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愛に乱暴 の商品レビュー

3.6

164件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2014/11/26

イニシエーションラブを思い出したわ。 まー、なんというか。 テンポがよく引き込まれるんだけど、ありがちすぎてツライ。 最後にかけられた言葉は本当か妄想か。

Posted byブクログ

2014/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すでに大した夢も希望も持てない中年男からすると、主人公の桃子のような、ままならない人生を送る女の不幸とまでは呼べないような話が面白い。不倫していた女のモノローグが現在の不倫相手ではなく、かつての桃子の話だと途中から気づき、これが因果応報というものだ、と溜飲が下がる。女たちに比べ、新車に乗り換えるように女房を乗り換えようとする亭主にはどんな因果応報が待ち構えているのだろう、と読み進めた。 桃子が買ったチェーンソーで亭主とその親が切り刻まれる凄惨なラストシーンを期待してみたが、あっけない幕切れに少々、不満が残った。普通の人が何かの拍子に壊れていく様子がよく描かれていて、ページを捲るのに夢中になったが、壊れかけていて、どうにかバランスを保つ結末は本当らしいのだか、小説と割り切ると物足りなかった気がした。

Posted byブクログ

2014/11/06

惹きこまれました! すごいですわ。 とってもリアル過ぎて怖い。 夫婦問題、姑問題、不倫、浮気、略奪愛、 いやー 怖いっすわ。 何気にマジに読み込ませられてしまう作品。 読み始めたら 止められない。。

Posted byブクログ

2014/10/29

「横道世之介」、「ひなた」に次いで3冊目。 何と言うか、不思議な感じでどんどん引き込まれていきました。 桃子と夫の不倫相手の日記を交互に読んでいたはずなのに… あれ?と、思った時には作者の仕掛けにまんまとはまってました。 因果応報。 人から奪ったものは奪い返される…

Posted byブクログ

2014/10/10

この作家さんの作品を読むのは、「悪人」「さよなら渓谷」についで3作目でした。どの作品も重苦しい空気であり、最後が読み手のとらえ方に委ねられるようなかたちで終わり、すっきりとしませんでした。 でもなぜか、こういう重苦しい空気にどっぷり浸りたくなる時があるのです。

Posted byブクログ

2014/10/08

初めて読みきれた吉田作品。 面白かった~。 構成と文体に違和感あったのはそれなりの仕掛けがあったからだった。してやられたり!! 最初から最後までこの母息子にはイライラさせられた。 桃子は狂ってない。最悪な状況に狂わされそうになりながら必死に抗って踏ん張っている。 どこを目指せば...

初めて読みきれた吉田作品。 面白かった~。 構成と文体に違和感あったのはそれなりの仕掛けがあったからだった。してやられたり!! 最初から最後までこの母息子にはイライラさせられた。 桃子は狂ってない。最悪な状況に狂わされそうになりながら必死に抗って踏ん張っている。 どこを目指せば良いのかも分からないのに懸命に。 どこに行き着くのかハラハラしたけど最後には希望がみえる。とても良かった。 男性が書いたとは思えないほど女性の心理が細やかに描かれていた。吉田作品、もう一度チャレンジしてみます。

Posted byブクログ

2014/10/16

途中で気付いた展開のトリック。そこからは一気読み。登場人物は誰も好きじゃないけど、一番いらっときたのは、夫まーくん。プライド高く見栄っ張りの桃子は病的だけど、嫁としての気持ちは分かるところある。バブル世代の悲哀も織り込まれ、どん底に落ちそうだったけど、最後のわずかな光が救い。

Posted byブクログ

2014/10/02

吉田修一氏はここ最近では珍しく「女性」を描ける作家のひとりである!と女性作家フェチの私が太鼓判を押す。 何が?と言えば「仕草」か… 言葉や行動、そして心の機微などは文筆を生業とする者にとってある程度のテクニックを駆使すればどうにでもなると思う。だが感情が無意識の行動となる仕草、そ...

吉田修一氏はここ最近では珍しく「女性」を描ける作家のひとりである!と女性作家フェチの私が太鼓判を押す。 何が?と言えば「仕草」か… 言葉や行動、そして心の機微などは文筆を生業とする者にとってある程度のテクニックを駆使すればどうにでもなると思う。だが感情が無意識の行動となる仕草、それも異性となれば余程の観察眼がなければ表せるものではない、憑依でもしたというならわからぬでもないが。 不倫を題材にした心理劇、使い古された題材だが本作に至ってはその仕草が実に巧みにヒロインの孤独を際立たせている、飽きかけた頃に仕掛けられたギミックもアクセントとして技有り。そしてどうしようもない展開のラストに救いの手を差し伸べる優しさもいい。読み応えあり

Posted byブクログ

2014/10/01

主人の真守の不倫が発覚してから、主人公の桃子はどんどん壊れていく。壊れていく様子が淡々としているところがむしろ暴発する壊れ方よりも怖く感じる。そうか、桃子自身がしたことは結局自分に戻ってくるのか・・・。なかなか読むのが苦しい展開だったが、一気に読めてしまった。真守がダメ男過ぎるの...

主人の真守の不倫が発覚してから、主人公の桃子はどんどん壊れていく。壊れていく様子が淡々としているところがむしろ暴発する壊れ方よりも怖く感じる。そうか、桃子自身がしたことは結局自分に戻ってくるのか・・・。なかなか読むのが苦しい展開だったが、一気に読めてしまった。真守がダメ男過ぎるのが全ての原因な気がする。

Posted byブクログ

2014/09/26

主婦業のかたわら、手作り石鹸教室の講師をしている桃子。 夫の真守との生活を壊したくなくて、倒れた義父の面倒を見たり、義母に気を遣ったり。 夫が浮気しているらしいと気がついても、別れるなんて考えない。相手が妊娠して夫の気持ちが自分から離れても別れたくない。 かつて自分も同じ事をして...

主婦業のかたわら、手作り石鹸教室の講師をしている桃子。 夫の真守との生活を壊したくなくて、倒れた義父の面倒を見たり、義母に気を遣ったり。 夫が浮気しているらしいと気がついても、別れるなんて考えない。相手が妊娠して夫の気持ちが自分から離れても別れたくない。 かつて自分も同じ事をしてようやく結婚した、その事に対して思い至らない。 若い頃は結構モテて仕事もできたらしい桃子だけれど、ちっとも魅力的には思えない。

Posted byブクログ