藍の糸 の商品レビュー
着物始末歴シリーズ第2巻。1巻と同様、場違いな吉原にいる綾太郎から話が始まり思わずニヤリとする。 一巻では花魁道中が描かれただけだった唐橋花魁がようやく登場する。 「この唐橋を前にして別の女を思うとは。真面目な顔をして、隅に置けないお人でありんす」「わっちらのような金で縛られた者...
着物始末歴シリーズ第2巻。1巻と同様、場違いな吉原にいる綾太郎から話が始まり思わずニヤリとする。 一巻では花魁道中が描かれただけだった唐橋花魁がようやく登場する。 「この唐橋を前にして別の女を思うとは。真面目な顔をして、隅に置けないお人でありんす」「わっちらのような金で縛られた者でさえ、かりそめの恋に身を焦がすもの。あやさまのような立場のお人が意気地のないことをおっせぇすな」「恋のひとつもしないまま嫁をとっても不幸の元でござんすよ。年をとってからの麻疹と恋はこじらせやすいと申しんす」 中島要さんの描く花魁はいつもカッコいいですね。 主人公余一の生い立ちに不穏な影をチラつかせながらも、まだまだ平和な2巻でした。
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「着物始末屋」シリーズの二作目。 着物に寄せる人の想いが起こす、 さまざまな難事、些事を、余一が解き明かし、 始末していく物語。 余一は、始末の腕は立つが、相変わらず、 女の気持ちはわからない。 その頓着のなさで、すったもんだが起こるのも事実。 お糸の幼馴染、おみつも、ど...
「着物始末屋」シリーズの二作目。 着物に寄せる人の想いが起こす、 さまざまな難事、些事を、余一が解き明かし、 始末していく物語。 余一は、始末の腕は立つが、相変わらず、 女の気持ちはわからない。 その頓着のなさで、すったもんだが起こるのも事実。 お糸の幼馴染、おみつも、どうやら、 余一に魅かれ始めたようで…。 女の気持ちは分からないが、人の情の機微が わからないのではない。 ぶっきらぼうの影に、温かさがにじみ出る。 綾太郎は、相変わらずのアホぶりを発揮し、 余一に対抗心を燃やして、お糸にちょっかいをかける。 登場人物の中で、唯一、お玉が、結構冷静沈着で、 聡明。 彼女が、もう少し、話の中心近くで、 暴れてくれると、面白いんだけど…。
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ええ話。 着物始末屋の余一と、飯屋の娘お糸。 古着屋六助、友人おみつ、奉公先の娘お玉。 どれも愛おしく感じられて、応援したくなる。 着物が好きになる。 着物は人の思いの依代。 次も早く読みたい。
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着物始末暦 シリーズ2 着物始末屋の、余一は、いつも、顰めっ面をして、他人と関わりたがらない。けれど、一旦関われば、損得抜きで、とことん手を貸す。 そんな余一に、心を寄せる「一膳飯屋・だるま」の一人娘のお糸。 そんなお糸の心を知りながら、幼馴染のおみつも、余一の事が、気になり...
着物始末暦 シリーズ2 着物始末屋の、余一は、いつも、顰めっ面をして、他人と関わりたがらない。けれど、一旦関われば、損得抜きで、とことん手を貸す。 そんな余一に、心を寄せる「一膳飯屋・だるま」の一人娘のお糸。 そんなお糸の心を知りながら、幼馴染のおみつも、余一の事が、気になり出して。 あらまあ、ややこしい事。
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着物始末暦の第二弾。 主要人物について、いやな部分も見えるように描くのがこのシリーズの特徴のひとつ。それが、ただ単にいやな味わいになるのか、普通は描かれない何かに繋がっていくのかは、これからかな? 着物を通じて、格差や立場で、見方・考え方が変わってしまう時代背景に思いをはせま...
