月下上海 の商品レビュー
太平洋戦争末期の上海が舞台の本作。 普段読み慣れている山口さんの作品とは一風違う過激な描写もあったが楽しんで読めた。
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「上海 一」 本性を表した男は。 都合良く扱える箱入り娘だったら楽だったろうが、これだけ負けん気が強ければ下手なことは簡単に出来ないだろうな。 「東京」 恋多き夫はついに。 結婚しているというのに自由に恋愛をする様子を咎めなかったからこそ、何をしても許されると思ってしまったので...
「上海 一」 本性を表した男は。 都合良く扱える箱入り娘だったら楽だったろうが、これだけ負けん気が強ければ下手なことは簡単に出来ないだろうな。 「東京」 恋多き夫はついに。 結婚しているというのに自由に恋愛をする様子を咎めなかったからこそ、何をしても許されると思ってしまったのでは。 「上海 二」 スパイ活動をして。 何も考えずに心の底から楽しむ事ができれば幸せだろうが、手先として都合良く使われている限り叶う事はないだろう。 「上海 三」 逃してもらうため。 大敗の真実を知っているからこその答えであるが、上からの指示に従うしか出来ない軍人には関係のない話なのかもな。 「上海 四」 弱みを見せたあと。 始めから全て仕組まれていたのであれば、どこまでも掌の上で見事に転がる様子を見ているのは滑稽で面白かっただろ。 「上海 五」 終戦を迎えた後に。 帰ることが出来ずに残っていたからこそ、憎みきれない死刑囚の元へ通って話を最後まで聞くことが出来たのだろうな。
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色んな形の愛、嫉妬、憎しみ・・・複雑な感情が交差するドラマティックなお話。自分の日常とはかけ離れた世界観に浸れて、楽しめた。 夏方震の魅力をもっと深く知りたかった。彼についての分量が少ない気がした。
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冒頭から途中まではあまり面白くなくて、 なかなか読み進むことができず。 だいぶ時間をかけて少しずつ読んでいたのですが、 急展開! その後は引き込まれる様に読了。 急展開する迄がかなり長いので、 ここで脱落する方も多いのではないかと思いますが 頑張って読んで欲しい。 主人公の衣装...
冒頭から途中まではあまり面白くなくて、 なかなか読み進むことができず。 だいぶ時間をかけて少しずつ読んでいたのですが、 急展開! その後は引き込まれる様に読了。 急展開する迄がかなり長いので、 ここで脱落する方も多いのではないかと思いますが 頑張って読んで欲しい。 主人公の衣装や装飾品の事細かな描写が素敵で つい想像してしまう。
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戦争中 上海に渡って絵を描く美人画家 矢島多江子 若かりし時期の瑠衣との不幸な結婚生活から逃げ出したが、上海でも歴史に翻弄される。
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松本清張賞受賞。 昭和17年、八島財閥令嬢であり人気画家である八島多江子は、戦時統制化の日本を離れ上海に渡った。 日本が敗戦に向かいつつある頃、上海の東洋のパリとも呼ばれる租界(外国人居留地)で、贅沢に暮らす多江子。 陰謀に巻き込まれながらも、恋をして、たくましく生きて・・という...
松本清張賞受賞。 昭和17年、八島財閥令嬢であり人気画家である八島多江子は、戦時統制化の日本を離れ上海に渡った。 日本が敗戦に向かいつつある頃、上海の東洋のパリとも呼ばれる租界(外国人居留地)で、贅沢に暮らす多江子。 陰謀に巻き込まれながらも、恋をして、たくましく生きて・・という話なのだが、漫画みたいな展開で、もう一つ入り込めなかった。 (図書館)
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戦時下の上海で、逞しく生き抜いた女性。 浮気症で奔放な元夫との壮絶な別れ。 憲兵の手先になって、上海の富豪に近づき、恋に落ちる。 憲兵に騙され、犯されながら、友情を抱くことになる。
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戦時下の上海を近代的美女の財閥令嬢が、上質でおしゃれな(ハイネックの)衣装で闊歩する。 彼女と様々なタイプの男性(含:菊池寛?)との係わりが見所。 うん、少女マンガを大人になってから味わってる気分。
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スキャンダルを逆手に人気画家となった財閥令嬢多江子は、戦争統治下の日本を離れ、上海に渡った。 上海で出会う3人の男と、元夫。 多江子の運命はいかに。 この時代の上海の様子を知らず、話の取り掛かりが掴みにくく、入り込むまでに時間がかかりました。 東京の章を挟んで、その後上海の章に...
スキャンダルを逆手に人気画家となった財閥令嬢多江子は、戦争統治下の日本を離れ、上海に渡った。 上海で出会う3人の男と、元夫。 多江子の運命はいかに。 この時代の上海の様子を知らず、話の取り掛かりが掴みにくく、入り込むまでに時間がかかりました。 東京の章を挟んで、その後上海の章に戻ってからは、一気に面白くなったように思います。 多江子の魅力に溢れる姿が全て。 出会う人達が皆彼女に夢中になる。でも、彼女が唯一愛した元夫だけは、彼女だけを見ることはなかったという寂しさ。 嫌な奴慎との最後の別れは、ドラマチックで良かったです。
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