神様が殺してくれる の商品レビュー
シリーズものではない森博嗣作品。 いつものシリーズではミステリとしては煙に巻かれたような結末で終わることが多いと思うのだが、今作は意外とちゃんとしたミステリに。舞台はフランス、イタリア、ドイツと跨り、さらに台湾、果ては日本で終わるのはサービス的なところか。 今作の結末は、私とし...
シリーズものではない森博嗣作品。 いつものシリーズではミステリとしては煙に巻かれたような結末で終わることが多いと思うのだが、今作は意外とちゃんとしたミステリに。舞台はフランス、イタリア、ドイツと跨り、さらに台湾、果ては日本で終わるのはサービス的なところか。 今作の結末は、私としてはまさかのオチで予想はつかないものであった。正直なところ、あまり好きなオチではないというか、事件そのもののトリックというよりも、文章のトリックといったほうが良いような。犯人に騙されたという感じはなくて、作者に良い様に騙された感じがした。
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登場人物の名前がこんがらがるかと思ったけどストーリーに引き込まれて、ラストまで全く予想してない状態で全部がやっと繋がりました。 ただただすごいです。
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タイトルと表紙に心撃たれたので読みました。 わくわくしながら読んだけど 中身はそこまで衝撃を受けませんでした。 表紙★5 内容★2~3
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ヨーロッパを舞台にした連続殺人事件。 主人公に同化して、物語を追うことができる。が、謎に謎を重ねて行き着いた結末にはやり、驚きと一種の感動。 重要参考人リオン・シャレットは言った言葉「神様が殺した」は、よくよく考えると確かにそうだと思う、「神様が殺した」。 最後までこの物語を読...
ヨーロッパを舞台にした連続殺人事件。 主人公に同化して、物語を追うことができる。が、謎に謎を重ねて行き着いた結末にはやり、驚きと一種の感動。 重要参考人リオン・シャレットは言った言葉「神様が殺した」は、よくよく考えると確かにそうだと思う、「神様が殺した」。 最後までこの物語を読んで、いろいろ、そうだったのかとか思える箇所があるので味わい深い。 犯人の登場に「え?あ?そうなの?」となったし、エピローグにも「え?あ?そうなの?」となって、たのしめた。 読了後にいろいろな人のレビューを見て見てると、なるほど、よく気付いたなぁと感心することがあるし、そういう物語を練った森博嗣も素晴らしいと思う。 ———————— 【内容(「BOOK」データベースより) パリで往年の大女優が絞殺された。両手首を縛られ現場で拘束されていた重要参考人リオン・シャレットは「神様が殺した」と警察で証言。彼は同時にその神の名前として僕の名を挙げた。が、僕に身に覚えはまったくない。リオンはかつて大学の寮の僕のルームメイトで、当時から多くの人をその美しさで幻惑した。僕は卒業以来2年半、一度も会っていない。容疑者の特定はおろか、なんの手がかりもないまま、やがて起こった第2の殺人。ミラノで有名ピアニストが絞殺された。またもや現場には皆睡したリオンがいた。インターポール(国際刑事警察機構)に勤務する僕は、現地の警察と連携しながら、独自に捜査を始める―。 ———————— 【著者略歴「BOOK著者紹介情報」より】 1957年、愛知県生まれ。作家、工学博士。国立N大学工学部建築学科で研究をする傍ら96年に『すべてがFになる』で第一回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー。以後、次々と作品を発表し、人気作家として不動の地位を築く ————————
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森博嗣の小説は関係ないような作品でも微妙にストーリーが絡み合うことが多いので油断できない。でもこの本は久しぶりに一冊で完結した内容だったのでホッとした。個人的には大好きな作家の一人です。
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ミステリー/サスペンス/ハードボイルド とにかく淡々と。静かすぎるくらい。雰囲気はお洒落。 若干、『ゾラ・一撃・さようなら』が近いかな。雰囲気的に。 表紙のデザインやタイトルとか、ホント素敵。
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言葉にすると、少しずつ嘘が混ざるような気がする。 本当の気持ちが、どこにあるのか、自分でもよくわからなかった。 (P.178) 生きているだけで充分だ、と僕は思った。 彼が生きているだけで、僕は幸せだ、と感じた。 (P.294)
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どうも人々に「生きた」感覚がしないのは,この小説家さんの書き方の特徴なのかな。 ふわふわと,足が土から数ミリだけ浮かんでいるような,白昼夢を見ているような気になる。 それにしても,最後まで気付かなかったなあ。
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久々のミステリー。 妖艶な程に美しいリオンの、神様とはなんなのか。 主人公レナルドはなぜ神様と言われたのか。 ただ、オチは本当にがっかり。
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