あんじゅう の商品レビュー
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読み終わりました! くろすけ…かわいかったぁ~(〃ノωノ) 実はあんじゅうというタイトル、 おまんじゅうみたいな美味しそうな名前だなと思ってました。 絵も小豆みたいで。。あっ…すみません(^_^;) くろすけが登場したとき、 いよいよだ!と続きが気になって早く読み進んでしまいました(笑) 表紙の絵もかわいくて、動く仕草も想像したらとってもかわいくて 本を読み進んでいくと…こういう経緯だったんだなと気づきました。 暗獣のお話。。ラストにいくにつれ、もう涙が止まりませんでした(;ω;) 優しくて切ない愛しいお話で …夏目友人帳みたいだなと思いました(〃ω〃) 丸っこくてかわいいのがケマリの妖かしを思い出しました♡ 最後の解説を読んだのですが… 新たにレギュラー化にと書いてあったので、 これからも今回出てきた人物が出てくるんだと楽しみになりました! 気になる人物は青野利一郎さんです。 壁|▽//)ゝテレテレ 青野先生とおちかがこれからどうなっていくのかとっても気になりました♡ 一緒にいるところ。。ドキドキしながら読みましたww 子供たちと先生の絡みも和みました! 長かったけど…(笑) 最後まで読んで良かったです(#^^#)
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「おそろし」の続編。黒白の間で行われる変わり百物語はまだまだ続きそう。「お白様」と「くろすけ」が今回のお気に入り登場人物・・・人じゃないけど。
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三島屋主人の姪おちかが様々な人の不思議な物語を聞き集める三島屋シリーズ二作目。 この本に出てくる暗獣(くろすけ)が可愛い、という前評判はずいぶん前から知っていて、そんなに可愛いものなのか? と懐疑的に、また少々くらいの可愛さじゃ認めないぞ、というひねくれた気持ちで読んだので...
三島屋主人の姪おちかが様々な人の不思議な物語を聞き集める三島屋シリーズ二作目。 この本に出てくる暗獣(くろすけ)が可愛い、という前評判はずいぶん前から知っていて、そんなに可愛いものなのか? と懐疑的に、また少々くらいの可愛さじゃ認めないぞ、というひねくれた気持ちで読んだのですが、これは文句なしに可愛かったですね(笑) よく幽霊より生きている人間の方が怖い、と言われますが、今回の百物語の話はまさにその典型です。一話目『逃げ水』は日照りの神様に憑りつかれてしまった少年の話ですが、この神様もまた可愛い(笑) 神様と少年の交流だとか、いじらしい様子は読んでいて和みます。 三話目の『暗獣』も冒頭に書いてしまっていますが可愛いです。彼と屋敷に住む夫妻の交流はなんともほほえましく、それでいて切ない。くろすけの話が出てくるまでの振りが長く、なぜこの話がくろすけの話につながるのかな、と思いながら読んでいたのですが、その辺も抜かりなし。くろすけの優しさが二重に伝わってくる話のつなげ方になっていました。 それに反しての人の怖さを描いた作品もやはりいいです。特に四話目の『吼える仏』は旅の僧が旅の途中でたどり着いた村の話をするものなのですが、終盤の村の人々が取り込まれていく姿や人の恨みの凄まじさに慄然としました。 さらにこの巻からレギュラー化しそうな登場人物たちが続々登場し、彼らの掛け合い、日常の様子は読んでいてにぎやかで楽しく、また三島屋シリーズが続いていくにつれて彼らがどう成長していくかも楽しみになってきました。またおちか自身も過去の事件のことを完全に吹っ切れたわけでもなく、彼女が過去とどう向き合い、未来へ向かっていくのかも今後のシリーズで注目ポイントになっていきそうです。 三島屋の百物語もこれで9話が終了。第三弾には6編が収録されているらしいので、3巻で計15話。このペースだと百話になるには全20巻……。このシリーズとは長い付き合いになりそうです(笑) 余談で最近の宮部作品を読んで思うことを。 自分が言うのもおこがましいですが、最近の宮部作品はもはや文章が巧い、とかいうレベルを超えているように感じてきました。円熟した職人の文章というか、格が違うというか…。 その分読みごたえはさらっとしたものじゃなくて、がっつりと読ませるものになっていると思うのですが、でも不思議と読んでいて疲れる、という感覚はなくて、こういう読み応えってなんだろうな、と考えているうちに、初めて文豪の作品を読んだ時の感覚に似ているように思えてきました。 五十年後、百年後にはたぶん現代で文豪たちと称されている人たちと並んで、宮部さんの名前が並んでいるんだろうな、と思います。こういう作家さんの作品をリアルタイムで読めるって運がいいなあ、としみじみ思います。
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心待ちにしていた2巻の文庫化。徐々に関わる人が増えてきている。新たに加わった面々が心強い存在。おちかにとって、これからの百物語で支えになってくれると良いなと思う。
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三島屋変調百物語シリーズの第二巻。 今回は四話あって、奇数話がほのぼのしたかわいらしい話、偶数話が背筋が寒くなりそうな恐ろしい話だった。 中でも表題作の「あんじゅう」では、〈くろすけ〉が愛しくて愛しくてとても好きなお話になった。 魅力的な登場キャラクターも増えてきてこれから...
