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世界は宗教で動いてる の商品レビュー

3.6

50件のお客様レビュー

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2016/02/04

キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、儒教、神道など世界の宗教をみていきながら、それらがどのように、人々の思考形態を形作っているかをみる本。いかに、世の人びとは宗教に影響されて(それも大いに)、社会を作っているかがわかります。なぜ、日本は近代化をスムーズに行えたのか。本書で...

キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、儒教、神道など世界の宗教をみていきながら、それらがどのように、人々の思考形態を形作っているかをみる本。いかに、世の人びとは宗教に影響されて(それも大いに)、社会を作っているかがわかります。なぜ、日本は近代化をスムーズに行えたのか。本書では別な説明がなされていますが、ぼくはそこにはぐだぐだな宗教観に理由があるのではと思いました。いろいろなものを取り入れて混ぜ合わせてしまったがゆえのぐだぐださがあります。まず、もともとの神道がある。これは『もののけ姫』のとらえる神様観(宗教観)を考えるとわかりやすいでしょう。ここでは説明しませんので、本書の日本の章を読むと「ああ、そうか」とわかります。そこに、中国経由で入ってきた仏教が混ざる。混ざるし、仏教そのものも変質して日本独自の物となっていく。もともと、中国仏教がインドから経典を輸入して翻訳するときに、偽経といって、中国の儒教にあうように1/3くらい作りかえられたものらしい。そして、朱子学という儒学が江戸時代に入ってくる。今考えてもそうだけれど、日本人の宗教感覚って、儒教的な一面もあれば、神道の一面もあって、そして仏教の一面もあれば、いまや一神教の視点でもって神様をイメージしたりもする。だからきっと、そんなゴチャゴチャしたものを信じれないということになって、生活(そしてビジネス)を第一とするスタンスになってるんだと思われるのです。そのために、近代化だとかのほうがよりシンプルな考え方なので、受け入れやすかったのではないか、障壁となる宗教観がなかったのではないか、とぼくは思うのです。

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2015/06/07

世界の宗教の比較研究で有名な著者による、宗教と社会や文明との関係を解説した一冊。キリスト教やイスラム教をはじめとして、世界の主な宗教の成り立ちや、それらの宗教が発展する過程において社会に及ぼした影響などが、慶應丸の内シティキャンパスで行われた講義をもとに、わかりやすく紹介されてい...

世界の宗教の比較研究で有名な著者による、宗教と社会や文明との関係を解説した一冊。キリスト教やイスラム教をはじめとして、世界の主な宗教の成り立ちや、それらの宗教が発展する過程において社会に及ぼした影響などが、慶應丸の内シティキャンパスで行われた講義をもとに、わかりやすく紹介されている。 プロテスタントとアメリカ、ヒンズー教とインドというような、単体としての宗教と国や地域との関係性もさることながら、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の関係性を理解すると、欧米諸国と中東諸国との関係性が見えてくるというように、複数の宗教を横並びで見ることによって、一見複雑な国際社会のメカニズムを紐解くことができるのが興味深い。 日本にいると宗教というものから距離を置きがちであるが、むしろそのような国のほうが特殊であることにも改めて気づく。詳しい人には物足りないだろうけれど、良い意味で薄く広く、それでいて単なる知識以上に意味のある形で宗教を学べる格好の入門書といえる。

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2015/04/19

一神教(ユダヤ・キリスト・イスラム)からヒンドゥー、仏教、儒教、そして日本の宗教まで、ざーっと一望できる一冊。 宗教の話って、比較文化論的に見ないとなかなか分かった気にならない。その点、橋本先生に俯瞰的な視点から解説してもらうとものすごく良く分かります。 世界の宗教の特徴について...

一神教(ユダヤ・キリスト・イスラム)からヒンドゥー、仏教、儒教、そして日本の宗教まで、ざーっと一望できる一冊。 宗教の話って、比較文化論的に見ないとなかなか分かった気にならない。その点、橋本先生に俯瞰的な視点から解説してもらうとものすごく良く分かります。 世界の宗教の特徴について分かるのはもちろんですが、それを通して日本人の思考パターンがどんなものなのか、それが何に起因しているかということが見えてきます。 日本人は無宗教なんて言いますけど、世界の宗教と比較すると、日本人は日本人なりにすごく宗教的な考え方を自然にしてるんだと気づかされます。

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2015/04/05

『宗教には、「自分とは何なのか」という問いが、凝縮されている。人間として生まれた誰もが、避けて通ることのできない問いである。 だからこそ世界のどの文明も、宗教を核にして、その社会のまとまりをつくった。そのつくり方にはいろいろ違いがあるが、人類の知的遺産とはすなわち、宗教のことだ...

