ずっと「安月給」の人の思考法 の商品レビュー
20代・30代はワークに費やし、40代以降でライフを重視すべき、と昨今の安易なワークバランスの風潮に否定的。 そして、新たに「自己内利益」を幸福度の指標として提唱している。 だが、既に非正規で給与が変わらない中で、費用を下げるために頑張りすぎない選択をしている労働者も大勢いる。彼...
20代・30代はワークに費やし、40代以降でライフを重視すべき、と昨今の安易なワークバランスの風潮に否定的。 そして、新たに「自己内利益」を幸福度の指標として提唱している。 だが、既に非正規で給与が変わらない中で、費用を下げるために頑張りすぎない選択をしている労働者も大勢いる。彼らは誰から言われるまでもなく既に「自己内利益」を重視している。働くママさんだってそうだろう。無駄な拘束時間、休みがとりにくい、ハードルが高すぎる、色々細かい。そんな仕事には派遣だろうが人は集まらない。こういう人たちには10年かけて自己内利益を黒字にするとかって言われてもあまりピンと来ないだろう。やはりこの本は、若手正社員に向けて書かれた本かな。 だが長期の目標を立てるということの重要性。「好きなこと」を起点に自分の武器を磨いていくというところは深く納得。 価格は労力で決まるというマルクス資本論はいまだ健在である、との指摘は忘れてはならない。
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サラリーマンはどこかしら本に書かれている思考をしがちな点がある。そこからどう抜け出す、自分なりの答えを出すかが、大切だと再認識する。
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■価値と使用価値 使用価値はそれを使うメリット 価値は労力の大きさ(資本論) ⇨これを作るのにどれだけ時間がかかっているかを計る尺度。 価値だけでも、使用価値だけでも、商品にはならない。 ⇨お客にとってこちらがどれだけ時間をかけたかは関係なく、使うメリットがどれだけあるかを見る...
■価値と使用価値 使用価値はそれを使うメリット 価値は労力の大きさ(資本論) ⇨これを作るのにどれだけ時間がかかっているかを計る尺度。 価値だけでも、使用価値だけでも、商品にはならない。 ⇨お客にとってこちらがどれだけ時間をかけたかは関係なく、使うメリットがどれだけあるかを見る。 これだけの労力がかかるから、この料金だと説明することはできる。 労働力の使用価値は、労働力を使った時のメリット。 使用価値が高い労働者は、能力が高く、会社に大きな利益をもたらす人。 ⇨お客にとって依頼するだけの使用価値があれば、選んでもらえ、継続してもらえる。 ■給料が低い5つの理由 ①業績が悪い ②工場を持っている ③利幅の天井が決められている ④日本人はサービスにお金を払わない ⑤技術が進歩すると労働者の価値を下げる ■会社が給料を上げられない理由 ①ビジネスリスクが上昇している ②一旦上げたら、なかなか下げられない ■安月給の人の思考法 ①社員食堂が安いと喜び ⇨社員食堂が安い分、給料が減らされている ②家族を大事にする会社です、でグッとくる ⇨手当を増やして残業単価、ボーナスを減らす仕組み ③チャンスはいつまでもあると思っている ⇨チャンスを逃す度に、次にもらうチャンスは小さくなっている ④会社の経費で落ちるか、をいつも気にしている ⇨判断基準が経費で落ちるかどうかになってしまう。 本当に必要だと思うもの、ことに投資できない、 ⑤人は見かけが9割、を理解していない ⇨視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7% つまり、感謝の言葉を言っても、声のトーンや態度で表現していなければ相手には何も伝わらない。 ■給料を上げるための13の質問 ①成長し続けているか? ⇨今の力を出し切って、現状維持。 前に進むなら今の倍以上やる必要がある ②自主レンをしているか? ⇨自分の本業に関わる勉強をどれだけしているか。 ③日々の行動目標を設定しているか? ⇨こうなりたいという目標しか作っていないと続かない。 今日何をする、明日何をするという短期的な行動目標を作る。 ④カネを稼ぐ外向きの仕事をしているか? ⇨労働力の使用価値とは、会社に対して利益をもたらしたかどうか。 利益につながる仕事をしている人=使用価値が高い ⑤社内で目の前の仕事に集中しているか? ⑥社外で将来のことを考えているか? ⇨会社を出たら目の前の仕事を忘れ、将来のことを考える。 ⑦ワークとライフをバランスさせていいのか? ⇨やりたいことがあるなら早めに準備しておいた方がいい。 