1,800円以上の注文で送料無料

自滅する中国 の商品レビュー

4.3

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/10/28

【由来】 ・遠藤さんから 【期待したもの】 ・このエドワード・ルトワックってのはすごい人らしい。地政学的な視点を身につけたい。 【要約】 ・図書館で30人ほど待ち。 【ノート】 ・ 【目次】

Posted byブクログ

2015/07/03

タイトルの通り蠢く隣の大国を中心とした内容ですが、個人的に興味深かったのはぐるっと周囲の登場人物達、つまり我等とアジアの国々についての説明内容。 以後の海上陣地ゲームを観戦するにあたり、取り敢えず各種用意された駒の動きを確認しておきたい場合には最適な本だと思います。

Posted byブクログ

2014/05/17

著者は米国人、大手シンクタンク・戦略国際問題研究所の上級アドバイザー。邦題は刺激的だが、もとは『THE RISE OF CHINA VS. THE LOGIC OF STRATEGY』(台頭する中国 VS. 戦略の論理)で、原題のとおりの内容。ある国家が台頭する。その国の指導者・...

著者は米国人、大手シンクタンク・戦略国際問題研究所の上級アドバイザー。邦題は刺激的だが、もとは『THE RISE OF CHINA VS. THE LOGIC OF STRATEGY』(台頭する中国 VS. 戦略の論理)で、原題のとおりの内容。ある国家が台頭する。その国の指導者・国民が「もっとこのパワーを自国に有利に使えるはずだ」と思い込む。周辺国に高圧的に出る。結果、隣国たちが協力し合って自然に同盟関係ができる。「戦略の論理」とはこのように、〈台頭する国は、「パワーが台頭している」という事実そのものから、パワーを失ってしまうことになる〉現象のことを指している。これは中国だけが陥っている状態ではない。第二次世界大戦前のドイツ・日本も、この論理の支配下にあったかもしれない。  著者は中国の歴史から、現在の態度を導き出すようなこともしている。具体的な事例も豊富で、読みやすく、おもしろい。いかにも「嫌中本」的なタイトルは、アレだけれども、なかみはわりとまっとう。

Posted byブクログ

2014/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

異文化というのはまさにこういうことなのか。孫子は中国の最高の戦略書である、というようなことをどこかで聞いた。孫武と孫ピンは最高の軍略である。と。 その反面、中国の歴史、特に唐以降の中国史は、異民族の王朝が多い。 著者は、漢民族内の同文化内の戦争という背景があってはじめて孫子は役に立つ。異文化との戦争には意味をなさない、と喝破する。「天下」「朝貢精度」もそう。 特に現代のような、対等の立場である独立国間の外交に対して、中国の伝統的な考え方はなじまない。 言われてみればその通り。それを理路整然と書いてあるので納得がいく。中国文化圏の人はここまで突き放した書き方はできないんじゃないかな。

Posted byブクログ

2014/04/29

本書の紹介文によれば戦略家、そして中国問題の専門家として著名な著者が大国化著しい中国と周辺国との関係を論じた一冊。 第1次世界大戦前のドイツを例に取り 国家は大国化するだけで周辺諸国の反発を招くが、それだけに留まらず自国の国力に見合った軍事力を整備し始めると、周辺諸国はその国...

本書の紹介文によれば戦略家、そして中国問題の専門家として著名な著者が大国化著しい中国と周辺国との関係を論じた一冊。 第1次世界大戦前のドイツを例に取り 国家は大国化するだけで周辺諸国の反発を招くが、それだけに留まらず自国の国力に見合った軍事力を整備し始めると、周辺諸国はその国に対して脅威を感じ、対抗策を取り始める。 そして、当初は国毎に個別な物でしかなかった対抗策もやがて他国との有形無形の協力に基づいた物となり、最終的にこの周辺諸国の連携によって新大国の発展が阻害される。 その為、新大国が発展を続けるには軍事力の増強を止めるか、あるいは周辺諸国が抵抗を断念するまでに強大な国家になるしかない。 と主張。 次いでこの考えを現在の中国に適応した上で、 「自分たちがこの様に反応するから他国も同じ様に反応するはず」と言う思いこみ、本書の表現を借りれば「大国の自閉症」にとらわれた中国が、周辺諸国に反感を抱かせ、これを離反させる行為を繰り返している点を解説し、彼らが自らの力を誇示すればする程、周辺国が対中国の連携を取り始めている様子を指摘しています。 そして、周辺国が平和を保つには中国の成長を年率4%程度に抑え込む必要があると述べ、これは経済的手段で達成できると結論付けています。 尚、本書では具体的、かつ詳細なデータに基づいた分析が行われている訳ではなく、もっとマクロな視点からの思考が行われています。 その為、実際に著者の考えが今後、どの程度現実を反映する事になるのかは良く分かりませんが、自国の軍事力を増強しつづければやがて他国がそれに脅威を感じ、最終的に周辺国が有形無形の連携を取り始めて自国に対抗すると言う指摘は重要ではないかと思います。 この様に中国のみならず、日本も含めた様々な国家について考える際に役立つ考え方を身に付ける事が出来る内容となっています。 興味をお感じになられれば一読されてみては如何でしょうか。