『宗教には、「自分とは何なのか」という問いが、凝縮されている。人間として生まれた誰もが、避けて通ることのできない問いである。 だからこそ世界のどの文明も、宗教を核にして、その社会のまとまりをつくった。そのつくり方にはいろいろ違いがあるが、人類の知的遺産とはすなわち、宗教のことだと言っていい。 「宗教のリテラシー」は、だから、複数の文明圏が並びたつ現代世界を生きるわれわれにとって、不可欠のものなのである。』 新書なので、内容は薄く、新たに学ぶものはなかった。

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2014/11/23

教養本として丁度良いと思います。世界史詳しい方ならもっと楽しめると思います。キリスト教や仏教の記載が豊富な一方、イスラム教の記載が少なかったのが残念。イスラム原理主義とテロリストのくだりのところは、もっと手厚く書いて欲しかったなと感じています。

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2016/01/07

各種宗教について、さわりとしては読みやすい良本なのではないか。キリスト教についてはそれなりに理解がある私は、キリスト教についての記述には物足りなさを感じた。しかし、よくしらない仏教やヒンドゥー教については面白く読めた。タイトルが釣り、という感想を書いている人がいるが、その通りだと...

各種宗教について、さわりとしては読みやすい良本なのではないか。キリスト教についてはそれなりに理解がある私は、キリスト教についての記述には物足りなさを感じた。しかし、よくしらない仏教やヒンドゥー教については面白く読めた。タイトルが釣り、という感想を書いている人がいるが、その通りだとは思うが、それが嫌な人は新書を買うのはやめましょう。他の新本もたいていは釣りです。この本に関していえば、タイトルにある宗教によって世界が動いている様子は伝わってこなかった。単なる知識本です。

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2014/06/06

「…以上、ここまでの結論。」とぐいぐい進んでいく、「イッツアスモール宗教ワールド」!なるほど、国でもなく、人種でもなく、政治体制でもなく、70億人をアソートするメガネは宗教でした。「なにを信じるか?」というより「どう考えるか?」のタイプ分けなので、現在起こっていることとのシンクロ...

「…以上、ここまでの結論。」とぐいぐい進んでいく、「イッツアスモール宗教ワールド」!なるほど、国でもなく、人種でもなく、政治体制でもなく、70億人をアソートするメガネは宗教でした。「なにを信じるか?」というより「どう考えるか?」のタイプ分けなので、現在起こっていることとのシンクロが半端ない、と思いました。

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2014/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

言葉少なにわかりやすく書かれているという点で、各メジャー宗教を感覚的にでも相対的に理解するにはよかった

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2014/03/21

『世界は宗教で動いてる』 このタイトルに惹かれた。橋爪大三郎先生だし。 「グローバル世界で必要なのは、異なった信仰や違った文明に属する人びとがどういう国際社会(コミュニティ)をつくっていけるか、と言う構想である(p5)」という。 まさにこの時代は教養として宗教を学ぶ必要があるので...

『世界は宗教で動いてる』 このタイトルに惹かれた。橋爪大三郎先生だし。 「グローバル世界で必要なのは、異なった信仰や違った文明に属する人びとがどういう国際社会(コミュニティ)をつくっていけるか、と言う構想である(p5)」という。 まさにこの時代は教養として宗教を学ぶ必要があるのではないか。 本書はキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教、仏教、そして日本の宗教の“キモ”を学ぶことができる。 参考文献の小室直樹『日本人のための宗教原論』を読み返したくなった。

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2014/02/08

宗教についての本、のはずなのだけれど、この本で展開される内容自体が宗教がかっていて、論理的に宗教を論じるといった類いの本ではなかったので、読む気がなくなった。 なんていうんやろ、この本の決めてかかる感じ。逆にそれが宗教だ!と言わんばかりの。うーん。

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