怪物 の商品レビュー
むむ……? 後半から、書かれていないこの先の話のほうが面白いのではないのか?? でもこの主人公の辿る顛末はなかなかに予想外だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラマ版が三人の関係が微妙に艶っぽいんだが、小説版はいわば疑似家族愛に近い。 佐藤浩市演じる主人公が多部未華子演じるヒロインに対しては『王子様的な庇護愛』を感じ、向井理演じる怪物に対しては『悪の魅力』を感じてしまうという解釈で、ラストもそんな感じだった。 けれど、原作については過去の悲惨な事件で傷ついて、その中でもがいている子供を最終的に見捨てられない主人公。 ラストもドラマと原作は主人公の選択は同じだが、過程と雰囲気が違っている。 ドラマはクライムサスペンスの趣があるが、小説はもっと悲惨なのにどこか優しくハッピーエンドと錯覚しそうになる。 残念なのは、主人公の『死を嗅ぐ能力』の設定の活かし方が弱いような気がする。 死体の最後の声を聞いちゃうという設定はわりと使い古されてきたので、嗅ぐという新しい設定の使い方はもう少しひねっていいかも。 主人公の「他人と違う能力で感じる孤独」が、猥褻行為を受け、さらに告発しなかったことで殺人事件が起きてしまったという誰にも言えない共感してもらえない苦しみを抱く少女、両親と一緒にいけなかった怪物が孤独という軸でつながっていくというコンセプトに必要だったからなんだろうけど、それを後の二人がいかに共感するかという部分に欠けていてラストの二人の態度が唐突のような気もした。
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ドラマを見て、原作も読んでみたくなって読みました。ストーリーは分かっていても面白く、一気に読みました。
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ドラマ化と前後して読む。 あらすじ的には嫌いじゃないけどドラマも小説も何かが足りない。 後半数ページだけでよかった。 ドラマは佐藤浩一がガツガツしすぎか? 栗山千明の特別出演に意味は? 多部未華子はイメージ違う。 栗山、田部をひっくり返すとどうでしょう。
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定年間近の刑事・香西と、ゴミ処理施設の研究者・真崎との攻防。登場人物の心理描写なども分かりやすく描かれている。意外なところでの裏切りなど、先の展開が最後まで気になる。誰でも「怪物」に成り得る要素があると云うことか。なぜ、そこまで堕ちていくのか。もう少し深く描いて欲しかったと思う。
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死の匂いが嗅げる主人公、冒頭はハードボイルド。 次第に定年を迎えた哀愁漂う刑事に変貌してしまう。 当初のコンセプトが次第に崩れていってしまった感じ。 しかし冒頭よりも中盤からが読みやすい。死の匂いが嗅げるという特殊能力とハードボイルド路線に無理があったか。 とはいうものの、終盤も...
死の匂いが嗅げる主人公、冒頭はハードボイルド。 次第に定年を迎えた哀愁漂う刑事に変貌してしまう。 当初のコンセプトが次第に崩れていってしまった感じ。 しかし冒頭よりも中盤からが読みやすい。死の匂いが嗅げるという特殊能力とハードボイルド路線に無理があったか。 とはいうものの、終盤もグタグタ感が… 全体的なストーリ展開は意外性があり面白かったので、残念でした。
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死の匂いを嗅ぎ取る定年間近の刑事が、人間を溶かすこともできるゴミ処理施設の研究者と出会って、正義の概念を失うというミステリー。 タイトルが意味深い。誰を指す言葉なのか常に気になっていた。ラストは想像していた中で、最も嫌な展開だ。人という生き物全てが、心の奥に「怪物」を潜めているの...
死の匂いを嗅ぎ取る定年間近の刑事が、人間を溶かすこともできるゴミ処理施設の研究者と出会って、正義の概念を失うというミステリー。 タイトルが意味深い。誰を指す言葉なのか常に気になっていた。ラストは想像していた中で、最も嫌な展開だ。人という生き物全てが、心の奥に「怪物」を潜めているのかも。
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死の匂いを感じる刑事が、人を守るために、自らがダークサイドに落ちて行ってしまう。登場人物が魅力的で、一気に読めた。ドラマ化も楽しみ。
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ドラマ化と聞き、慌てて購入。面白くて一気に読んだ。 登場人物になんとも言えない魅力があり、香西と真崎の対峙シーンは背筋がゾクっとした。 佐藤浩市さんも向井理くんもイメージピッタリなので、ドラマが本当に楽しみ。
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