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脱グローバル論 の商品レビュー

4.1

23件のお客様レビュー

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2013/10/21

人口減はグローバル資本主義に対する生物としての拒否反応か、なるほど。 身体って言葉がよく出てきたが、身の丈でものを考えるのは大事なこと。

Posted byブクログ

2013/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グローバリズムを疑う。成長し続けることを前提とした資本主義はいつか限界点に達する。資本主義は常に新たな市場、貧しい者、安価な労働力を求め続ける。つまるところ貧富の差があることを前提としている。もっとも裕福になったはずのアメリカや日本で、逆に貧富の差が増大しているということは、やはりそれを必要としている制度なのではないだろうか。高齢化と共に人口減少を避けられない日本がこの先どのような社会を築いていくのか。貨幣経済の外で助け合える共同体をどのように作っていくのか。興味深い。

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2013/08/26

内田さんと小田嶋さんが出てたので読んでみた。いつもの内田さんどおりの主張が繰り返されている感じがした一冊だった。前回の岡田さんとの共著と違い、ある程度意見が重なっている人との作品だったのである程度まとまりがいい。内容的にはグローバル化の欠点や限界を話し合うといった話。しかし、共同...

内田さんと小田嶋さんが出てたので読んでみた。いつもの内田さんどおりの主張が繰り返されている感じがした一冊だった。前回の岡田さんとの共著と違い、ある程度意見が重なっている人との作品だったのである程度まとまりがいい。内容的にはグローバル化の欠点や限界を話し合うといった話。しかし、共同体をどう作るのかについての具体性がなかったのは残念かな?

Posted byブクログ

2013/08/25

グローバル化、新自由主義、何だか地に足が付いていないことがどんどん進んでいるような…。身体感覚のない言論が過激さを加速する。匿名のネット上での発言が問題になるのも納得です。 ここのところの内田氏はグローバル化、グローバル企業と国民国家が相入れない関係であることを盛んに書いていま...

グローバル化、新自由主義、何だか地に足が付いていないことがどんどん進んでいるような…。身体感覚のない言論が過激さを加速する。匿名のネット上での発言が問題になるのも納得です。 ここのところの内田氏はグローバル化、グローバル企業と国民国家が相入れない関係であることを盛んに書いています。株式会社の平均寿命が10年未満なのにたいして人間の寿命は数十年。我々の身体感覚ではものごとを100年単位で捉えている。それを体現しようとするシステムが国民国家である。企業は100年後のことには興味ないのですぐに効果、結果を求める。この企業の論理が国民国家に浸透してきてしまっている。これが何を生み出すのか私たちは冷静に判断しなければならない時期に来ているようだ。 既得権益を排し、全ての人に平等な機会を与えるというのは一見正論のように聞こえるけれど、本当にそうなのだろうか?もしかしたら強者だけが得をする超格差社会を生むだけなんじゃないだろうか? 答えは分からないけど、はっきりとものを言う、正論を言っている(ように聞こえる)人が幸せな未来を私たちにもたらしてくれるの考える必要があると感じさせられる。

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2013/07/28

おおむね面白く読んだ…が、次第に、同じ考えの人たちが互いにほめ合っているみたいな感じが鼻についてちょっと気持ち悪かったなあ。

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2013/07/22

この本のもととなったシンポジウムは2012年の衆議院選挙の前後になされたもので、出版されたのが今回の参議院選挙の直前。 丁度そういう時期に読んで、中々興味深かった。 特に、20代の若者の率直な意見は面白かった。 こういう多様性というのがどんどん広がってきて、色んな人が色んな事を言...

この本のもととなったシンポジウムは2012年の衆議院選挙の前後になされたもので、出版されたのが今回の参議院選挙の直前。 丁度そういう時期に読んで、中々興味深かった。 特に、20代の若者の率直な意見は面白かった。 こういう多様性というのがどんどん広がってきて、色んな人が色んな事を言い、実践できる社会になればいいと思う。 ただし、他人を排除して優越感に浸るようなのはダメだ、言うまでもないけど。

Posted byブクログ

2013/07/15

国民政治とグローバル企業・資本主義は基本的に相いれないものだ、という内田氏の主張が何よりのキーワード。 国に対して競争のし易い環境を!と要求する企業がいかに独善的か、、というのを考えさせられる。グローバリズムを標榜する企業・政治家にロクなものは無い、と改めて認識。

Posted byブクログ

2013/07/15

自由な競争こそが正義で、これこそが人間にとって幸福な社会の実現とするネオリベラリズムに対抗する「ポストグローバル社会」のありかたを考えるシンポジウムのまとめ本。人材や産業の育成をかえりみず、低コストを求め、中国、インドネシアと畑をかえ短期成果に執着するグローバリズムは、資源が無限...

自由な競争こそが正義で、これこそが人間にとって幸福な社会の実現とするネオリベラリズムに対抗する「ポストグローバル社会」のありかたを考えるシンポジウムのまとめ本。人材や産業の育成をかえりみず、低コストを求め、中国、インドネシアと畑をかえ短期成果に執着するグローバリズムは、資源が無限であることを前提とした焼畑農業と同質であり、国土に住む国民を包摂せざるを得ない国家という何10年という寿命のシステムと、マーケットにおいてイーブンなプレイヤーであるはずがない、というような指摘はまさにその通りと思う。

Posted byブクログ

2013/07/13

授業でもグレーバル社会の問題点について触れた文章を読んでいたせいもあり、「脱グローバルというタイトルにも惹かれて、この本を読んだ。非常にまっとうな意見だと思う。実現させるのに時間がかかるだろうが、日本の進むべき道はこの方向だろうと思わせられる。 どうしてこういう考え方が主流になら...

授業でもグレーバル社会の問題点について触れた文章を読んでいたせいもあり、「脱グローバルというタイトルにも惹かれて、この本を読んだ。非常にまっとうな意見だと思う。実現させるのに時間がかかるだろうが、日本の進むべき道はこの方向だろうと思わせられる。 どうしてこういう考え方が主流にならないのかな?金が儲からないからか。何億と稼げた頃の甘い幻想を諦めきれずに追いかけているからではないのかな? この本のようなまっとうな意見を今の政治屋から聞きたいものだ。

Posted byブクログ

2013/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の未来を考えるために、参院選を前に読んで良かったと思う。「でもどうせこの閉塞感は変わらないんだろうし…」なんて気分でいましたが、これを読んだら、まだまだ可能性のある未来は切りひらけるかな?と希望がもてました。その「可能性」は、アベノミクスに代表されるようなものとは全く別のものだけれど。まだ手遅れじゃない、はず! 私と同世代、あるいはもっと下の世代の人たちの中に、内田先生や平川先生と同じような考えを持つ人がいるというのは、なんだかうれしい。

Posted byブクログ