スウィート・ヒアアフター の商品レビュー
この人は、『キッチン』のときから、ひりひりしながら目を開けてどっしりと生きるってどういう感覚なのかということを書き続けてるのかなあ。地獄の釜をのぞいてしまったら、もう中途半端ではいられない。目を開けて生きるしかない。でもそれこそが生を全うできる。それを、キッチンを著したときくらい...
この人は、『キッチン』のときから、ひりひりしながら目を開けてどっしりと生きるってどういう感覚なのかということを書き続けてるのかなあ。地獄の釜をのぞいてしまったら、もう中途半端ではいられない。目を開けて生きるしかない。でもそれこそが生を全うできる。それを、キッチンを著したときくらい若い時から書いてるなんてすごい。これとキッチンは、テーマは同じなんじゃないかな。今は、20年くらいの経験を経てより鋭く深く確信をもって伝えてきてる感じがする。
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久しぶりに読んだよしもとばななは、言葉が寄り添うように馴染む感じが懐かしかった。「まぼろしハワイ」「もしもし下北沢」もそのうち読みたぃ。共に幻冬舎文庫
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まぶいをなくしてしまった話。 好きだけれど、恋愛みたいにしなくてもいい、みたいな関係があることって、とてもいいんだなと思った。
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読み進めるのがつらいときもあったけど、今読むべくして読んだと感じた一冊。また読み直すことがあると思う。
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311の、後を書いた本なのだという奥付を見て、ぐっと胸を締め付けられる。 喪失を乗りこえなければならない、飲み下さなければならないという残酷さ。 その先にしか、見えないもの。
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(レビュー・感想というよりは読むに至った経緯) よしもとばななを初めて読んだ。以前の自分では絶対読めないと感じていたのでなんとなくさけていたけれど、この年になって初めて「そろそろ読んでも大丈夫かな」と思って読んでみた。 どれを読もうかと本屋で悩んでいると、丁度幻冬舎の冬文庫なる...
(レビュー・感想というよりは読むに至った経緯) よしもとばななを初めて読んだ。以前の自分では絶対読めないと感じていたのでなんとなくさけていたけれど、この年になって初めて「そろそろ読んでも大丈夫かな」と思って読んでみた。 どれを読もうかと本屋で悩んでいると、丁度幻冬舎の冬文庫なる特集があって、そこによしもとばななさんのこの作品があるから手に取った次第です。 恋人が死んでしまったとはまた違うけれど、いろいろなものを失くしてしまった後の自分が、この本に、この時期に、出会えて良かった。 追記。 自分は近親の死にまだ出会っていないから、この本は少し早すぎたかもしれない。本文中の感情で分からない所が多々あった。またいつか読むのだろう。きっと。
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直接的に3・11に触れた作品ではないが、それを意識して書かれた作品。交通事故で最愛の人を亡くし幽霊が見えるようになった女性と彼女を取り巻く人々の悲しくも温かいお話。
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2013.11.1 am5:13読了。知らず知らずにうちにじっくり読んでいた。じっくりゆっくり噛み締めながら、噛めば噛むほど味が出るような感じ。しみわたる。短いけど濃い。なぜだか惹きつけられる。引力のある作品。あとがきを読んで納得。こんな生き方いいなあ。時折再読したい。よしもとば...
2013.11.1 am5:13読了。知らず知らずにうちにじっくり読んでいた。じっくりゆっくり噛み締めながら、噛めば噛むほど味が出るような感じ。しみわたる。短いけど濃い。なぜだか惹きつけられる。引力のある作品。あとがきを読んで納得。こんな生き方いいなあ。時折再読したい。よしもとばななさんの作品は『キッチン』以来。それも中学生のときに読んだきり。当時母から面白いよ、とすすめられて読んだが、正直面白さがわからなかった。今ならわかる気がする。『キッチン』は実家にある。読みたくなった。他の作品も読みたい。村上春樹も中学生のとき読んで意味がわからなかったからそれ以来手を出してなかったけど、読んでみようかな。
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人は変わっていってしまう。 変わっていくことを悲しいと思う。 でも人はそうしてしか生きていけない。 あ、 と思う今はもうそこにはない。 向こうへいった時 見つけてもらえるように、魂を輝かせていたい へんな中途半端なかおをして、周りにあわせたスカートをはいて なんてしていたくない...
人は変わっていってしまう。 変わっていくことを悲しいと思う。 でも人はそうしてしか生きていけない。 あ、 と思う今はもうそこにはない。 向こうへいった時 見つけてもらえるように、魂を輝かせていたい へんな中途半端なかおをして、周りにあわせたスカートをはいて なんてしていたくない とわたしも思った。 いま自分が何をしているかに意識を向けること (ながらなんとかではなく)、 というのはこの前座禅で教えてもらったことだけど この本をつらぬくものもとても仏教的であると思った。 つまり癒しであり、救い。甘やかしてもらうことは、悪ではない。 死にたくなるようなことがあったら、きっと、読むといいと思う。
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相変わらず優しい。 キッチンほどのパンチはなくて、まぼろしハワイとか王国シリーズほどぐっとは来なかったけど、もし自分が今の彼を亡くしたら、って思いながら読んでたら再生までの道のりがちょっと羨ましく、優しく思えた作品。
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