総理の夫 First Gentleman の商品レビュー
大事なことと分かっていても堅苦しいし難しくて、 敬遠しがちな政治=社会の話が、著者にかかれば、こんなにも面白く考えるきっかけになるのか!と脱帽。(相馬日和と凛子のキャラクター設定を思いついた時点で原田マハさんの勝利‼︎‼︎) 「初出誌」が月刊ジェイノベル(2011年4月〜2013...
大事なことと分かっていても堅苦しいし難しくて、 敬遠しがちな政治=社会の話が、著者にかかれば、こんなにも面白く考えるきっかけになるのか!と脱帽。(相馬日和と凛子のキャラクター設定を思いついた時点で原田マハさんの勝利‼︎‼︎) 「初出誌」が月刊ジェイノベル(2011年4月〜2013年3月)とあって二度びっくり。 2021年映画化もされたことだし、私たちの現実社会もそろそろ変わる時が来た。
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映画化すると聞いて手にとった。 田中圭、中谷美紀。ぴったりだなあ。 「伝説の」スピーチライター・久遠久美がちょくちょく登場して、にやりとした。 後半、ある戦いが幕を開けて、すでに深夜だったけれど展開が気になって夜更かしした。 「けれど、たとえ世界中が敵になったとしても、君の...
映画化すると聞いて手にとった。 田中圭、中谷美紀。ぴったりだなあ。 「伝説の」スピーチライター・久遠久美がちょくちょく登場して、にやりとした。 後半、ある戦いが幕を開けて、すでに深夜だったけれど展開が気になって夜更かしした。 「けれど、たとえ世界中が敵になったとしても、君の側につく。君を守る。君に、ついていく。」(231ページより)と断言できる夫、素敵だなあ。 お互いを思いやりあってて信頼しあってて、素敵な夫婦だった。 …ただ。 「本日は、お日柄もよく」も政治が絡む物語だったが、全く気にはならなかった。 しかし、今回の「総理の夫」”も”、冒頭、野党が結託して与党になるという展開だったので フィクションとはいえど、さすがにちょっと個人の政治思想を前面に押し出している感じが拭いきれなくて、ちょっとそこまではのめり込めなかった。最後までずっとちらついてしまった。 (執筆当時の政治情勢の影響もあるかもしれないが) くしくも、2021年9月現在、このリアルの世界でも女性総理がもしかしたら誕生するかもしれないという状況になっている。 物語の世界の凛子が初の女性総理に就任するのは、20XX年9月下旬だ。 全くの偶然なのだが、映画が公開されるというタイミングで実際の政治もそうなるかもしれないことについて、原田さんはどうお考えなのだろうか…と考えてしまった。
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史上初の女性総理大臣とその夫の物語という設定はいいよね 生き馬の目を抜く政治の世界に日和のほんわかした感じと2人の信頼関係と周りの人たちの助けによって暖かさを加えてる ただもっと本当にこんな総理大臣がいたら!って思わせる何かがあとひとつふたつあったらもっと良かったかな
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凄いな!!の一言に尽きる。 日本史上初の女性総理、それを夫が傍で見ながら綴る日記形式で物語が進んでいく設定が面白かった。 政治に全く無知な私でも楽しくそしてのめり込んで読めました。 こんなリーダーが今の日本に欲しい。
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好きな著者の一人、話題になった一冊なので、楽しみに本を開く。が、一番眼を引くのがタイトル(まあついでに言うとその夫は鳥の研究者)と言う事だけで、話はどこかのテンプレートを持ってきたのか的展開で心踊らない。 妻も最初のページで本を閉じたと言っていた。どこの層に受けたのだろうか?
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さわやかで気持ちの良い読後感。 読み終えて、ひとりスタンディングオベーションです!! 凛子さんはもちろん最高に素敵ですが、夫の日和クン、なんとも愛おしいです。 この作品が書かれたのが2013年。 中に面白い記述がありました。 《政府専用機はMLJ(Michibishi Long...
さわやかで気持ちの良い読後感。 読み終えて、ひとりスタンディングオベーションです!! 凛子さんはもちろん最高に素敵ですが、夫の日和クン、なんとも愛おしいです。 この作品が書かれたのが2013年。 中に面白い記述がありました。 《政府専用機はMLJ(Michibishi Long-range Jet)。 日本初の女性総理が国産の政府専用機で乗り込んだのだ。 戦後長らく国産機を作る権利を剥奪されてきた敗戦国の日本にとって 外圧を目に見える形で押し返す快挙だ》 2009年の作品『翼をください』に、国産機についての伏線がありました。 作者の強い想いが伝わってきます。 ところで、ニュージーランドでは、 2017年10月に アンダーソン氏が37歳という若さで女性首相に就任しました。 そして翌年6月には、事実婚で出産して産休を取得しています。 コロナ対応でも、国民への語りかけや、素早いロックダウンなど 世界が注目するような手腕を発揮しました。 日本でも将来・・・と期待したい!!
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夢があっていい。総理の夫目線なので、小難しい政治の話は全く出てこなくて、ただただ凛子さんすげーというかんじ
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女性初の総理大臣、その夫の日和さんがとても良い 映画化になると言う事で、今回で2度目読了 スピーチライターの久遠さんも出てきて、マハさんファンの私は嬉しかった 映画楽しみ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
田中圭、中谷美紀映画化により読 原田マハ個人的一作め 文体は柔らかくてテンポも良くて読みやすかった。 主人公である日和の日記、という体を借りての文体で日和の人柄もよく表されていた気がする。 全体的に総理大臣、政治を巡るお堅い感じはなく、基本的には登場人物も全員いい人で終わったので読後感は◎ 最後凛子の妊娠による一波乱が最大の山場のように思えたけど、その割には文量や熱意がいまいち感じられなかった…夏の総選挙が山場だったのかな? 個人的には最後の凛子の決断には納得。 そもそも妊娠した広報部長を留めておいて、自分は迷惑かけられないから、はちょっと話の盛り上がりを作る上だとしても共感ができない。 最終的に残念だな、と思ったのは、最後の最後、子供が産まれたのちの日記で日和が 凛子が今日は仕事で外にいるので「代わりに」自分が面倒を見ている、というような記載があったこと。 あくまで日和の日記を借りた文章だから、ということを置いたとしても、凛子のあの政策への熱意や考えを目の当たりにしている夫の認識としてはとても残念な言葉の選択だと思った。 そもそも凛子が懐妊にあたって「迷惑かけられないから」と辞任しようとした際に「俺が育てるから」の一案も思いつかないのすごいな… いくら自分には乳母がいたからって、その事実や母親に育てられるかどうかには思考が巡るのに自分が周囲の協力を得て育てられるか、を思案しないのは正直日和にがったりしてしまった…(圭くんっぽいはぽいんだけど…) 夫が総理大臣で、妻が総理夫人であれば産休育休取ったところで復帰したあとは子育てに一切関与しなくても「仕方ないよね」で終わるのに、結局そこの性が逆転したら「産んだ後も結局母親じゃないとね」て思われてるの地獄じゃない?て…(少々言い過ぎだとは思うんだけど…) 最後あたりだけめっちゃもやった…
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理想となる政治家とは、何ぞや。そして、この政治家が、日本を改革するとは。それを楽しく読ませてくれるとは。こうなってくれるとイイなぁ。
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