房の営業マン、ひつじくんこと井辻は、営業先で様々なトラブルにであってしまう。ある日、大手取次会社に立ち寄ったところ、態度の悪い社員に出会った。営業界隈では「デビル」と呼ばれるその人物は、もともとは本に興味がなかった体育会系だと見られる。彼が出版業界に入るきっかけとなったこととは…? 本を巡り、そこで人間同士の諍いなどに絡む謎を解く5篇。本としては2作目で、1作目の意味のわからないアウトストーリーみたいなものはないので、やや改善。 とはいえ、読みにくいし、読み終わったあとに謎が溶けたにも関わらず、スカッとするものもほとんど無く、モヤモヤしたままになる。 読みにくさの原因は複数あり、やたらと人がでてくる割に、一作目で説明したから、容姿などは覚えておきなさいという傲慢さ。会話だけで成り立つはずなのに、会話に出てくる言葉が後から出てくるなど、掴もうにも掴めない展開。謎が5篇ともフワッとしたヒントだけ出てきて、井辻がわからんわからんとあっちこっちに走り回るだけの同じような展開。そして、各編最後2ページで謎解きを書いているが、そこもうーん?ああ、そういう?という薄い解決(物により解決せず)。 人物の部分は、個人的にはあまり好みでなかった1作目を踏襲していて、それを覚えてないこちらが悪いのかなとも思うが、とにかく盛り上がっている感じが一つもしないし、たとえば文学賞の受賞者リークでは、リークされた作者だけがひたすら焦っていて、井辻も周りもぼんやりしているし、オチもそれでいいの?という話で、イライラだけが残った。また、出版社が出版前のゲラだの何だのを本屋にばらまいているけど、それってOKなの? まあ、世の中に好きな人はいるんだろうけど、個人的にはこの作家は合わないな。タイトルの「背表紙」もほとんど関係ないし。 あと、出版不況だの何だの言ってるけど、この本を読んでいても、出版にまつわる業界の前時代性と、非効率な流通、本来大切にせねばいけない印刷屋は無視するなど、そりゃまあ、本も売れなくなるだろうな、というのをこの小説からも感じる。

Posted byブクログ

2025/11/27

出版社の営業さんの仕事がわかる一冊。「平台がおまちかね」の続編。 仕事で出会う人たちに起こるトラブルを、主人公が他社の営業仲間たちの力を借りながら謎を解き明かします。 謎が解けたあとは詳しく書かれていません。ほっこりした短編集なので、それに合う終わり方で私は好きですが物足りなさを...

出版社の営業さんの仕事がわかる一冊。「平台がおまちかね」の続編。 仕事で出会う人たちに起こるトラブルを、主人公が他社の営業仲間たちの力を借りながら謎を解き明かします。 謎が解けたあとは詳しく書かれていません。ほっこりした短編集なので、それに合う終わり方で私は好きですが物足りなさを感じる人はいるかもしれないです。

Posted byブクログ

2025/10/06

出版社営業マンのヒツジ君こと井辻くんの本屋や上司、同僚、作家さん達とのアレコレお仕事小説。 中でも、元書店員で思う所あって取次に転職したデビル大越という登場人物は、出番は少ないのにインパクトが大きかったです。

Posted byブクログ

2025/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

井辻智紀 明林書房の営業。中くらいといえる程度の出版社。 大越 「全国書籍販売」、通称「ゼンパン」の社員。通称、デビル大越。 秋沢 明林書房営業部副部長。智紀の直属の上司。四十代後半の既婚女性。 真柴司 明林書房の二倍は大きな、佐伯書房という出版社の営業。 細川 大きな総合出版社の営業。 津波沢陵 往年の流行作家。 海道 スキンヘッド。大手と言われる総合出版社の営業。 加賀野 福岡のエスエス堂。きれいでやさしくて清楚で知的な書店員。 岩淵 いかつい顔をしている。某大手出版社の営業。 吉野 智紀のふたつ前の担当者。智紀の四つ先輩。営業部から編集部に異動。 古島翠 『蒼の月』の作者。本業は勤務医。 長谷川 ゼンパンの女性。 岡田 山下 ナガマツ書店西渋谷店の書店員。文芸書担当。 白瀬みずき 新人作家で頭ひとつ飛び出している。 青池 ナガマツ書店西渋谷店の書店員。コミック担当。 久保田 ベテランの営業ウーマン。 マリ 久保田が結婚した相手の連れ子。 橋詰 久保田の元旦那と仲が良かったが、飲み会の席で口げんかになった。 島田 シマダ書店の社長。久保田の元旦那。 山室 バイヤー。 小島 東々賞を後援する出版社、栄有社の営業。 八木沼 乙川出版の影響。 金井 渋谷の飯村書店。 広岡 飯村書店の社員。雑誌担当。 小久保 飯村書店のバイト。 塩原健夫 宝力宝賞の長編部門を取った作家。 宮田 智紀の同僚。 内藤 成風堂の店員。 酒井 塩原の担当。 影平紀真 若手人気作家。

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2025/01/28

出版社営業・井辻智紀の業務日誌 井辻くんの有能ぶり・・はちょっと私にはわからないが、書店のミステリは楽しい。さすが大崎先生のお話。背表紙のタイトルは、新潟で回収。

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2023/12/24

著者の作品の中でも特にハラハラさせられた一冊かも。待機会の一話のような行き違いなんて、いくらでもあるでしょうし。 一方で、成風堂がこのシリーズに絡んでくるとは思わなかった。なぞなぞは多絵ちゃんが考えたのだろうか。ひつじくんとの直接に対面させるつもりはないようだけど、すれ違わせても...

