本日は、お日柄もよく の商品レビュー
平凡なOLが結婚式であるスピーチに出会い、言葉の持つ力に気づき、スピーチライターを目指すお話。 物語はとても綺麗だった。作り込まれたスピーチはとても惹きつけられ感動した。また、そのスピーチの鉄則を主人公と共に学ぶことが出来るところが素晴らしい。スピーチの極意10箇条は忘れたくな...
平凡なOLが結婚式であるスピーチに出会い、言葉の持つ力に気づき、スピーチライターを目指すお話。 物語はとても綺麗だった。作り込まれたスピーチはとても惹きつけられ感動した。また、そのスピーチの鉄則を主人公と共に学ぶことが出来るところが素晴らしい。スピーチの極意10箇条は忘れたくないのでメモしておいた。 ただ、主人公の心情描写のところやちょっとしたツッコミがなんだかくどくてそこがすごい気になった。また、なんでそんなにすぐ恋愛模様になる?と思ってしまった。
Posted by
出張前、なんだか元気が出る文章に触れたくて手に取ったこの本。以前より気になっていた本書は、初めて読む美術関連でないマハさんの本となった。 『本日は、お日柄もよく』なんてきっと結婚式に関する物語なのだろうと予想していたが、あらすじを読んでみるとスピーチライターという職業に視点を当て...
出張前、なんだか元気が出る文章に触れたくて手に取ったこの本。以前より気になっていた本書は、初めて読む美術関連でないマハさんの本となった。 『本日は、お日柄もよく』なんてきっと結婚式に関する物語なのだろうと予想していたが、あらすじを読んでみるとスピーチライターという職業に視点を当てた胸が熱くなるお仕事小説だった。二ノ宮こと葉は恋心を寄せていた幼馴染の結婚式で運命のスピーチに出会ってしまう。伝説のスピーチライターとして知られる久遠久美の巧みな言葉に魅入られ、これまでに平穏な人生をすべて捨てて弟子入りするや否や、政権交代を目指す野党のスピーチを任されることとなる。 スピーチライターという仕事自体は知っていたものの、スピーチの極意だったり、どのようにスピーカーを支えているのか等のことを知ることができたのも面白かった。人それぞれなのだろうが、1からスピーチを練り上げるのではなく、話の骨子を組み立てるのはスピーカー本人であり、それを聴衆の心に響くようブラシアップすることが求められるスピーチライターという仕事は、とても骨の折れるのだろう。スピーチの背景をすべてインプットしたうえで、(特に選挙では)短時間で仕上げなければと考えるだけで目が回る。それでも、自分の言葉が人を変える、世界を変えられるというのは魅力的なことなのだろう。この小説からは陰の立役者であるスピーチライターたちの血と汗と涙が存分に伝わってくる。 最後まで読むと、なるほどタイトルはここで回収されるのかと笑みがこぼれて温かい気持ちになり、まさしく最初に求めていた元気の出る大好きな一書となった。
Posted by
選挙演説のスピーチライターのお話。 「言葉」ってこんなにも力があるのかと感動した!特にスピーチ部分では、自分も聴衆となってその場にいるかのような感覚さえあって鳥肌。 いつか経験した、大勢の前で話す直前のぴんと張り詰めた会場の空気、そしてそれが不思議にも心地良かったことを思い出した...
選挙演説のスピーチライターのお話。 「言葉」ってこんなにも力があるのかと感動した!特にスピーチ部分では、自分も聴衆となってその場にいるかのような感覚さえあって鳥肌。 いつか経験した、大勢の前で話す直前のぴんと張り詰めた会場の空気、そしてそれが不思議にも心地良かったことを思い出した。私もスピーチして「会場の空気を回して」みたくなった。
Posted by
2024.10.6(日) 読了 シンプルに言葉の大切さを知った。 この作品の1ページ1ページに紡がれる言葉はそれだけで心があたたかくなるような、穏やかになるような、ジーンとするようなものだった。それに場の雰囲気、スピーカーの空気感、表情、人となりが加わるとなるとなおさら「話す」...
2024.10.6(日) 読了 シンプルに言葉の大切さを知った。 この作品の1ページ1ページに紡がれる言葉はそれだけで心があたたかくなるような、穏やかになるような、ジーンとするようなものだった。それに場の雰囲気、スピーカーの空気感、表情、人となりが加わるとなるとなおさら「話す」ということの素晴らしさを感じるし、人に伝えるということがこれほどに大事なことなのかと考えさせられる。賢くある必要はなく、難しい言葉を知っている必要もない。ただ話す相手のことを思って、その時の空気感を大切にして、その上で自分がどう話すかを考える。自分が人前で話すことが多い仕事をしているだけになおさら刺さるものがあった。話し方を、話す雰囲気を、話す内容に工夫を、1つ変えるだけで伝わり方が変わる。そうチャンスがチェンジのきっかけになるように。この本から学ばせてもらった。感動させてもらった。 人生×恋愛×家族×仕事×言葉 様々な要素が織りなす素晴らしい物語でした。
Posted by
小説ながらスピーチについて勉強になる部分もあり良かった。 困難に向かい合ったとき〜、というフレーズは心が熱くなりました。ステキです。
Posted by
スピーチの力。この力が欲しいなあ、羨ましいなあと思わせられた作品。人には言葉があって伝えらることがある。言葉の力、、欲しい。。。 心から素直に伝えたいことを伝えるために日々訓練だなと思いました。いろんな要素いっぱいで面白かった!
Posted by
結婚式の強く感動するスピーチに触れて、言葉の力に惹き込まれていく、二ノ宮こと葉。伝説のスピーチライター、言葉を操る男、言葉の師匠との出会いにより、こと葉も成長していく。スピーチライターの話なので、出てくるスピーチの言葉は簡潔なのに感動するエピソードが盛り込まれて、何度か涙ぐむ。物...
結婚式の強く感動するスピーチに触れて、言葉の力に惹き込まれていく、二ノ宮こと葉。伝説のスピーチライター、言葉を操る男、言葉の師匠との出会いにより、こと葉も成長していく。スピーチライターの話なので、出てくるスピーチの言葉は簡潔なのに感動するエピソードが盛り込まれて、何度か涙ぐむ。物語も小気味よく展開するので一気に読んでしまった。
Posted by
よすぎる!!!!!! 言葉の持つ凄く強いパワーを最初から最後までずっと感じた ずーっと飽きずに読めたし、ずっとワクワクしたし心打たれたすごく素敵な本( •̥-•̥ )
Posted by
めちゃくちゃ良かった。スピーチに魅了され、じーんと心に響き、勇気をもらえた。 「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき想像してみると良い。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩きだしている。」
Posted by
言葉の重みを感じる素敵なお話でした。 結婚式のスピーチから始まり、読み始めは睡魔に襲われ…まさにスープに顔をつけたこと葉さん状態(笑)それが久美さんのスピーチから一気読みでした。 数十年前に友人代表のスピーチを思い出しつつ。 原田マハさんの他の作品をぜひ読みたいです。
Posted by