天国旅行 の商品レビュー
あまりに切ない。★5個にしたかったけど、悲しいので4つ。 でも全部現実にあるような気がする。 私はやっぱり三浦しをんさんの文章が好きです。 引き寄せられずにはいられない。 あとがきで角田光代さんも書いているが、各作品での人間関係が多様だ。 前にもあったような設定とか雰囲気とかが...
あまりに切ない。★5個にしたかったけど、悲しいので4つ。 でも全部現実にあるような気がする。 私はやっぱり三浦しをんさんの文章が好きです。 引き寄せられずにはいられない。 あとがきで角田光代さんも書いているが、各作品での人間関係が多様だ。 前にもあったような設定とか雰囲気とかがあまりない。 いつも新しい世界に入ることが出来る。
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「死」をテーマにした短編集 「君はポラリス」や「船を編む」の作家さんだったのですね (どちらも読んでないけど) 自死だったり心中だったり・・・様々な死を中心に天国旅行 死者と生者の境目ってどこにあるんだろう?? 自分も時々「あの時死んだのは本当は自分の方だったりして」 なんて不...
「死」をテーマにした短編集 「君はポラリス」や「船を編む」の作家さんだったのですね (どちらも読んでないけど) 自死だったり心中だったり・・・様々な死を中心に天国旅行 死者と生者の境目ってどこにあるんだろう?? 自分も時々「あの時死んだのは本当は自分の方だったりして」 なんて不思議な気持ちになるので 天国旅行ってそんな死者と生者の交流だったりもするのかな 一つ一つが短いお話なので移動の最中読むのに丁度良かった 2014年の年頭の一冊が「死」から始まるって・・・(´・_・`) とも思ったけど(笑)
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面白さとしては★4だけど、ちょっと辛くなっちゃうくらいの話もあるからマイナス★ひとつ。 「遺言」には純粋にホロリ。解説にあった視点で読み直すと、また新たな物語が見えてきて面白い。
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心中、自死をテーマにした短編集。 それぞれの生の終わり方を書くことで、作者は何を書きたかったんだろうか。主人公とその傍らにいる人との関係、存在、対話が印象的で、死を通して、その周りにいる人を書きたかったのかな・・と思った。 死の世界に行く者は、生の世界にいるものに、生きている...
心中、自死をテーマにした短編集。 それぞれの生の終わり方を書くことで、作者は何を書きたかったんだろうか。主人公とその傍らにいる人との関係、存在、対話が印象的で、死を通して、その周りにいる人を書きたかったのかな・・と思った。 死の世界に行く者は、生の世界にいるものに、生きていることの尊さとか、素晴らしさを、伝える、生きている人は受け取る・・・と、よく言うけれど、そんな単純なことではないのではないかと思った。 苦しさから助けられることを求めて、死を選ぶ。 間違っているか、正しいか、他人にはなんとも言えないのだと思った。 彼女が亡くなり、その霊と一緒に住み続ける人のお話の中で、 生者と死者の違いはなんだろうか?と、自問自答していて、 とても印象的だった。 主人公は、恋人が亡くなり、霊になった彼女と、暮らしている。 死んでいるのに、生きているような錯覚に陥る。 生者とのあいだには何かが生まれるが、死者とのあいだには何も生まれない。人が死の世界に行き、姿がなくなって、人は次の段階へと行けるんだなと思った。 それぞれの切実さの中で終わっていく生。 心に深くのこる物語でした。 三浦しをんはこんな本も書けるのかー。
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読んでいる最中は夢中になって先へ先へと手が進んだ。 本を置いて他ごとをしているとき、作品の持つ雰囲気から抜け出せず、なんだか心に重みが残るようだった。ただ重みと言っても暗くなるわけではないのが不思議。 2013/12/19
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心中をテーマにした短編集 人が最期を考えるとき 自らの手で命を絶とうと、それも誰かと共にするときに 強い意志と、揺らぐ心と 一体と、裏切りの可能性を その一時に、張り巡らす それぞれのストーリーが 不安定さを持っていて なにか他人事とも捉え難かった
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なんとなく、死がテーマになってる短編集。これを読んで思ったのは、あっしをんってこんなかんじだったっけ、っていう。船を編むとか風が強く吹いているとか色々流行って、流行作家みたいになってるけど、なぜ流行ったかというとやはり分かりやすいからかな、と。本当に分かりやすい。解釈の余地なんて...
なんとなく、死がテーマになってる短編集。これを読んで思ったのは、あっしをんってこんなかんじだったっけ、っていう。船を編むとか風が強く吹いているとか色々流行って、流行作家みたいになってるけど、なぜ流行ったかというとやはり分かりやすいからかな、と。本当に分かりやすい。解釈の余地なんて微塵もない、エンターテイメント性の高いものだな、と感じる。内容自体はしっとりとしているけど。分かりやすさってすごい。けど、分かりやすいものってどうなのかな、と疑問を持ったりもする。
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心中がテーマの短編集、とのこと。 死が人と人を別つということはもちろん悲しいのだけど、死によって人と人を永遠に結びつけることも、とても悲しいなぁと思いました。 三浦しをんさんの描く「死」は、すとんと自分の中におさまりました。重すぎず軽すぎずお涙頂戴でもなくて、そこがとても良か...
心中がテーマの短編集、とのこと。 死が人と人を別つということはもちろん悲しいのだけど、死によって人と人を永遠に結びつけることも、とても悲しいなぁと思いました。 三浦しをんさんの描く「死」は、すとんと自分の中におさまりました。重すぎず軽すぎずお涙頂戴でもなくて、そこがとても良かったです。
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同作者の「風が強く吹いている」と比べると、面白さに欠けるものがありました。 本の帯に「人生が愛おしくなる7つの物語」と書いてありましたが、個人的に、人生が愛おしくなるという表現が合う小説ではなかった気がします。 物語としては、飽きずに読めたので、つまらないということではありません...
同作者の「風が強く吹いている」と比べると、面白さに欠けるものがありました。 本の帯に「人生が愛おしくなる7つの物語」と書いてありましたが、個人的に、人生が愛おしくなるという表現が合う小説ではなかった気がします。 物語としては、飽きずに読めたので、つまらないということではありませんでした。
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心中をテーマにした短編集でしたが、イマイチしっくりこなかった。 最初と最後にBLの香りを漂わせるなど三浦氏らしい片鱗が見えるものの、独特の目線が発揮されていないような気がする。
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