聖なる怠け者の冒険 の商品レビュー

森見登美彦【著】

2013/06/17

仕事柄、去年から発行される→延期を繰り返していたことを知ってたので、
5月にやっと出版されると聞いたときは、やっとか…と思いました。
まさかうちの系列で連載されたときは、ビックリしました。
もりみーの世界観、大丈夫かな、って心配したり。

読んでみると、もりみー色が少し薄まったような気がするけど、
相変わらずの言い回しと、主人公のダメっぷりだったのでホッとしました。
有頂天家族と宵山万華鏡の世界観が満載でしたね。
今年はたくさん出版されるようなので楽しみです‼

物語の内容は……
文章にするのもバカバカしいような、もりみーらしい内容でした。

2013/06/16

久々に森見さんの作品を。珍しく？読みやすい物語でしたね（笑） いや、でも読んでるうちに小和田くんのように緩々と肩の力のが抜けていき気持ちが楽になりました。おかげで僕もまたいい週末が送れました。なむなむ。さぁ、あなたも森見ワールドでだらけてみましょう。なにせ、人間である前に怠け者なのですから。あぁ、ぼくも蕎麦を喰らいながらテングブランを飲んでダラダラしてみたいものだねぇ。

2013/06/16

朝日新聞の連載の全面改稿で3年ぶりの長編。連載時から全く違う作品になっているそうだけど、だとしても朝日で森見登美彦を連載しちゃったというのはなかなか。謎の怪人「ぽんぽこ仮面」が京都を舞台にわらわらやる話なんて、おっさんのためのエロ小説か歴史小説を連載するのが関の山の某経済紙にはたぶんできない。
京都を舞台に多くの奇人変人が入り乱れマジックリアリズム的演出で世界観をどーんと広げ最後には一気に収斂させていく、といういつもの展開で飽きさせない。宵山という京都でもっとも大切な日一日に焦点を絞ることで、祝祭感と狂騒感が強く出ている。
ただ、マジックリアリズムのリアリズムでなくマジックのほうが強く出てしまったところは、なんとなく物足りなさを感じてしまう。森見登美彦の作品（特に初期作品）は、どんなに荒唐無稽な設定や展開があろうとも、どこまでもリアリズムだった。京都ならこんなことあってもおかしくないよね、とか、ここまで大袈裟じゃないけど似たようなのは普通にあるよね、とか、そういう経験的に裏付けのある納得感あるいは顔の見える荒唐無稽さだからこそマジックがマジックではなくリアリズムたり得ていた。だから「太陽の塔」とか「四畳半神話体系」とかはもう身につまされてしまうわけだ。それが今作では希薄になって、そのためにマジックがリアリズムを繋ぎ止めておくことができずファンタジーにぐっと寄ってしまった。
もともと森見登美彦をファンタジーとして読む向きもあって、そうであれば今作も十分に楽しめるだろう。けど、森見登美彦をリアリズムとして読んできた読者にとっては、どうしても残念さがぬぐいきれない。

2013/06/15

森見節の良作品。
ファンタジー要素を強めに。

京都の祇園祭の風景が思い浮かび、夏の気怠い暑さを感じながら読んでおりました。
僕も僕以外に変身してみたい。

2013/06/15

やっぱり森見登美彦さんの作品は面白い！！！

作品を読む度に深い味わいを感じます。いい意味で期待を裏切らない場面あり、裏切られる場面あり。

2013/06/15

復活した森見氏の最新作。
じつに面白い。

徹底的に怠け者の2年目社員・小和田、徹底的に内なる怠け者と戦うポンポコ仮面（初代）。

祇園祭の宵山に湧く目まぐるしい土曜日が舞台であるにも関わらず、主人公は半日寝ているという体たらく。

そして、夜が迫る頃になり、ようやく主人公が謎の真相に引っ張り寄せられることになる。

堅苦しい小説が多い中で、肩に何の力も入れずに読み切れるこの優しさ

玉川さんの天然キャラは言うまでもないが、恩田・桃木のコントもなかなか楽しめる。

2013/06/15

森見登美彦的、京都世界の全容にして、素晴らしき土曜日賛歌。

怠け者賛同者よ刮目せよっ笑

ぽんぽこ仮面なる善良な怪人から二代目を見込まれた小和田君の、
宵山における一日の出来事です。

世界で一番怠け者な探偵とか、
その助手の方向音痴な女子大生とかでてきます。

あと、八兵衛明神様。

きれーいに話の収集がつくわけではない感じも、世の条理というか、
わたしはすきです。

朝日新聞の夕刊連載から全面的に改稿されたらしいです。

最近、がつがつ働いてたので、ちょっと肩のちから抜けましたー
ゆっくり休んで、また月曜日から働くのだっ！

休日用のプロトコル
「充実した土曜日の朝は、熱い珈琲とタマゴサンドウィッチから始まる」

2013/06/12

森見ワールドを思う存分に楽しむ事ができた。
最高に面白いです。

京都はよく行くので、景色がありありとうかんできました。

「有頂天家族」、「宵山万華鏡」に繋がっていてさらに楽しく読めました。

怠け者の様にゆっくり堪能して読ませていただきました。

2013/06/09

まさに森見ワールド。事前に「有頂天家族」と「宵山万華鏡」を読んでから読むと、面白さが増します。僕も聖なる怠け者を目指します。

2013/06/09

いつもの京都を舞台にしたおバカさん達の冒険活劇。登場人物のキャラがいいし…お話も面白い。ヘタレヒーローを本でこんなに楽しめるなんて素晴らしい。京都在住の方はたまらないんだろうな、羨ましい。映像化するならあの人は竹中直人さんで。