趣味も年を取ってから教わるのは大変 ⑧成功者はみんな若いとき、がむしゃらに走っていたことを知っているか? ⇨ワークライフバランスは生涯で達成すべき 20、30代はワークに費やし、40代以降はライフを重視する。 ⑨自己アピールをしているか? ⇨意図、行動、結果の3つが揃った場合、納得できる結果としてアピールすべき。 ⑩拡大再生産を取り入れているか? ⇨大きく稼ぎたいのであれば、仕事をして得た実りをすぐに引き出さず、次の仕事に再投資するという考え方を持つべき。 11.見通す力を鍛えているか? ⇨業界の先行きを見通す力が求められる。 経済を知って、時代の流れを見ることが重要。 PEST分析 政治的、経済的、社会的、技術的の視点で考える。 12.自分が積み上げてきたものに注目しているか? ⇨自分がこれまでに身につけてきたものを見つけ、役立てる。 13.自分の枠にとらわれていないか? ⇨お客からお金を払ってもらえそうな内容を探すのではなく、どういう商品、サービスならお金を払ってくれるか考える。
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タイトルに反して,やさしい経済入門書と自己啓発本を足して2で割ったような本.異常な読みやすさだった. 「手当や福利厚生が充実していようが,基本給が残業代や退職金のベースになるからね」という主張が鬼の首を取ったよう現れるのだが,パンチラインとしては弱い気がする. サービス残業は...
タイトルに反して,やさしい経済入門書と自己啓発本を足して2で割ったような本.異常な読みやすさだった. 「手当や福利厚生が充実していようが,基本給が残業代や退職金のベースになるからね」という主張が鬼の首を取ったよう現れるのだが,パンチラインとしては弱い気がする. サービス残業は違法だけれど,成長のためには......というように,若干言葉を濁して書かれているところもあり,最後の自己啓発の章は昭和時代のような考え方だなという感想を持つ. 何がどうそう思わせるかわからないのだけれども,全体的に2010年代前半の考え方かなという印象も持った.今だとどういう内容になるだろうか,と気になる.
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※このレビューにはネタバレを含みます
13 残業代は基本給できまる(手当ではない) 62 価格の相場を決めるのは価値(手間)、そこから価格を変動させるのが使用価値(ニーズ) 69 食費+住宅費+衣服代+娯楽費+知識習得費=給料 172 自分という労働者を作り出すときにできるだけ高くつくようにする。企業が自分の代わりを連れてこようとすると高くつく 174 今の力を出し切って現状維持。前に進みたいならそれ以上の力を発揮しないといけない。自主練:本業の勉強しているか 177 部活でレギュラーになりたかったら、回りよりも練習する。回りと同じように練習しているのにレギュラーになれないのは回りと同じくらいしか練習していないから 180 「なりたい」は状態目標。今日何をするのか、明日何をするのか行動目標にする 182 大きな組織になるほど内向きの仕事が増える。社内向けの資料、上司への報告資料はゼロ円。 189 会社を出たら目の前の仕事は忘れよう。自主練したり、経営者の視点から自分の業務を考えてみたり、将来のためになることを考えたり。 193 若ければ若いほどチャレンジ許される 196 ワークライフバランスは生涯で達成すべき 200 自己アピール 意図して行動して結果がでたときはアピールしよう 207 将来につながる仕事なら割にあわなくても受けよう(報酬は次の仕事で受け取る) 221「ハリネズミの概念」ビジョナリーカンパニー ハリネズミはたったひとつ肝心な点を知っている ①情熱を持って取り組めることは何か(好き) ②自分が世界一になれること(得意-どうすれば商圏で一番になれるか) ③経済的原動力になること(人の役に立ってお金がもらえるーどうすればお金を払ってもらえるのか) 知識や技術を身に着けることはできるが、嫌いなことを好きになることはできない。好きなこと中心に2つの円に重なる内容を探す 228 試行錯誤して、いろんなことがわかり、もう独立しても生きていけるとわかって会社をやめた。自分から見てうらやましいビジネスライフのひと、最初からうまくいっていたわけではない。自分に足りないものを見つけ自主練を重ね、望む場所までたどり着いた 234 自己内利益が赤字ならやらないと判断すべき 236 自分はどんな働き方をしたいのか? 237 10年かけて自己内利益を黒字にしよう・今すぐ黒字化しようとすると将来大きく育たない。拡大再生産(次の仕事への投資の仕事をする)をしないといけない 238 10年かけて何か成し遂げようとする人はいない。だから代わりのない人材になれる 229 毎日の行動計画を立てて、自主練を行い、社内では目の前の仕事に集中、社外では将来に目を向ける。一生懸命頑張る時期は頑張り、自分で誇れる実績がでたら自己アピールする、仕事の成果の換金のタイミングは考え、報酬でなく次のチャンスをもらうことも選択肢に加える 自分が打ち込んできた仕事は資産になってる。それは自分で見つけるしかない。安く使われないために。
