魔女の宅急便 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
角野栄子さんの絵本もジブリの魔女宅も大好きなのに、 まだ読んだことがなかった原作。 ちょうど読もうと思っていたところに文庫版で発売されると 知ったけど、挿絵も捨てがたいし…と悩みつつ…。 でも、発表された装画を見るとあまりにステキで文庫版を買うことに♡ 魔女と言っても、すべての魔法がみんな使えるわけじゃなく 少しずつ消えていく魔法があったり、古くからの魔女と同じく キキも黒いお洋服を着ているけど、とんがり帽子や長いマントは 今では着なくなっていたり、魔法の世界もただただファンタジーではなく 時間の流れも生活もリアルな感じで存在しているところも新鮮。 映画と同じく、おおらかで優しくてあったかい空気を持った おソノさんとグーチョキパン屋さん。 時に挫けそうになりながら、なかなか受け入れてもらえない現実を ジジと一緒にがんばるキキの姿を応援したり励まされたり。 配達の後にみんなから受け取るささやかなお礼もステキ! すみれさんの焼いた星くずビスケット食べたいなぁ~♡ 小さな恋のヒミツを運んだり、町のみんなにお正月や春の音を 運んだり。配達するものもいろんな人のいろんな想いが込められていて 1つ1つのエピソードにわくわくしたりにっこりしたり。 かわいいとんぼさんとの恋の進展は次の巻では いっぱい出てくるのかな?楽しみっ♡ 帰る場所が入れ替わる瞬間。 その先の景色をもう知っている大人、これから見る子どもたち。 それぞれの目線でうれしさも喜びも切なさも感じることができる 大切な想いがたくさん詰まったステキなお話。 ここからの恋も成長もとっても楽しみ!
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魔女は13歳になった春の満月の夜にひとり立ちする。 1作目はそのひとり立ちから1年を描いた作品です。 ジブリ版は映画だけあって、100分ほどに詰め込んだドラマティックな展開の作りでしたが、小説版は1エピソード毎にキキがいろんな物を運び、ゆっくりほのぼのした雰囲気でジブリ映画版に...
魔女は13歳になった春の満月の夜にひとり立ちする。 1作目はそのひとり立ちから1年を描いた作品です。 ジブリ版は映画だけあって、100分ほどに詰め込んだドラマティックな展開の作りでしたが、小説版は1エピソード毎にキキがいろんな物を運び、ゆっくりほのぼのした雰囲気でジブリ映画版にはない良さがあると思います。 今回角川文庫よりあらためての文庫化。全6巻とのことで続編も楽しみですね。
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魔女は13歳で一人立ちする決まり 魔女のキキ13歳は相棒の黒ネコジジと共に海の見える大きな町で宅急便の仕事を始める 時計台 パン屋の女将おソノさん 森の中の絵描き 空を夢見る少年とんぼ 折れた箒 同年代の女の子ミミ 万年筆と手紙 はらまきを編み続けるおばあさん 時計台と新年の行事...
魔女は13歳で一人立ちする決まり 魔女のキキ13歳は相棒の黒ネコジジと共に海の見える大きな町で宅急便の仕事を始める 時計台 パン屋の女将おソノさん 森の中の絵描き 空を夢見る少年とんぼ 折れた箒 同年代の女の子ミミ 万年筆と手紙 はらまきを編み続けるおばあさん 時計台と新年の行事 空飛ぶ音楽隊 里帰り もうひとつの故郷 ジブリアニメは何度も観たけど本ははじめて アニメには無いエピソードも多くあって楽しめた 読了後は無性にアニメ版が観たくなる カバーイラストも素敵
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久しぶりにほっこりした言葉を飲み込んだ気分になれる小説。 一度原作読みたいなぁと思っていたら出会った文庫版。 隔月発売とのことで、今年はこれが楽しみになりそう。
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母である正真正銘の魔女のコキリと 父である民俗学者で 普通の人間のオキノの間に生まれた もうすぐ13歳になる一人娘のキキ。 キキは満月の夜、 独り立ちという魔女の風習に倣い 相棒の黒猫のジジと赤いラジオと共に自分の家を離れ 魔女のいない町を探して ほうきで飛び立っていく… ...
母である正真正銘の魔女のコキリと 父である民俗学者で 普通の人間のオキノの間に生まれた もうすぐ13歳になる一人娘のキキ。 キキは満月の夜、 独り立ちという魔女の風習に倣い 相棒の黒猫のジジと赤いラジオと共に自分の家を離れ 魔女のいない町を探して ほうきで飛び立っていく… うん、やっぱいいわ〜魔女宅! ジブリ映画の中では 「耳をすませば」「天空の城ラピュタ」に次いで好きな作品だったけど、 改めて原作を読んで 心惹かれました。 好きな場面を挙げると コリコという大きな町に降り立ち 作り笑顔で町行く人たちに 自己紹介するところと、 (魔女を見たこともない町の人々の冷たい視線…) ジジが無くしたぬいぐるみの代わりに 鳥かごに入って ぬいぐるみのフリをするところ、 (笑えます) そして、 キキがジジのために編んだ青い腹巻きに大喜びして ぐるぐるまわりを始めるジジのシーンには 誰もが胸キュン必至でしょう(笑) (ジジは嬉しいと同じ場所をぐるぐるまわり始めるのです笑) それにしても キキを居候させてくれる 「グーチョキパン屋」の 肝っ玉母さんのおソノさんが ホンマいいキャラしてます。 おソノさんの好意で 魔女の宅急便屋を開業するキキ。 海で子供を助けたり 絵を運んだり ビスケットを届けたり 秘密の贈り物を頼まれたり 少しずつ町の人々との信用を築いていくキキ。 そして 魔女を研究する とんぼ少年への淡い恋心。 特に疾走感溢れる 走る急行列車の中から 楽器をとって来る依頼には 手に汗握ったなぁ(笑) (実は映画「スピード」がパクったのは 魔女宅だったりして〜笑) 魔女が人間を 人間が魔女を お互いがお互いを分かり合おうとする姿を描いた物語は 大人にもハッとした気づきをくれるし、 キキという少女の自分探しの物語は 知識を頭に入れるだけでは 人間は絶対に変わらない。 人が変われるのは 立って何かをした時だけだということを 西へ東へ奔走するキキの姿を借りて 教えられたような気がします。 いまさらながら 今後文庫で全6巻刊行予定とのことなので いやぁ〜続きが楽しみ♪
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この度、文庫化された不朽の名著『魔女の宅急便』 単行本で慣れ親しんでいる人が多いだろう。 書店の棚で見つけたのだけども、このカバーを見て即購入。 カバーイラストは、こよりさん。 ほんと素敵なイラストで、ポスターにして飾っておきたい。 第一巻は、キキの魔女としてのひとり立ちの...
