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たまさか人形堂それから の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

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2014/06/30

前作がだいだいだい大好きで借りた本。冨永くんの様子に心をズキズキさせながら読みました。ピロシキ日和と雲を越えての書き下ろし二篇がすばらしすぎる……ぽろぽろ涙が スマイルの歌詞も響く。空に雲あらば 怖れあらば 哀しみあらば どうか笑顔で たぶん明日は あなたへと陽が差す たまさか人...

前作がだいだいだい大好きで借りた本。冨永くんの様子に心をズキズキさせながら読みました。ピロシキ日和と雲を越えての書き下ろし二篇がすばらしすぎる……ぽろぽろ涙が スマイルの歌詞も響く。空に雲あらば 怖れあらば 哀しみあらば どうか笑顔で たぶん明日は あなたへと陽が差す たまさか人形堂に関わった人達の幸せをただ願うやさしくてやわらかい物語でした。このシリーズはやっぱり大好き。冨永くんはやく帰っておいで…………さみしい

Posted byブクログ

2014/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本当に前回の続編なんだ。 澪さんっていくつなんだっけ? 前作を読み直さないとこの本だけでは意味がわからないな。記憶を呼び起こしながらなんとか読む。 創作人形、リカちゃん、髪の伸びる市松人形、金属部品て作った人形、蛸の八つぁん、マネキン、マリオネット。今回もバラエティに飛んだ人形が登場。 澪さんにちょっとロマンスがあったり! 前作から引き続く、シムさんの長年の願いがようやく叶う。 富永くんは壁にぶつかって過去がチラリと影をおとし、人形が作れなくなってる。 今回は人形や音楽、小説の「作り手」視線の話が多かった。その中にあって澪さんも迷いつつ踏み出していく。 前作のじんわりと暗い空気がなくなって会話も楽しくアッサリ読める。 澪さんのお相手はもしかしてあの人ー?って楽しみもあり。 いちまさんの髪の毛撫でてみたい、八っあん頭にのせたい。ぴ、ピロシキ…膨らまないのでもいいから食べたくなる。 それにしても香山リカ、怖いよー。 これ続くのかな。気になる。

Posted byブクログ

2013/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

待望のシリーズ2作目。 目次を見ただけでも思わずニヤリとしてしまう。 登場人物達の会話が軽妙で、相も変わらず愉快です。 そこに人形の蘊蓄や職人達の人形に対する真摯な姿勢が絡まり、人形好きとしては堪らない魅力のある作品なのです。 『髪が伸びる』『雲を越えて』が特に良かったです。 『ピロシキ日和』という猛烈にピロシキ熱の高まる危険な1編があるので、再読の折にはピロシキを用意しようと思う。 ちゃんと膨らんだやつね。 私も八つぁんを頭に載せて、愉快な写真を撮りたくなった。 ほんのちょっぴり。 いや、やっぱりいいかも。

Posted byブクログ

2014/09/12

前回同様、すぐに引き込まれてしまいました。天才と言われる富永くんがスランプに陥る時が来るとは想像もしていませんでした。その時に彼が取った行動と発した言葉は、造る者にとっては重いものなのだなと感じました。津原さんの作品には絶対にまた手を触れたいと思わせてくれるものでした。

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2013/12/08

なんと 心地よい「会話」たちだろう その言葉を話す その登場人物たちの肉声が 聞こえてくるようだ 物語の進み方も しみじみと それでいて どきどきさせられながら どうなっていくのだろう と ページを繰る指が とまらない 読み進めているうちに 人 と もの との ほど良い付き合...

なんと 心地よい「会話」たちだろう その言葉を話す その登場人物たちの肉声が 聞こえてくるようだ 物語の進み方も しみじみと それでいて どきどきさせられながら どうなっていくのだろう と ページを繰る指が とまらない 読み進めているうちに 人 と もの との ほど良い付き合い方を学んでいるような そんな 気になりました

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2013/11/24

わーい、続編♪ 読みたいなあっと思っていたので出て嬉しい。 人形の専門家ではないものの、祖母の人形のお店を継ぐこととなった 主人公と、そこに居つくことになった2人のわけあり人形の職人、師村さんと富永君。 お店を辞めてしまえばそれまでの関係ではあるものの、 着実に積み上がってゆく関...

