竹林はるか遠く の商品レビュー
難民になるとはどんなことなのかが、よくわかる。 印象深いのは、京都に戻ってから、お母さんが最初に決めたことが、子供達の学校のこと。家も仕事もない状態、先が読めない状態で、子供の教育を真っ先に考えられるだろうか? いろんな意味での育ちの良さが、逞しさや凛と生きることにつながって...
難民になるとはどんなことなのかが、よくわかる。 印象深いのは、京都に戻ってから、お母さんが最初に決めたことが、子供達の学校のこと。家も仕事もない状態、先が読めない状態で、子供の教育を真っ先に考えられるだろうか? いろんな意味での育ちの良さが、逞しさや凛と生きることにつながっているのだなぁと感じられた。 反戦だけでなく、今を生きる、明日を生きることを考えさせられる本です。
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戦争は勝っても負けてもどちらの利益にもならないということがわかります。愛する家族を失い心の傷は消えない。過ちを起こしてしまったら二度と繰り返さないことが大切なのだと思います。在米韓国人がこの本がアメリカの学校の副読本として使われることに抗議していたようですが、私は作家の兄を献身的...
戦争は勝っても負けてもどちらの利益にもならないということがわかります。愛する家族を失い心の傷は消えない。過ちを起こしてしまったら二度と繰り返さないことが大切なのだと思います。在米韓国人がこの本がアメリカの学校の副読本として使われることに抗議していたようですが、私は作家の兄を献身的に救ってくれた韓国人の家族に感動しました。反日の声だけが大きく伝わってきますが、韓国にも自分たちの危険を顧みずこんなに親切な人達がいるということを世界中に知らせるためにもこの本は素晴らしいと思います。韓国が反日を唱えれば唱えるほど私たちは反韓になります。過去の恨みをいつまでも引きずらずに今を生きたいものです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
敗戦前後に朝鮮北部から半島を縦断し日本に引き揚げ、帰国してからの厳しい生活をたくましく生きる。安きに流されず、生きることをあきらめない強さに感動しました。 日本の敗戦後、朝鮮人の中に、これまでの憂さを晴らすように凶悪な行動をとった人がいた一方で、自分の生命の危険を顧みず日本人を匿い、家族として遇してくれた人がいたことが書かれています。『夜と霧』の一節(P144)を思い出しました。
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なぜ、アメリカの韓国コミュニティが反発したのか?疑問に感じる。全く理解に苦しむ? 涙なくして読めない、反戦のドキュメンタリー。感動の一冊。 アメリカの学校で取り扱われたのが理解できる。
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引揚者の實體驗を綴った物語。息もつかせぬやうな迫力で、戰爭の引き起す悲惨さを描いてゐます。左翼史観に毒された『はだしのゲン』なんかより、この本を讀むべきだと思ひます。
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文句なく星五つ。 これだけ暗い題材の本を読んだのに、読後感はさわやかで生きる希望にあふれました。感動の涙が熱く流れました。 書きたい事が沢山ありますが、書評動画を作りましたので、宜しければそちらをご覧ください: http://youtu.be/hODNFaXMHkk
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引揚者達の苦労が本当に良く分かりました。そして戦争に負けると何が起きるのか。。。朝鮮半島にいた人達と本土で終戦を迎えた人達両方を描く事で、その残虐性が際立って理解できました。
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このような事があったことはNHKスペシャルで見たが、文章で読むとまたその戦争という事実の悲惨さが伝わってくる。今日の世界を見て、戦争で勝った国と負けた国、どちらがより幸せな世界を迎えているだろうか?たとえばアメリカは?ロシアは?戦争をしたがるのは一部の人だけであり、そのために大多...
このような事があったことはNHKスペシャルで見たが、文章で読むとまたその戦争という事実の悲惨さが伝わってくる。今日の世界を見て、戦争で勝った国と負けた国、どちらがより幸せな世界を迎えているだろうか?たとえばアメリカは?ロシアは?戦争をしたがるのは一部の人だけであり、そのために大多数の弱者が悲惨な目に遭う。今まで散々繰り返して来たことだが、どうしてこうも人間は争いが好きなのだろうか?
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半日で読了。戦争というものは、こんなに凄まじい体験を民間人にまでもたらす。そうして生き残った人間は結果的に得難い体験をして成長してきたのだとしたら、戦争のなくなった社会は衰退していくばかりだったりして。戦争賛美では決してないけど。
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この本とは逆に、「半分のふるさと」という、第二次大戦中に日本で暮らしていた韓国の少女の自伝もとても良い本でお勧めです。彼女もいい日本人と酷い日本人に出会っています。抜粋が日本の小学校の教科書に採用されていることも「竹林〜」と重なります。 川崎市立図書館ではフロンターレ文庫に選ばれ...
この本とは逆に、「半分のふるさと」という、第二次大戦中に日本で暮らしていた韓国の少女の自伝もとても良い本でお勧めです。彼女もいい日本人と酷い日本人に出会っています。抜粋が日本の小学校の教科書に採用されていることも「竹林〜」と重なります。 川崎市立図書館ではフロンターレ文庫に選ばれています。
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