残月 の商品レビュー
画が浮かび、心が温まる。描写力は秀逸である。 小松原、又次・・・澪のひとり立ちを描くのに必要なことは重々承知だが、なんでまたいい男をどんどん消していくかなあ。やたら描写が上手いので、欠けが心に響くわ・・・。 庶民の胃と心を温めてきた澪だが、料理よりもそこにかけた金額に価値をおくよ...
画が浮かび、心が温まる。描写力は秀逸である。 小松原、又次・・・澪のひとり立ちを描くのに必要なことは重々承知だが、なんでまたいい男をどんどん消していくかなあ。やたら描写が上手いので、欠けが心に響くわ・・・。 庶民の胃と心を温めてきた澪だが、料理よりもそこにかけた金額に価値をおくような場所でこれからどうするのだろう。野江はただ友に救われることを良しとする娘には思えないし。
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話が大きく動いていく直前の転章、といった感じなんでしょうか。結構間もあくし、少し読みたい気分がだれてきたとこですが、やっぱり先がきになる展開になってます。次回、又半年後くらいなんでしょうか・・・・。 全く罪な作者さんです。
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さまざまな経験が澪を一回り強く、大きくさせた。登龍楼とのやり取りを取っても、かつてのように慌てたり焦ったりしない。料理人としても成長している。いよいよ後半戦という感じの第八弾。
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久しぶりの続巻。 これは、次の段階に進む前の下準備的な感じ。 主人公が安心して次に向かえるように、心配事に一応の道をつけたというか。 いよいよ料理人道まっしぐらですかな。
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面影膳、干瓢海苔巻き、艶やかな卵黄の味噌漬け… 無骨でとっつきは悪いが豊かな滋味に溢れている乾物。そんな、又次を思わせるような乾物を取り入れ、三日精進の膳を考える澪。大切な人を亡くした人々の心に染みる高野豆腐の揚げ物… 息子佐兵衛との再会、また坂村堂の父で名店「一柳」店主 柳...
面影膳、干瓢海苔巻き、艶やかな卵黄の味噌漬け… 無骨でとっつきは悪いが豊かな滋味に溢れている乾物。そんな、又次を思わせるような乾物を取り入れ、三日精進の膳を考える澪。大切な人を亡くした人々の心に染みる高野豆腐の揚げ物… 息子佐兵衛との再会、また坂村堂の父で名店「一柳」店主 柳吾との交流…など、ようやくご寮さんにも幸せが。 澪にもあさひ太夫との再会やふきの成長など、いよいよ「つる家」卒業の可能性を感じる展開。 前の巻が辛いことばかりだった分、幸せの兆しが嬉しい。 卵黄の味噌漬けや醤油漬けは今ネットでも密かなブームのようだけど、こちらはこぼれ梅(味醂かす)を使うからより味に丸みが出て美味しそう。
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前巻、凄絶なラストで泣けた後日談から始まり、やっぱり珠玉の4編。電車で読んでてもついほろっときて危ない。 北斎がモデルと思われる絵師辰政の登場や山東京伝の名が出てきて文化の時代がほのかに香る。巻末のおまけの短編もうれしい。 今巻は芳がキーになった展開。長く耐え忍んできたご寮さんに...
前巻、凄絶なラストで泣けた後日談から始まり、やっぱり珠玉の4編。電車で読んでてもついほろっときて危ない。 北斎がモデルと思われる絵師辰政の登場や山東京伝の名が出てきて文化の時代がほのかに香る。巻末のおまけの短編もうれしい。 今巻は芳がキーになった展開。長く耐え忍んできたご寮さんにも幸せが訪れそう。坂村堂親子の和解、ふきの成長、つる屋卒業の示唆など、次巻は大きな展開がありそうな予感。
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今まで結構酷い目ばっかりあってる気がする澪ですが、 今回は今まで耐えてきたご褒美かってなくらいうれしいこと満載ですね。 なんか裏があるんじゃないかと何度も疑いました。(笑) http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-991.ht...
今まで結構酷い目ばっかりあってる気がする澪ですが、 今回は今まで耐えてきたご褒美かってなくらいうれしいこと満載ですね。 なんか裏があるんじゃないかと何度も疑いました。(笑) http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-991.html
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著者、愛読者のみなさまには申し訳ありません。 前作まで読みごたえありましたが、今回はちょと物足りなかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1年ぶりの第8巻。前回でいくつかの別れがあったので、失意の澪はどう進んでいくのだろうと思っていた。他人への気遣いばかりの澪は、強い意志で道を切り拓くというというには、少しイメージに合わないかもと思ったし、周りの支えでやっと、というのも弱すぎる。とても澪らしい、話の展開だったと思いました。ご寮さんが幸せになれそうなので(佐兵衛との再開、柳吾の求婚)、これからは澪も自分の幸せや進む道を考えることが出来そう、そんな予感のする巻でした。
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待ちに待った続刊ー! 常に変化を続ける登場人物の物語が相変わらず丁寧に描かれていて、つい時間の許す限りと読み進めてしまいました。 贅沢なものや派手なものは一切ないのに、なんとも忘れ難い料理の数々も相変わらず。 読み終えたばかりなのに、はやく次がでないだろうかと考えてしまいます。
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