月下上海 の商品レビュー
構えて読んだからか、全体の作りは今ひとつ捻りに欠けるように思う。所々はっとさせられる描写もあるのだが…
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文体(文章)は堅かったかな。それだけを取り上げるなら、この前年受賞の『烏に単は似合わない』の方が優雅だし好みだ。 確かによく練ってあって、重厚。んで男前。 いまイチ、タイトルの「月下」がよく分からない。時代の雰囲気は出てると思うのだけど。 でもやっぱり読めて良かった。多江子さんの...
文体(文章)は堅かったかな。それだけを取り上げるなら、この前年受賞の『烏に単は似合わない』の方が優雅だし好みだ。 確かによく練ってあって、重厚。んで男前。 いまイチ、タイトルの「月下」がよく分からない。時代の雰囲気は出てると思うのだけど。 でもやっぱり読めて良かった。多江子さんの前途に幸あれ。
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食堂のおばちゃんが書いた作品として話題になっていたので、前から気になっていた本、ようやく読めた。 戦中の上海って舞台としてはかなり魅力的な街なので、その雰囲気を味わえるだけでも個人的には読む価値アリでした。 内容は少女マンガ的2時間ドラマあるいは東海テレビ制作の昼メロの域を出...
食堂のおばちゃんが書いた作品として話題になっていたので、前から気になっていた本、ようやく読めた。 戦中の上海って舞台としてはかなり魅力的な街なので、その雰囲気を味わえるだけでも個人的には読む価値アリでした。 内容は少女マンガ的2時間ドラマあるいは東海テレビ制作の昼メロの域を出なかったけど、主人公も登場人物もそこそこ魅力的。 そういや、この作家さん、森川久美の「Shang-hai 1945」がかなり好きなんだろうなぁ。ところどころに同じような描写があるので、そんなことを推測してみたりして。
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NHKサラメシに、著者が出てて、興味が湧いたので、本作に挑戦。 結果から言うなら、女性作家による女性向けの一冊なんかな? 〜て感じだったかな? とにかく、主人公に同意同調が出来ない( ̄(工) ̄) そこにつきます!!! 男性向きでは無いかも?でも・・おもろい素敵な一冊で...
NHKサラメシに、著者が出てて、興味が湧いたので、本作に挑戦。 結果から言うなら、女性作家による女性向けの一冊なんかな? 〜て感じだったかな? とにかく、主人公に同意同調が出来ない( ̄(工) ̄) そこにつきます!!! 男性向きでは無いかも?でも・・おもろい素敵な一冊では有りました(=´∀`)人(´∀`=)♡
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昭和初期の日本。 その頃のお金持ちの女性というと、小説【小さなおうち】に出てくるような品位があって良妻賢母な人がイメージ。それが本書の主人公は男女の愛憎劇にまみれ、美しくて強い精神があって極端だけど正直に生きているリアルな女性です。 財閥のお嬢様でありながら、普通の尋常小学校に...
昭和初期の日本。 その頃のお金持ちの女性というと、小説【小さなおうち】に出てくるような品位があって良妻賢母な人がイメージ。それが本書の主人公は男女の愛憎劇にまみれ、美しくて強い精神があって極端だけど正直に生きているリアルな女性です。 財閥のお嬢様でありながら、普通の尋常小学校に通って女ガキ大将になるあたりから、もしかしてこの教育方針が間違ってない?とか思いましたが、情のある大人になっていったのは確かです。でも、もしこれがお嬢様学校に通っていたら、結果としては世間知らずだけど幸せな女性になれたのかもしれません。 首の醜い傷を隠し、上海で女流画家として注目を浴び、豪華な装いと美貌で人々を魅了していく八島多江子。 松本清張賞受賞にも納得の内容だったけど、芝居や長編サスペンスとしては、見ごたえがありそうだと思いました。ノスタルジーと、女性作家らしいお洒落の細かい描写と、黒い世界。この時代の満州とか上海でひとりで生きている女性というと、川島芳子とかマヌエラとかが浮かびますが、そうした実在人物をモデルにしているようなリアルな内容でした。
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図書館より。 主人公、すげーイイ女!(賛辞) 舞台もイイ。出てくるオトコも魅力的。 何よりも主人公が美人で賢くて強か。そして挫けない。何だかんだで情に厚いところもイイ!! 久しぶりに、印象に残る作品を読んだ気がする。
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第二十回松本清張賞受賞。ふーん。まぁ、そこそこ面白いとは思います。テンポよく最後まですっと読んでしまいました。
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スキャンダルを踏み台にのし上がった女性。 彼女が日本から移り住んだのは上海だった。 ここまで盛りだくさんの人生は歩みたくない、というほど たくさんの山谷を越えてきた女性。 どこで息つく暇があるのかと思うほど、波乱万丈。 しかしここまで生きられるなら、それはそれで 後悔せずにいら...
スキャンダルを踏み台にのし上がった女性。 彼女が日本から移り住んだのは上海だった。 ここまで盛りだくさんの人生は歩みたくない、というほど たくさんの山谷を越えてきた女性。 どこで息つく暇があるのかと思うほど、波乱万丈。 しかしここまで生きられるなら、それはそれで 後悔せずにいられる気がします。 なりふり構わず突き進んでいるような感じを受ける時でも なんだか上品そうに感じてしまうのは何故でしょう? 誇りを持って堂々としているから、でしょうか? こんな風に生きてみたい、とはまったく思いませんが 夢中になれるものがあるのはよいかと。
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一気に読んでしまった。著者が魅力的な人なので主人公が強く逞しい女性で納得。後半のダメ男の描写がちょっと物足りないのが残念。
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作家山口恵以子さんのもう一つの顔は社員食堂のおばちゃん。 以前、NHKの番組で山口さんのことを知り、読んでみたいと思っていた本。 第二次世界大戦下の上海でスパイ活動を強いられる財閥令嬢・八島多江子。 面白く、一気に読みました。
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