著者の作品の中でも特にハラハラさせられた一冊かも。待機会の一話のような行き違いなんて、いくらでもあるでしょうし。 一方で、成風堂がこのシリーズに絡んでくるとは思わなかった。なぞなぞは多絵ちゃんが考えたのだろうか。ひつじくんとの直接に対面させるつもりはないようだけど、すれ違わせても面白いのではないだろうか。

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2023/05/24

2か月ほど前に読んだ「平台がおまちかね」の続編。 「ひつじくん」こと井辻くんもだいぶ営業の仕事に慣れてきたみたいね。真柴をはじめとした「マドンナの笑顔を守る会」の面々も同業他社同士でも相変わらず仲が良い。 出版業界と書店に対する愛情&ちょっと心配な気持ちがにじみ出る短編が5つ。...

2か月ほど前に読んだ「平台がおまちかね」の続編。 「ひつじくん」こと井辻くんもだいぶ営業の仕事に慣れてきたみたいね。真柴をはじめとした「マドンナの笑顔を守る会」の面々も同業他社同士でも相変わらず仲が良い。 出版業界と書店に対する愛情&ちょっと心配な気持ちがにじみ出る短編が5つ。取次のことや小さな書店の悩みなどがよく知れる。 謎解きのほうは、中途半端に先回りしたり忖度したり、持って回ったり含みを持ったやり取りで、解決したのやらしてないのやら、こちらも相変わらずちょっと緩め。 そんな話の中、「君とぼくの待機会」では文学賞レースの裏側での出版社の華やぎや受賞に備えた準備や担当者の心労や作家先生の微妙な胸の内が興味深く、業界の慣行と謎解きを絡めたところも楽しめた。 また、最終話「プロモーション・クイズ」での、なぞなぞで盛り上がる書店員さんや出版社の様子も微笑ましかったが、「平台が…」の最後の話で謎のパズルを考えた駒沢さんの友だちが働いているのが成風堂で、今回もまたなぞなぞを考えたのは内藤さんと同じ成風堂の人。よくよくこういうことが好きな人がいる本屋さんみたいね。 成風堂のシリーズ、まだ読んでいないので次はそちらへ行ってみよう。

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2022/11/23

井辻くんシリーズ第二弾! なかなか読者にはわからない裏側も見れて大好きなシリーズです。小さな本屋が無くなっていくことへのもどかしさ、作家に隠された秘密、文学賞にまつわる危うい噂、推薦コメントの謎などなど。出版社、作家、取次店、書店、そして読者。本にまつわる様々な出来事。どんな目線...

井辻くんシリーズ第二弾! なかなか読者にはわからない裏側も見れて大好きなシリーズです。小さな本屋が無くなっていくことへのもどかしさ、作家に隠された秘密、文学賞にまつわる危うい噂、推薦コメントの謎などなど。出版社、作家、取次店、書店、そして読者。本にまつわる様々な出来事。どんな目線から読んでも違った面白さがあるのではないでしょうか。今回も最後の方に成風堂とのリンクもあり楽しませていただきました。

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2021/06/14

またやってしまった。シリーズもの。 井辻智紀の業務日誌シリーズ第2弾、だということに、読み終わって初めて気付いた。 出版社の営業で働くヒツジくんの日常系ミステリー。 書店の話がたくさん出てきて興味深い。 楽しそうだけど大変そうだ。 最後の章で、ちらりと他のシリーズとのリンク。 そ...

またやってしまった。シリーズもの。 井辻智紀の業務日誌シリーズ第2弾、だということに、読み終わって初めて気付いた。 出版社の営業で働くヒツジくんの日常系ミステリー。 書店の話がたくさん出てきて興味深い。 楽しそうだけど大変そうだ。 最後の章で、ちらりと他のシリーズとのリンク。 そちらも面白そう。

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2020/05/19

帯の掛け替え、営業さんがやったりしてるのか…確かに、ノミネートが発表になってすぐに帯が替わってるし書店で作業してるんだろうなと思うと納得できる。今回は新しく別の営業さんなんかも出てきてどの人も個性的。取次のデビルの人は関わりたくはないけど、いるなー…って思ってしまう。続きは出ない...

帯の掛け替え、営業さんがやったりしてるのか…確かに、ノミネートが発表になってすぐに帯が替わってるし書店で作業してるんだろうなと思うと納得できる。今回は新しく別の営業さんなんかも出てきてどの人も個性的。取次のデビルの人は関わりたくはないけど、いるなー…って思ってしまう。続きは出ないのかなぁ

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