三島屋変調百物語シリーズの第二巻。 今回は四話あって、奇数話がほのぼのしたかわいらしい話、偶数話が背筋が寒くなりそうな恐ろしい話だった。 中でも表題作の「あんじゅう」では、〈くろすけ〉が愛しくて愛しくてとても好きなお話になった。 魅力的な登場キャラクターも増えてきてこれからのお話がますます楽しみである。 しかし、1、2巻合わせてまだ9つしかお話がでてない。100話まで先が長い。
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不幸な過去のあるおちかが、叔父のやっている三島屋に奉公に行って、世の中の不思議な話を聞く…というお話のシリーズ第二弾。帯にも書いてあったけど、「宮部流百物語」ってところかな。前作では「忘れられてしまうことが一番怖いこと」というのがテーマでラストがイマイチな感じだったと記憶してるんだけど、今回のはほのぼのと読めた。おちかが「人は変われるんだ」と少しずつ思い出してきたのは百物語による成長かな。 今回は紫陽花屋敷に取りついている「くろすけ」のお話が一番好き。主夫婦との交流はとても優しくてよかった。きっと「くろすけ」も幸せな生涯を送ったんじゃないかな。三島屋の隣の「お梅さん」のお話も好きだったんだけど、ちょっとずつ妬みだとか恨みだとかが渦巻いて、でもそれが人間なんだろうなと思う。ラストの押し込みの話もなかなかな締め具合。
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新聞連載当時から愛読していました。 お勝、利一郎、行然坊、いたずらっ子三人組などが登場し、おちかの周りもにぎやかになってきました。お旱さんやくろすけといったかわいらしくもかなしい登場人物も魅力。 「逃げ水」 「薮から千本」 「暗獣」 「吼える仏」
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タイトルの「あんじゅう」の話。屋敷にまつわる物語ということで、前回のを思い出して心構えしていたら、してやられた。文庫のタイトル「あんじゅう」なのに、章立てのタイトル「暗獣」なのもずるいですね。 ほっこり怪談でした。 登場人物が、爺さん婆さんともののけなので、そう感じなかったけ...
タイトルの「あんじゅう」の話。屋敷にまつわる物語ということで、前回のを思い出して心構えしていたら、してやられた。文庫のタイトル「あんじゅう」なのに、章立てのタイトル「暗獣」なのもずるいですね。 ほっこり怪談でした。 登場人物が、爺さん婆さんともののけなので、そう感じなかったけど、よくよく考えたら悲恋話でもあるな。 「逃げ水」も、祟り神の話なのに、最後はほっこりさせられる。 この二つの話は、導入から想像するラストとは違います。気持ちよく「してやられた」感を持たせてくれます。 「藪から千本」「吼える仏」の二つの話は、百物語で語るのは重い話。 量がね。 ただ、人間の引き起こした怪異という点で、怖さ・怖気と同時にやるせなさがありますね。 「藪から」の方は、お花さんの存在が一服与えてくれます。 「吼える仏」の方は、救いがない。 行然坊の覚悟が、救いといえば救いですが、あの舘無村自体の救いはないです。 あそこの村の人間全員が、「誰も悪くない」し「誰もが悪い」というのが、哀しいですね。 じゃあ、なるべくしてなったことかといわれると、肯定したくないけど、せざるをえないというところです。 おちかの周りに、コミュニティが広がっていきます。 百物語ということで、百話語るという希望はあるけれど、目的はおちかの再生。 ひろがりつつあるコミュニティに、おちかが自然と溶け込み、過去の自分と向き合い、受け入れ、今の場所から歩むことが、物語の終着点でしょうか。 百話語ってくれてもいいんですけどね。
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どろりとした暗さも、涙を誘う切なさも、かなしいけどあたたかく幕をひく。 おちかのこれからが明るくやさしくあればいいと思う。 『ばんば憑き』もまた読みたくなった。
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