佳代のキッチン の商品レビュー
調理屋をしながら 突然いなくなった 両親を探す。 おんぼろの軽で、 日本全国を 巡る。 そして、 その土地の おいしい湧き水と おいしい食材と あたたかい人たちに 出会う。 フィクションだからこそ、 ありえるのであって 楽しめた。 結末が 納得できなかったけど どんどん 読...
調理屋をしながら 突然いなくなった 両親を探す。 おんぼろの軽で、 日本全国を 巡る。 そして、 その土地の おいしい湧き水と おいしい食材と あたたかい人たちに 出会う。 フィクションだからこそ、 ありえるのであって 楽しめた。 結末が 納得できなかったけど どんどん 読みたくなる 作品。 2013.10.2
Posted by
両親は、いつも佳代のそばに 存在している。 そう感じていれば、いい。 そんな風に感じられるまで すごくもがいて、くるしんで 時間が必要だったり…。 いつか、私の子供らも そう思ってくれたらいいな。 今じゃなくていい もっともっと 遠い未来のいつか。
Posted by
好きなタイプの本。 「いかようにも料理します」で出てくる料理がいちいち凝っていて素敵。 ただ人探し目的で移動式店舗を営んでいる点が「茶柱倶楽部」に酷似していて新鮮味がないのが残念。 両親の行方うんぬんより料理の描写をただただ楽しんだ作品。
Posted by
料理付きロードストーリー 材料持ち込むと何でも作ってもらえる、こんな店が近所に欲しい。 作中の創作料理のリアリティが高いので、再現してみたい!
Posted by
軽自動車をキッチンに改造して、 料理を作りながら日本の色々な場所に行くという物語です。 ------------------------------------------------------------------------ 佳代は軽自動車を改造したキッチンワゴンで色々...
軽自動車をキッチンに改造して、 料理を作りながら日本の色々な場所に行くという物語です。 ------------------------------------------------------------------------ 佳代は軽自動車を改造したキッチンワゴンで色々な場所に行き、 お客さんが持ち込んだ食材で希望する料理を何でも作る移動調理屋を営んでいる。 店の名前は「佳代のキッチン」。 料金は何人分作っても一回500円という設定で注文を受けている。 佳代の両親は自分が中学生だった15年前に突然失踪したため、 当時小学生だった弟を育てるために高校へは進まずひたすら働いて頑張ってきた。 弟が新聞記者として無事に就職したため、 佳代は両親を捜すためチラシを配りながら全国を回っていた。 佳代がこだわるのはその土地土地の美味しい清水。 土地の清水を使うことによってその土地の人の口にある料理が出来ると信じる佳代は、 どこの土地に行っても温かい人々に出会い、 両親の情報も徐々に入ってくるようになってきた。 その土地の人の情報を頼りに両親の後を追っている佳代は、 徐々に両親の昔の行動や考え方に触れることによって、 両親の意外な過去と真実に向き合うことになる。 そして、最後に佳代たどり着いた先にはさらに意外な事実が隠されていた。 ------------------------------------------------------------------------ この物語は7つの短編がそれぞれで完結していながらも、 短編すべてを読むことで全体のストーリが流れるという連作短編。 ひとつひとつのエピソードもとても温かい内容で、 さらに登場する料理がどれも美味しそうだなと思えるものばかりです。 各地を移動しながら両親の手がかりを探すというメインストーリーに、 行く先々で知り合った人々の、 料理を通じたエピソードが横軸として実に温かい内容で展開されます。 物語に出てくる料理も多種多様で、 肉じゃがやカレーなどの定番家庭料理から、 残り物の握り寿司を使ったてんぷらなどの創作料理までいろいろ。 どの料理もとても美味しそうで、 出来ることなら自分で作ってみようかなと思ったほどでした。 物語のラストでは読んでいてホロッとくるような展開で、 読み終わったときに胸の中が温かくなる内容でした。 なかなか胸にしみる一冊ですよ。
Posted by
日本各地を巡りながら両親を捜す旅をする話。主人公が作る数々の料理の、美味しそうな香りが漂ってくるかのようなお話です。人の縁が繋がっていく感じが心地よかったです。
Posted by