昨夜のカレー、明日のパン の商品レビュー
誰の周りにも死別があって、それは生きてる人にいろんな影響を残し、それぞれの人は自分なりに消化して生きていく。章ごとの脇役が次の話の主役だったりして、展開していく話はなんか楽しかった。 『人は変わってゆくんだよ。それはとても過酷なことだと思う。でもね、でも同時にそのことだけが人を...
誰の周りにも死別があって、それは生きてる人にいろんな影響を残し、それぞれの人は自分なりに消化して生きていく。章ごとの脇役が次の話の主役だったりして、展開していく話はなんか楽しかった。 『人は変わってゆくんだよ。それはとても過酷なことだと思う。でもね、でも同時にそのことだけが人を救ってくれるのよ。』 『美しいものがあるとわかれば、及ばなくても分かりさえすれば前に進むことができる』
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なんか何気なく良かったです。 私も今生きているなと思いました。 「この世に損も得もありません」 そうだといいなと思います。
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テツコとギフの二人が話の中心となって進んでいくのですが、私は周りの人達の方への興味がすごく湧いてしまって(ムムムが「パワースポット」を開いた後の話とか、山ガールのその後とか)そっちの話の続きをもう少し読みたかったなぁと思ってしまいました。
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短編連作で、ひとつひとつのお話が軽やかに進んでいくのでとても読みやすかったです。 大事な親しい人が死んでしまい、悲しみを抱えながらちゃんと生活していく人たちの話だなぁと思い読みました。だけど作中は重たい空気感はあまり感じず、なにげない会話や日常の一部分に思わずふふっと笑ってしまう...
短編連作で、ひとつひとつのお話が軽やかに進んでいくのでとても読みやすかったです。 大事な親しい人が死んでしまい、悲しみを抱えながらちゃんと生活していく人たちの話だなぁと思い読みました。だけど作中は重たい空気感はあまり感じず、なにげない会話や日常の一部分に思わずふふっと笑ってしまうシーンが散りばめられていました。空気感やテンポがとても好みでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とてもいい作家、作品に出会えました。初読みの木皿泉さん、和泉努と妻鹿年季子(めがときこ)という脚本家夫婦のペンネームだそうですね。「昨夜(ゆうべ)のカレー、明日(あした)のパン」、2013.4発行。これまで読んだ小説で、ベストテンに入りそう(^-^) 7年前に25歳で病死した夫一樹の妻テツコ、一樹の父親(妻夕子は一樹が17歳の時病死)天気予報士の義父。平屋の古い一軒家に住むこの2人を中心にした連作8話。テツコの友達、恋人?の岩井、一樹、一樹の従弟、夕子・・・。読了後、心が暖かくなる物語!
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息子の一樹を若くして病気で無くした初老の男性ギフ(義父)と、その息子の未亡人であるテツコ、一樹が居なくなってしまってからも同じ家に同居を続けている二人を中心とし、近所の人や恋人に友人や従兄弟らの視点を借りながら一篇ずつ語り手が変わっていく短編連作。同じ世界観を別々の視点から語ると...
息子の一樹を若くして病気で無くした初老の男性ギフ(義父)と、その息子の未亡人であるテツコ、一樹が居なくなってしまってからも同じ家に同居を続けている二人を中心とし、近所の人や恋人に友人や従兄弟らの視点を借りながら一篇ずつ語り手が変わっていく短編連作。同じ世界観を別々の視点から語るという作品が好きなのと、私も父と弟を亡くしているので言葉で明確に表しにくい気持ちや状態をいろいろ共感したり思い出したりしながら、満足して読了しました。面白かったです。
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家族の話。きっと誰にでも当てはまるような素朴な、けれど確かに自分だけの。すんなり読み終えたはずなのに気付くと目頭が熱くなっていた。
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オジと嫁のふたりきりの同居生活なんて 世間一般的には不思議に思うけれど、 静かに真っ直ぐに佇む銀杏のように、 大切な夫がいなくなっても、 そうあることが当たり前のような日々。 生きていれば悲しいことはたくさんある。 乗り越えられないほどに、辛いこともある。 けれど、人は思ってい...
オジと嫁のふたりきりの同居生活なんて 世間一般的には不思議に思うけれど、 静かに真っ直ぐに佇む銀杏のように、 大切な夫がいなくなっても、 そうあることが当たり前のような日々。 生きていれば悲しいことはたくさんある。 乗り越えられないほどに、辛いこともある。 けれど、人は思っているより強く、たくましい。 決して特別じゃないけれど、少し幸せを感じる 昨日のカレー、明日のパン。 そんなささやかな幸せに励まされながら 新しい自分に出会うのだろう。
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ぬるま湯に浸かってるような感覚。 それぞれの物語が繋がっていて、読み終わった後に穏やかな気持ちになる。
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読み終わったあと全員の置かれた立場と状況が分かった上でもう一度読みたい ・わたしの言葉なんてゴミに等しい。何を言ったって何かを変えることはできない ・眠ったり食べたりするだけの仕事をベースとした空間と住んできた人が何年もかけて作り上げてきた暮らし
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