わーい、続編♪ 読みたいなあっと思っていたので出て嬉しい。 人形の専門家ではないものの、祖母の人形のお店を継ぐこととなった 主人公と、そこに居つくことになった2人のわけあり人形の職人、師村さんと富永君。 お店を辞めてしまえばそれまでの関係ではあるものの、 着実に積み上がってゆく関係性、とゆーか、きずな、とゆーか、 なにかしっくりくる居場所、ってゆーものができていく感じがとても好きだ。 しっかりしてそうで、結構テンぱってしまう澪さんと、 天才肌っぽく生意気だけど繊細な富永くんと、 癒えがたい傷をかかえつつも人形と向き合う師村さん、 どこまで踏み込んでいいものか、迷いつつも、少しづつ距離を縮めていく。 澪さんと束前さんの、微妙な関係もにやりとさせられるし、 それぞれの会話のテンポがよくておもしろい。 それぞれがまた一歩、踏み出した巻だったように思う。 また、続き、読みたいなあ。

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2013/11/15

「たまさか人形堂物語」の続編。 文章がわかりやすく、読みやすい。 人形店を継いだ澪は30代の女性で、人形に囲まれて育ちはしたが、専門的な腕はない。 個性的な天才人形師に囲まれて、今日もお人形とその持ち主のために心を砕いています。 「香山リカと申します」 創作人形の展覧会で、作品...

「たまさか人形堂物語」の続編。 文章がわかりやすく、読みやすい。 人形店を継いだ澪は30代の女性で、人形に囲まれて育ちはしたが、専門的な腕はない。 個性的な天才人形師に囲まれて、今日もお人形とその持ち主のために心を砕いています。 「香山リカと申します」 創作人形の展覧会で、作品を何者かに壊された五十埜(いその)という女性作家。 その修復を頼まれ、五十埜本人もたまさか人形堂に通って来ているところ。 そんなとき、若い母親から娘が壊したリカちゃん人形の修理を依頼されて。それぞれのリカちゃん経験を語ることに。 誰もが知るリカちゃん! 五十埜は子供の頃に本当の友達と混同していたという~しかも束前まで‥? 束前は特殊人形師で販売会社の社長だが、創作も手がけているのです。 創作人形が壊された意外な経緯とその結果も納得がいきました。 「髪が伸びる」 バンドマンが祖母のために持ち込んだ、いちま(市松人形)さん。 撫でていると髪が伸びてきたと祖母が言い、家族は不審に思っているという。 何かからくりがあるのではと探る師村ら。 根っからの職人の師村さんが渋くていいです。 澪は商店会の男性・神田八郎にデートに誘われ、ハイヒールを履いて出かけるが、束前と鉢合わせし‥? 気難しい束前と澪のやり取りも面白い。 「小田巻姫」 人形コレクターの家で火事が相次ぐ異変が。 軽井沢の著名なコレクターのもとに、文楽のかしらが高値で持ち込まれているという。 師村が本職を離れるきっかけになった問題の小田巻姫までも‥? 束前と富永と共に、売り手の元に乗り込む澪ら。 「ピロシキ日和」 若き天才・富永君が、スランプに陥っていた。 創作した蛸の縫いぐるみの八っつぁんの売れ行きが止まり、依頼されたマネキン人形の修復にも行き詰る。 何かできることはないかと悩む澪に、ほかの面々は? 澪はピロシキを焼いて皆に食べてもらったり。 人形つくりを習おうとしたり。 「雲を超えて」 澪の作った木目込み人形の視点で、エピローグ的に。 1冊目よりもトーンが整っていて、快適に読めました。 事件性は1冊目のほうが濃く、人形のある意味怖いイメージを生かしてあったので、その辺は好みによるかも。 若くて怖いもの知らずな富永くんのまだまだこれからな混乱と成長。 渋い職人の控えめな気迫が光る師村さん。 気難しいのがだんだんツンデレになってきた束前氏。 澪と同世代の女性創作家というまた違う立場の五十埜さん。 キャラが立ってきたので、楽しみなシリーズになりました!

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2013/10/28

たまさか人形堂2作目。まだ2作目だけど、大好きなシリーズ。これからも続いてほしい。 天才肌の冨永くんが今回は大変。 「髪が伸びる」が一番良かった。髪が伸びる日本人形なんてホラーだけど、これは温かく、職人の想い・技が詰まったお話だった。 最後の「雲を越えて」、人形視点のお話で爽やか...

たまさか人形堂2作目。まだ2作目だけど、大好きなシリーズ。これからも続いてほしい。 天才肌の冨永くんが今回は大変。 「髪が伸びる」が一番良かった。髪が伸びる日本人形なんてホラーだけど、これは温かく、職人の想い・技が詰まったお話だった。 最後の「雲を越えて」、人形視点のお話で爽やかで晴れ晴れした気持ちになった。 読んでいくうちに、捻くれ者の束前がだんだんかっこ良く思えてくる不思議さ。澪とのやり取りにもにんまり。続きが楽しみです♪

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2013/09/21

前作に拍車が懸かって、益々面白さ倍増。読みやすい文章で、物語もしっかりしている。次回作が待ち遠しい。

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2013/09/17

続編。 装丁、凝ってる!!! 素敵!!! 内容も装丁も、今回の方が好きでした。 束前さん素敵。でてくるとニヤニヤしちゃう。 澪さんの雰囲気も、お店の感じも、世界観もなんとなく落ち着くから、読んでいて心地よいです。 色んなメンバーが増えて来ましたね。 続編、期待しちゃう。

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