たまさか人形堂それから の商品レビュー
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もともとこの話の前にオリジナルがあったと知らず読んでしまい、わかりにくいところもあったけど、人形に対する真摯な気持ちの描写に、すごいなと思った。オリジナルを知らないため、若い男性職人が最初から最後まで好きになれず、残念。
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玉坂人形堂シリーズ第二弾。 修復依頼で来た油性ペンで唇を赤く塗られたリカちゃん人形。 創作人形作家の展示会で壊された独創的な人形。 同業者の束前が言う実在したリカちゃんの正体。 バンドマンの祖母が大切にしている髪が伸びるという市松人形。 祖母の幼くして亡くなった姉の遺髪で作られた市松人形に込められた職人の思い。 冨永くんの創作ぬいぐるみのたこの八つぁんを贔屓にしてくれる八郎さんと澪の関係。 スランプに落ちいる富永くんが海外から戻ってきたという小田巻姫が本物か、職人の志村さんが作ったものか、悪徳な人相手に見極めに行ったこと。 とうとう人形堂に来なくなった富永くんに悩み 自分も木目込み人形作りに迷走する澪。 洋服屋さんの古いマネキンの修復依頼と、ピロシキと束前にも助けられ 路上で八つぁんを売る富永くんとその後。 たまさか人形堂に置かれている人形たち目線の あれやこれ。 油性ペンで顔にペイントされたリカちゃん、という帯を見て もしや消せるのではと思って期待したんだけど それはそんなに話の中では重要でもなかったー。 お人形に想いを込める人たち、人それぞれ。
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無事店を取り戻したたまさか人形堂シリーズの続編。相変わらずの重いような軽いような人間関係の中で、遂に師村さんの念願が叶ったり、澪と束前の微妙な関係がやきもきしたり、冨永君がスランプに陥ったり。 こういう関係、なんというのか、とても心地よいんだなぁと思う。しかし、澪と束前はいい感じ...
無事店を取り戻したたまさか人形堂シリーズの続編。相変わらずの重いような軽いような人間関係の中で、遂に師村さんの念願が叶ったり、澪と束前の微妙な関係がやきもきしたり、冨永君がスランプに陥ったり。 こういう関係、なんというのか、とても心地よいんだなぁと思う。しかし、澪と束前はいい感じのように見えるときもあるのだが、澪は師村さんが好きなのか?と思うこともある。愛情って恋愛だけではないにしても。澪は一度なかに入れると、力一杯守りたくなるタイプなのだろう。経営で見ればわからないが、理想の上司かも。
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たまさか人形堂の続編。冨永君のスランプが続いて、ちょっとつまんないかな。冨永君はなかなか繊細な子なのだ。でもはっつぁんを手売りしてるのを澪が見て泣いたというのを読んで、私も涙が出た。わー、今気づいたけど、表紙の次の中紙と言うかが、和紙みたいな、着物みたいな感じだった。おしゃれだなぁ。最後が人形目線でのおまけみたいなのがちょっと嫌だった。普通に澪で終わってほしい。束前さんと澪はなかなかくっつかない。まだ続くかなー。
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たまさか人形堂2作目。久しぶりで人物関係を思い出せず…束前さんとの関係ってこんなんだっけ?主人公もこんな人だったか…面白かったけど。市松人形のそんな仕掛があるんならほんと、人の手業ってすごいな…。ラストの人形達の話しはよかった。
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前作より連作の度合いが強い。澪さんの本命は束前さん、八郎さん、それとも師村さん?意外と敵は弱くて、呆気なかったね。
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たまさか人形堂の2作目。 1作目のことはあまり覚えていないのだけれど、 読んでるうちに思い出すかなぁと思ったら思い出した思い出した。 2作目のほうが、みんなが なんだかんだ言って仲いい感じがしてよかったな。 香山リカは実在していた、いえ、精神科医でなく。 髪が伸びる市松人形。...
たまさか人形堂の2作目。 1作目のことはあまり覚えていないのだけれど、 読んでるうちに思い出すかなぁと思ったら思い出した思い出した。 2作目のほうが、みんなが なんだかんだ言って仲いい感じがしてよかったな。 香山リカは実在していた、いえ、精神科医でなく。 髪が伸びる市松人形。 金属部品で作られたジョンスコに邑井次郎のマネキン。 知らないことが多すぎて、 人形とひとくくりにはできないなぁと思う。 女子に一番身近な雛人形?いや、リカちゃんか・・・ 私の子どものころ、 近所ではリカちゃんの ひとまわり小さい「ちぃちゃん」という人形が大流行で、 友達には「さっちゃん」がいた。 これを知ってる人はいないんだよなぁ。 ホントに近所だけで流行ってたのかなぁ。 傷ついている職人が早く戻ってきますように。 次回作があるなら、必ず読みたい。
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【人形に関するお悩みは「たまさか人形堂」へ】元OLの澪、人形マニアの富永、訳ありの凄腕・師村がいる「玉阪人形堂」。今日もこの店に人形に関する難題奇問が持ち込まれる――。
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口紅を塗られたリカちゃん、髪が伸びる市松人形、伝説の作家が手掛けた昭和30年代のマネキン―素人同然の店主・澪、縫いぐるみの天才・冨永くん、わけあり熟練職人・師村さん―お店は本日も営業中!
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シリーズ二作目。今回も様々な人形にまつわる謎と、人形職人たちの悲喜こもごもの物語。 お気に入りは「髪が伸びる」。ありがちな怪談話になってしまいそうなテーマだけれど、ここに隠された「謎」はなんとも切なく、優しくて。こういう仕掛けならいい……かも?
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