Posted byブクログ

2014/03/14

題名はともかく、中国の最近(著者によれば2008年の金融危機以降)の対外的な振る舞いがよく理解できる。

Posted byブクログ

2014/02/02

今飛び込んできている情報から考えるに、非常に納得性の高い内容でした。経済書ではなく、あくまで軍事バランス的なお話ではあるが、偏った見方ではなく、さまざまの視点からの分析がなされており、非常に興味深い。とくにアメリカの3つの政策などは、非常にリアリスティックだった。(一国のすべての...

今飛び込んできている情報から考えるに、非常に納得性の高い内容でした。経済書ではなく、あくまで軍事バランス的なお話ではあるが、偏った見方ではなく、さまざまの視点からの分析がなされており、非常に興味深い。とくにアメリカの3つの政策などは、非常にリアリスティックだった。(一国のすべての省庁がすべて同じ方向を向くとは限らない。。日本でもよくあること)。 日本の米回帰、ASEANシフトは必然、韓国のポジションは今後さらに厳しくなるでしょうね。 ただ、気になったのは当たり前ですが、やはりアメリカの視点が色濃いなという点、ヨーロッパ特にドイツなどはいまだ違う絵を見ていて、対中包囲網には中立てきでしょうか?その辺も知りたかったところ。(ということで世界的な視点といえず★4つ) 今今でいえば、この中では最後で示唆されていた中国経済の失速が見えてきましたが、これによって周辺国との関係がこの内容のようにソフトランディングしてくれれば、それが最良のシナリオですね。

Posted byブクログ

2019/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2014/01/24:  1章と最終章を読む。  残りはあとで時間があるときに、読み直し。  冷静に、中国を見るという訓練に良い本。 2019/04/12:2回目  2012年に出版されて、5年たって、ずいぶん、状況も変わってきた感じ。この頃は、日本は中国イケイケどんどんだったけど、今は、中国ダメポって本も、本当に多くなってきた。

Posted byブクログ

2013/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「巨大国家の自閉症」とか、孫子の兵法への妄信みたいなものが、現在の中国の行動規範の裏にあるとの指摘。確かにそういうフィルターをかけてみると、(私が)常日頃「よく言うわ」と感じていることがストンと落ちる。 もともとの原題は The rise of China vs. the logic of strategy。 直訳すると、中国の隆盛 と 戦略の論理…かな。 兵法を生み出した中国は戦略の大家である、という自負があるけれども、その兵法自体は、同一文化圏を前提としたものであり、現代の国際社会にはそのまま適用できない。その思い込みから動いてしまうので、周辺国からは思い通りの反応(朝貢)を得られないばかりか、反発、ひいては、自国を囲い込むような同盟を促進してしまうという悪循環。 中国が真にG2となるのを望むのであれば、現代国際社会は同一文化圏の論理では動かないということに気づく必要がある、と。 しかし、邦題「自滅する中国 -なぜ世界帝国になれないのか-」はウェブで公募したそうだけれど…なんかしっくりこないな。

Posted byブクログ

2013/09/18

中国はオレ様政策を押し進めることにより、周辺国および周辺国と米国との連携をを強め、結果として自国を包囲され、圧迫されてしまうという話。読み応えのある本です。中国ウォッチャーはぜひ一読を。 一昨日、フィリピンが、昔追い出した米軍のある海軍基地に、やっぱり戻ってきてよ とお願いしてい...

中国はオレ様政策を押し進めることにより、周辺国および周辺国と米国との連携をを強め、結果として自国を包囲され、圧迫されてしまうという話。読み応えのある本です。中国ウォッチャーはぜひ一読を。 一昨日、フィリピンが、昔追い出した米軍のある海軍基地に、やっぱり戻ってきてよ とお願いしているとのニュースがありました。まさにこの本に書かれていることが進行中。

Posted byブクログ