着物始末暦の第二弾。 主要人物について、いやな部分も見えるように描くのがこのシリーズの特徴のひとつ。それが、ただ単にいやな味わいになるのか、普通は描かれない何かに繋がっていくのかは、これからかな? 着物を通じて、格差や立場で、見方・考え方が変わってしまう時代背景に思いをはせます。とりわけ女・子どもは立場で何もかも違ってしまう時代。「あきない世傳金と銀」の最終巻を読んだ直後だったので、余計にそんなことを思うのでしょうか。
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202104~5/全10巻まとめて。着物始末職人と彼をとりまく人々との物語。良く言えば人間らしいんだけど、性格の嫌な部分が目につきすぎて登場人物達があまり好きになれなかったのと、恋愛話ターンにあまり魅力を感じずハマるまではいかなかった。奉公人おみつが一番苦手。六助の特殊能力設定も...
202104~5/全10巻まとめて。着物始末職人と彼をとりまく人々との物語。良く言えば人間らしいんだけど、性格の嫌な部分が目につきすぎて登場人物達があまり好きになれなかったのと、恋愛話ターンにあまり魅力を感じずハマるまではいかなかった。奉公人おみつが一番苦手。六助の特殊能力設定も必要に思えなかった。話によってメインになる登場人物が変わるタイプの短編なので、別話・別視点だけど同じエピソードが再三出てきたり、時系列でみるとわかりにくい時も。とはいえ、巻を重ねるごとにキャラ達への多少の愛着もわき笑、若旦那綾太郎達の成長もみてとれ、全巻面白く読めた。巻末に着物柄説明が入っている趣向も良い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中島要二冊目(一巻目は印象が悪かった) 主人公が何を考えているのかだんだん見えて 来ると物語も楽しくなる 周囲の登場人物も増えてきて長いシリーズに なりそうな予感です(良い付き合いが出来そう)
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呉服太物問屋の若旦那、綾太郎は上等の着物を扱う。 父親は、元手代ゆえか店のことばかりが第一で、跡取り娘の妻は遊びで歩いているばかり。 お糸の幼馴染みおみつは、紙問屋の娘お玉に救われお嬢さんのお月の女中。 お玉は、綾太郎の許嫁だ。 この回は価値観が違う綾太郎と余一の確執で始ま...
呉服太物問屋の若旦那、綾太郎は上等の着物を扱う。 父親は、元手代ゆえか店のことばかりが第一で、跡取り娘の妻は遊びで歩いているばかり。 お糸の幼馴染みおみつは、紙問屋の娘お玉に救われお嬢さんのお月の女中。 お玉は、綾太郎の許嫁だ。 この回は価値観が違う綾太郎と余一の確執で始まる。 登場人物たちのそれぞれの事情と人生巻の違いでの、やりとりが興味深い。
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シリーズ2巻も面白かったです。 でも、やっぱり余一以外の主要登場人物がなかなか好きになれなくて…「こいつはこうだろう」という決め付けが強すぎて好感が持てません。 六助さんは「魂結び」でちょっと持ち直しました。このお話が一番好きでした。 余一、無愛想だけれど人のことをちゃんと見てい...
シリーズ2巻も面白かったです。 でも、やっぱり余一以外の主要登場人物がなかなか好きになれなくて…「こいつはこうだろう」という決め付けが強すぎて好感が持てません。 六助さんは「魂結び」でちょっと持ち直しました。このお話が一番好きでした。 余一、無愛想だけれど人のことをちゃんと見ていて想いも理解していて、良い人だなと思いました。 そしてわたしの個人的な好みなのですが、千吉がこれからも登場したらいいなと思います。性癖です。 シリーズ続きも読みます。 これからは、チェック柄ではなく、翁格子ということにします。
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やはり中島要は面白い。置き去られた赤子への対応をめぐる余一、六助、お糸のやりとりなど、男女双方の目線を上手く絡めパンチを効かせている。ストーリー以外でも読ませる箇所があちらこちらに。中島要は面白い。
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