自滅する中国 の商品レビュー

エドワードルトワック【著】,奥山真司【監訳】

2013/08/03

思ったことは２つ。
１)常々自分は中国人の周囲に嫌われ、バカにされ、軽蔑される能力に深い深い関心を持っていた。しかも彼らはそれを極めて迅速、かつ激烈な形で達成するのだ。この本は彼らの能力に関する理論的な説明を記述した（私が知る限り）最初の本である。それだけでも読む価値が有ると思う。ついでに言っておくとと彼らのその能力に不感症な日本人もいてそれもまた驚嘆せざるを得ない。
２）先の「中国共産党と資本主義」（こちらは中国について割に好意的である）もそうなのだが、中国の歴史をちゃんと踏まえて記述をされているところが偉い。最近、英米でも中国の歴史の歴史に関する認識が深まってると見えて彼らはその辺りがつくづく偉いと思う。それに引き換え日本の言論はダメダメである。。なまじ高校で中国の歴史なんかやるから良くないのか。同文同種の国だと思い込んでいるから覚悟が甘いのか。うーむ。