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給与の決まり方を知らないがゆえに成果をあげても給与が高くならない理由がわかった。業績・成果給は全体の4.1%だから年間数万円しか変わらない。 職務・能力給は41.2%。能力とスキルはちがう。 「職務・能力給」の「能力」とは具体的な成果をだすためのスキルではなく、社会人としての基...
給与の決まり方を知らないがゆえに成果をあげても給与が高くならない理由がわかった。業績・成果給は全体の4.1%だから年間数万円しか変わらない。 職務・能力給は41.2%。能力とスキルはちがう。 「職務・能力給」の「能力」とは具体的な成果をだすためのスキルではなく、社会人としての基礎力・地力のこと。具体的な仕事の内容がかわっても成果をだせる能力のこと。p82 「自己内利益」。収入が多くなっても時間・体力・精神的エネルギーの費用が大きくなったら、自己内利益は減る可能性がある。p232
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当たり障りのない本 一生懸命働いてるのに給料が低いと感じてる人は読むと腹落ちするとこも多いだろうが、啓発にはたどり着かないと思う。 部分的に実践してもいいかと思う部分は後半に隠されているかも。 ネタバレとしては、給料に関して納得することと、気落ちしかない気がする
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前著に記された著者の哲学にガツンと衝撃を受け、手にした2冊目。なんとも学び大き一冊。 今は会社員の私。今後、起業?自立?今の安定?と考えている中。どの道を選ぶしにても働き続ける以上、ベースとして認識しておくべき事項盛り沢山。そして本著は安易な自営の勧めや企業本、ノマドライフの勧め...
前著に記された著者の哲学にガツンと衝撃を受け、手にした2冊目。なんとも学び大き一冊。 今は会社員の私。今後、起業?自立?今の安定?と考えている中。どの道を選ぶしにても働き続ける以上、ベースとして認識しておくべき事項盛り沢山。そして本著は安易な自営の勧めや企業本、ノマドライフの勧めとは全く次元の違う、自分という人間でお金を稼ぎ生きていきたい人にぴったりな一冊。 ボロボロになるまで読み込み消化吸収し血肉にする予定です^_−☆
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給料は価値と利用価値の2点で決まる。 価値を上げるには、育成コストの高い人材になるべき。スキルセットの組合せ、かつブランドがあること。 複利的再生産を常に意識すべき。家計でもキャリアでも。単純再生産では、スケールしない。報酬を仕事でもらう考え方。 t型キャリアの方が良い?
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年俸制でも残業が多すぎる場合は支払わなければならない。 価値は人の労力がかかっていればいるほど、大きくなる。 給料を決めているのは、労働力を作るために必要な要素の合計。 専門的な知識や長年の経験が必要な仕事はそのために必要な知力を身に着けるのに莫大なコストと労力がかかるから給料が...
年俸制でも残業が多すぎる場合は支払わなければならない。 価値は人の労力がかかっていればいるほど、大きくなる。 給料を決めているのは、労働力を作るために必要な要素の合計。 専門的な知識や長年の経験が必要な仕事はそのために必要な知力を身に着けるのに莫大なコストと労力がかかるから給料が高い。 労働の使用価値があれば、企業に選んで漏れる、継続して雇ってもらえる。 自分ができるのであればそれをアピールする必要がある。それを発信していかなければならない。
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