この度、文庫化された不朽の名著『魔女の宅急便』 単行本で慣れ親しんでいる人が多いだろう。 書店の棚で見つけたのだけども、このカバーを見て即購入。 カバーイラストは、こよりさん。 ほんと素敵なイラストで、ポスターにして飾っておきたい。 第一巻は、キキの魔女としてのひとり立ちのための一年間を描いたもので、新しい街の人との交流、四季の移り変り、成長・・・など、11節それぞれ楽しめる。 ジブリ映画しか見たことない人は、映画では見られないキキとジジの活躍を楽しめると思うよ! 魔女の宅急便の文庫版シリーズは、隔月刊行予定になっているので、今後も読んでいこうと思う。 ---------------- 【内容(amazonより)】 ひとり立ちするために初めての街にやってきた13歳の魔女キキが、新しい街で始めた商売宅急便屋さん。相棒の黒猫ジジと喜び哀しみをともにしながら街の人たちに受け入れられるようになるまでの1年を描く。 ---------------- 【目次】 1.お話のはじまり 2.キキ、ひとり立ちの時をむかえる 3.キキ、大きな町におり立つ 4.キキ、お店をひらく 5.キキ、一大事にあう 6.キキ、ちょっといらいらする 7.キキ、ひとの秘密をのぞく 8.キキ、船長さんのなやみを解決する 9.キキ、お正月を運ぶ 10.キキ、春の音を運ぶ 11.キキ、里帰りする ----------------
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ひっさびさに、ふっつーに、心がぽっかぽかになった。 33歳のおっさんだけど。 続編も次々に刊行されるようなので、とても楽しみです。
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ジブリ映画にもなった魔女の宅急便、文庫化。キキとジジの旅立ちと新しい街での出会いと暮らしの物語。映画しか知らなくて原作を知らなかったので、ものすごく楽しめました。毎月シリーズが刊行されるようなので、続きを読むのが楽しみです。
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映画版を先に見ているので、ロングヘアのキキにまずびっくり。最初に出た単行本もそうだったようです。 ハウルの原作を読んだときも思ったけれど、宮崎さんの味付けはすごい。 原作は原作で楽しいし、映画も映画でステキなのです。 原作のキキは映画よりほんの少ーしお姉さんっぽくて、時にびっくり...
映画版を先に見ているので、ロングヘアのキキにまずびっくり。最初に出た単行本もそうだったようです。 ハウルの原作を読んだときも思ったけれど、宮崎さんの味付けはすごい。 原作は原作で楽しいし、映画も映画でステキなのです。 原作のキキは映画よりほんの少ーしお姉さんっぽくて、時にびっくりするような行動力があるかなぁ。 腹巻きのエピソードがすごく好きです。 全6巻、隔月で出るようなので楽しみ!
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単行本で集めてました。 1巻を買ったときはまだ子供だったのに。 気付いたら、自分の働いたお金で続きを買っていました。 文庫化にあたって、一番心配だったのは挿絵のことで。 私は林さんの絵が一番好きで、でも佐竹さんのファンでもあるのでどっちかがいいなと思っていたんですが、違いました...
単行本で集めてました。 1巻を買ったときはまだ子供だったのに。 気付いたら、自分の働いたお金で続きを買っていました。 文庫化にあたって、一番心配だったのは挿絵のことで。 私は林さんの絵が一番好きで、でも佐竹さんのファンでもあるのでどっちかがいいなと思っていたんですが、違いました。 ちょっと『いまふう』というか。少し苦手なタイプの絵でしたが、綺麗だし、何より挿画のジジが可愛いのでとりあえず全然許容範囲でした。 ジブリ映画のような盛り上がりはないですが、映画と同じようにキキは頑張って、映画よりもゆったりと毎日がすぎてゆく感じです。 つい映画と比べてしまいますが、それはなんか違うかもしれません。かといって、別ものというわけでもない気がします。 一人の女の子が、親元を離れ別の町に来て、悩んだり喜んだり困ったりしながら一歩ずつ進んでいくのは変わらないので。 実は久しぶりに読みましたが、やっぱり好きだなぁと思いました。 働く女の子とか、知らない町に一人でやってきて仕事を始める女の子とか、それを支える老若男女とか同世代の男の子との淡い恋とか、そういうの大好物なんですが。そういえば、これが原点かもしれない。と、ふと思いました。 ちなみに、他のそういう作品の代表格は『エリーのアトリエ』と『アニーのアトリエ』です。あと竹本泉さんの魔女話にもそういうのあったな… 魔女に弱い。今も昔も。
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