神様が殺してくれる の商品レビュー
地元の本屋の書店員オススメコーナに本作が紹介されていた。森博嗣のシリーズ外作品。出版から約1年半経っているが、今まで気に留めていなかった。Kindleで無料サンプルを試してから、続きが気になるので思い切って購入。森博嗣らしい主人公のシンプルさで、意外にも読みやすい。オチが反則だと...
地元の本屋の書店員オススメコーナに本作が紹介されていた。森博嗣のシリーズ外作品。出版から約1年半経っているが、今まで気に留めていなかった。Kindleで無料サンプルを試してから、続きが気になるので思い切って購入。森博嗣らしい主人公のシンプルさで、意外にも読みやすい。オチが反則だと言われているらしい本作だが、そもそもオチを期待して読んでいないわたしにとっては、森博嗣の新たな世界観に触れただけでそこそこ満足だ。 珍しく海外の物語である。主人公はフランス人だ。そして、事件そのものや主人公を振り回すー女にしては、美しすぎるー1人の青年。実際の登場場面はほんの一部であるにも関わらず、物語の支配力が凄まじい。人々を狂わすそんな彼の美貌だが、外人設定だと個人的にあまりピンと来ないのが惜しい。いつまでもボンヤリとしたまま進んでいく。またもう一つ憤るのは、神様の存在についてだ。神を信じる。神を愛する。神に愛されていると信じる。この感覚がいまいちわからない。よって彼にとっての神が、何故神に成り得たのかが理解できない。 神様が殺してくれる。森博嗣作品にありがちな、意図的に謎解きを放棄するようなラストではなかった。ディテールを突き詰めると消化できない部分はあるが、犯人も動機もぶっ飛んではいない。しかし、森博嗣がこういった題材を選んだ目的はなんだろう。もう一度はじめから読めば、登場人物の行動の真の意味に気付けるだろうか。他の作家ではなく森博嗣だからこそ、ついつい深読みしたくなる。
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著者が繰返し使うテーマの、純粋な結晶みたいな作品。幻冬舎20周年だかのための書き下ろしとなっていて、あれ?幻冬舎とは女王シリーズに関してもめたんじゃあ…、と思ったが、それは片の付いた話、あるいは別問題として依頼に答えるドライさが森博嗣らしい。
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反則技の掛け算がプラスに転じるような効果。意欲作だし面白いけど、なんとも不健全な読後感と雰囲気。まあ、これも含めて実は典型的な森博嗣なんだけど、なんか物足りない。村上春樹の「多﨑つくる」にも通じる、「手持ちのパーツでもう一品」感があるなあ。
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書名に惹かれて読んでみたのだけれど、妖艶?な雰囲気と不可解な展開にますます引き込まれた。驚きの結末ってほどではないのだろうけど、推理小説なのに洋名の人物だとテキトーに読み流してしまうので、「あー、そっか!」という腑に落ちた感じ。
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連続殺人の犯人はこの人かも…?と、読み進める内に予想はしていたのだけど、最後の最後で大どんでん返しが。 予想は半分合っていて、半分外れというところでした。 最後の最後でそれはズルい!と、思わず言いたくなるような展開でしたが、面白いので文句が言えません。(笑) さすが森氏!と言う...
連続殺人の犯人はこの人かも…?と、読み進める内に予想はしていたのだけど、最後の最後で大どんでん返しが。 予想は半分合っていて、半分外れというところでした。 最後の最後でそれはズルい!と、思わず言いたくなるような展開でしたが、面白いので文句が言えません。(笑) さすが森氏!と言うべき所ですかね。 異国情緒が漂い、海外の作品を読んでいるような気分にさせてくれる作品です。
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一番、率直に思ったのは、作者はなんのためにこの小説を書いたのだろう?という疑問。 ミステリーとしても人間ドラマとしてもつかみどころがない…… リオンがぞっとするほど美しいという設定が、ほとんど活かされていない気がした。 書き下ろしのようですので、依頼を受けたのでとりあえず書いて...
一番、率直に思ったのは、作者はなんのためにこの小説を書いたのだろう?という疑問。 ミステリーとしても人間ドラマとしてもつかみどころがない…… リオンがぞっとするほど美しいという設定が、ほとんど活かされていない気がした。 書き下ろしのようですので、依頼を受けたのでとりあえず書いてみましたという印象を受けた。 作品に熱意のようなものがまったく感じられなかったのは、私の勝手な思い過ごしかとは思いますが。
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彼の神様は誰だったのだろうか。 森さんは本当にこういうのが好きなのだなあ、と思った。私も好きです。 リオンの一人称でも読んでみたい。
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先日、百舌を読んだばかり。 もう少し、あいだをあけて読むべきだった… でも、こんなオチとはわかんないよなー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルと「女性にしては美しすぎる」という謳い文句に惹かれて手にとってみました。 さらっとした文章なんだけれど、その下で愛憎の感情が静かに激しく蠢いているかんじ。 レナルドが実は犯人なのではと予想しながら読んでいたらまさかの結末でした。でも思い返せばなるほど、と。
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久しぶりに本格的なミステリを読んだ気がします。 最初の出会いから物語が始まって、 数年が経って、偶然再開する。 そこからいろいろな出来事に巻き込まれていき、 時には死に直面しつつも、なんとか物語が終点に辿り着く。 現実の生活ではどんなに身近な存在の人がいたとしても、その人の全て...
久しぶりに本格的なミステリを読んだ気がします。 最初の出会いから物語が始まって、 数年が経って、偶然再開する。 そこからいろいろな出来事に巻き込まれていき、 時には死に直面しつつも、なんとか物語が終点に辿り着く。 現実の生活ではどんなに身近な存在の人がいたとしても、その人の全ての人生を把握することはできない。 時間は有限で、できることは限られている。 そんな狭い人生の中にあって、小説は他の様々な世界で住む人達の人生を追体験できるから、少し得をした気分になる。 それにしても、森博嗣の小説を読んだ後は少し寂しくなるのはなぜだろう。
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