モネ、ゴッホ、ピカソも治療した絵のお医者さん の商品レビュー
大学図書館にてさらっと流し読み。 専門的な内容を易しいことばで綴っているのでとても読みやすく、天気の良い日の昼間に窓辺で読みたくなるような本。
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絵の修復にもどの時点に戻すかという問題があることを知った 意外にも絵も定期的にメンテナンスが必要なのだ 修復には多くの日本の伝統的な材料が使われていることが誇り 直島の睡蓮をまた見たくなった
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絵画の修復家の方の本。 絵の話だから、と思って軽い気持ちで読み始めたら、「仕事をする女性」としての悩みや、一つの課題から構造全体の課題へと視点を変えることの重要性などを考える機会になり、はからずも自分の仕事について考える時間になった。 わたしはITの仕事で、岩井さんのお仕事は修復...
絵画の修復家の方の本。 絵の話だから、と思って軽い気持ちで読み始めたら、「仕事をする女性」としての悩みや、一つの課題から構造全体の課題へと視点を変えることの重要性などを考える機会になり、はからずも自分の仕事について考える時間になった。 わたしはITの仕事で、岩井さんのお仕事は修復家、まったく違うようだけど、出来上がっている面の価値を維持しながら、長く残していくために、どう手を加えるのか?というテーマは同じだ。 誰もが知っている名画の修復に携わられてるのがとてもすごい。文章だけよむとイメージできないが、ページの中ほどに差し込まれた写真を見て驚愕する。山下清の絵画、ほんとうにこれは補彩なしで仕上げたの?!と混乱するほどの生まれ変わり。 技術と、考える力で、その分野のパイオニアとしていまも活動されていることに脱帽。 同時に、修復や保存に関して優先度の低い日本の美術館の現状にも悲しくなった。コロナでますます経営が厳しくなる美術館界隈にとっては、ほんとうに悩ましい事態だろう。 (自分も、都内のある日本画美術展に行って残念な思いをしたことがあり、ほんとうにこの課題は解決されてほしい) 仕事のめぐり合わせに意味を感じて、都度自分の成長機会にする姿勢。わたしも、惰性でやることがないよう、ひとつひとつの仕事の意味を考えていかねば。
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絵画修復の実情と、大事だよ!という思いがひたすら書いてある お仕事には敬意 本としては3分の1ですむ内容 お仕事には敬意
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絵画の修復家である方が書かれた本。 気の遠くなるような緻密かつ繊細な作業の繰り返しに脱帽。特に山下清のちぎり絵の修復前と後の差には驚愕。 これから美術館や博物館を訪れる時の心持ちが変わる本。技術の継承・文化の継承の大切さを痛感させられる。
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現存する作品の実に8割が修復されているという事実。キャンバスや紙、ベニヤ板にセル画と、様々な作品をそれに合った方法で修復していくのはどんなに根気のいる作業かと脱帽です。修復よりも予防、そして現状維持が大切。それは人の身体と同じなんですね。津波で流された絵は敢えて修復せず、そのまま...
現存する作品の実に8割が修復されているという事実。キャンバスや紙、ベニヤ板にセル画と、様々な作品をそれに合った方法で修復していくのはどんなに根気のいる作業かと脱帽です。修復よりも予防、そして現状維持が大切。それは人の身体と同じなんですね。津波で流された絵は敢えて修復せず、そのままの状態で保存する。私事ですがフェルメール展は私と夫のきっかけを作ってくれた展覧会。そんな浮かれた思いの裏にも震災の影があったのかと胸が痛くなりました。日本人は美術館好きなだそうです。もっと絵を大切に思う気持ちも養いたいものです。
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修復は、作家の本来の意図を重視し、"作品オリジナルの風合いを最大限に生かすこと。そして、それをどうやって維持するかにかかって"いるという記述に深く頷く。出版が2013年ということで、例のフレスコ画のキリスト像が得体の知れない毛むくじゃらの生き物の絵になってしま...
修復は、作家の本来の意図を重視し、"作品オリジナルの風合いを最大限に生かすこと。そして、それをどうやって維持するかにかかって"いるという記述に深く頷く。出版が2013年ということで、例のフレスコ画のキリスト像が得体の知れない毛むくじゃらの生き物の絵になってしまった件についての記述も少しだけ…(^-^;;A
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ゴッホの「ひまわり」やモネの「睡蓮の池」は石井さんの手で修復され、当時の風合いを留めている。凄い技術をもった修復家岩井さんですが、実は画家になりたかったそうです。文化を受け継いでいく修復家という素敵な職業があることをぜひ紹介したい。
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まさにプロフェッショナルです。 自身の仕事に信念と自信があり、そしてプレッシャーと戦い、責任をまっとうしていらっしゃる。 日本における絵画の保存環境が良くない。修復技術のニーズがないことを訴えています。社会の価値観として芸術を保護していこうというものが希薄であると。 ただ私個...
まさにプロフェッショナルです。 自身の仕事に信念と自信があり、そしてプレッシャーと戦い、責任をまっとうしていらっしゃる。 日本における絵画の保存環境が良くない。修復技術のニーズがないことを訴えています。社会の価値観として芸術を保護していこうというものが希薄であると。 ただ私個人に出来ることが思い浮かびません。何もできないです。 普段ほとんど絵を見に行かないなぁと思いました。見に行きたくなります。地中美術館。四国かあ、遠いなあ。
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仕事に対する視点や、考えたことをどう行動に移して行くか、またその結果が岩井さんの仕事について書かれている。姿勢が素晴らしい。謙虚でありつつ意思や根底にあるものは頑固に。
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