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ずっと「安月給」の人の思考法 の商品レビュー

3.5

19件のお客様レビュー

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2013/11/10

この本は最初に、現在の多くの企業の給料は次の日も働けるようなギリギリの生活費を基準にして設計されていることを述べた上で、現在の給料額をアップさせるにはどうすべきかを具体的に13項目の質問を通して述べられています。更に、「安月給の人」の8つの思考法を紹介しています。 世の中には何...

この本は最初に、現在の多くの企業の給料は次の日も働けるようなギリギリの生活費を基準にして設計されていることを述べた上で、現在の給料額をアップさせるにはどうすべきかを具体的に13項目の質問を通して述べられています。更に、「安月給の人」の8つの思考法を紹介しています。 世の中には何となく、能力給・業績給が徐々に広まりつつあるという雰囲気のある中で、キッパリと、現在の日本はいまだに年齢給がベースで、業績の差は給料の差に直接影響してこないと言い切っているのは見事だと思います。そんな現実を見据えた中で、更に給料を上げるにはどうすべきかという視点からこの本は書かれています。 この本は社会人生活をある程度経験した30歳前後の人が読むのに最適だと思います、長期的な視点から、自分はどうありたいかを問いかけるために参考となる材料が多く含まれています。 特に、私にとって目からウロコだったのは、資本論で言われるところの「使用価値」と「価値」(p50)を混同していたことでした。価値の大きい(それを達成するために多くの労力、時間を必要とする)仕事をするべきなんですね。使用価値を高めても、価値が小さくなれば給料は上がらないということも納得できました。 以下は気になったポイントです。 ・社食を激安にすることで、会社は社員の給料を安く抑えることができる(p1) ・成果を出したから給料を上げて欲しいという要求は、筋違い(p6) ・個々の従業員が出した成果は、わずか4.1%しかない、すると一番できる人とできない人では、8.2%しか変わらない(p7) ・正規雇用者の給料は一般的に、労働者の勤続年数の長さに応じて高まる、同一企業に長く働いている人のほうが給料があがる(p30) ・あなたの給料は、あなたの努力や成果で決まっているわけではない(p39) ・資本論でいわれる「価値」と「使用価値」は全く異なる意味、使用価値とは、それを使うメリット、それに対して「価値」とは、労力の大きさ=多くの労力がかかっている、それを作るのにどれだけ手間がかかったか、を測る尺度である(p50) ・時間をかけて作ったモノは「価値」が大きい(p52) ・あなたの給料を決めているのは、あなたの労働力を作るために必要な要素の合計(p65) ・給料は、あなたが明日も働くために必要な経費(生活費、経験で形成される基礎力)で決まる(p70、84) ・生産効率が高くなるとは、その商品ひとつを作るのにかかる労力が減る、つまり商品の価値が下がること、技術進歩が給料がさがる原因となる(p102,103) ・中世でも現代でも同じ、技術進歩は人間の生活を楽にし仕事も楽にするが、同時に労働者を苦しめる(p107) ・給料が上がりやすい会社、1)高くても売れるサービスを持っている、2)技術進歩が起こらない業界、3)参入障壁が高い業界(p111) ・会社選びとして、客観的かつ普遍性が高いポイントとして、1)社員数が増えている、2)転職者が多い(p136) ・学歴でチャンスを失うのは、ある意味「自然なこと」(p159) ・会社の経費で落ちるかどうかをいつも気にしていると、自分でお金を投資できなくなる(p161) ・給料を上げるうえで最も重要なのは、「労働力の価値を高めること」、自分という労働者をゼロから作り上げるときにできるだけ高いコストがかかるようにすることが最も大切、企業があなたの代わりを連れてこようとすると非常に高くつく(p172) ・自主レン=自分の本業に関わる勉強をつねに行うこと(p175) ・「こうなりたい」という目標(長期目標)だけでなく、日々の行動目標を設定する(p178) ・もし将来はこうなりたいという想いがあるなら、それに達成するまでは「ワークライフバランス」は考えるべきではない(p191) ・成功者はみんな若い時、がむしゃらに走っていた、長時間労働・睡眠不足・精神的に極限状態まで追い込まれて続けている(p195) ・仕事の報酬を、次の仕事(チャンス)で受け取るのが、労働の再投資をする考え方(p206) ・自分がこれまで打ち込んできた仕事の成果は、からなず自分の中に何等かの資産として残っている、それは自分で見つけるしかない(p229) ・給料よりも大切なものとして自己内利益(労働者の幸福度)=売上(給料・収入)-費用(それを得るのに費やしたもの)、がある(p231) ・10年かけて何かを成し遂げようとする人は少ない、だからあなたはそれをすれば「代わりがいない人材」になれる(p238) 2013年11月10日作成

Posted byブクログ

2013/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なかなか衝撃的な内容でした。 でも納得できる。 給料はどうやって決まるのか。 「価値」と「使用価値」の違い。 物価が下がると給料も下がる。 安月給の人の考え方を知る。 給料を上げるにはどういう方法があるのか。 この手の本は最後の2割の内容が、いつもいまいちなのはなんでなんだろうか・・・。

Posted byブクログ

2013/09/22

 給料の仕組みを知ることがとても大切なのはわかるが、だからと言って知りすぎてもなにも良いことはない。    この世の中がお金という物を中心に回っていないとすれば果たしてこの内容うまく通るのだろうか。通らないだろうお金をたくさん稼げるからよし、その逆だから落ちこぼれだという考え方が...

 給料の仕組みを知ることがとても大切なのはわかるが、だからと言って知りすぎてもなにも良いことはない。    この世の中がお金という物を中心に回っていないとすれば果たしてこの内容うまく通るのだろうか。通らないだろうお金をたくさん稼げるからよし、その逆だから落ちこぼれだという考え方があるうちはとうていこの世の中うまくいくとは思えない。  まず考え直さなければいけないのは自分が給料が安いと思い込むことこの一言だけだと感ずるそしてどうしてもそれを拭い去ることができないのなら即刻自分が搾取する側に回るべきではないだろうか。    できるものはますますできる。それがこの世の中の仕組みである。

Posted byブクログ

2013/07/28

・資本論で解説されている理論には、いくつか重要な柱があります。そのひとつの主張が以下です。 ①商品には、「価値」と「使用価値」がある。 ②受容と供給のバランスがとれている場合、商品の値段は、「価値」通りに決まる。 「使用価値」とはそれを使うメリットという意味です。資本論の中では、...

・資本論で解説されている理論には、いくつか重要な柱があります。そのひとつの主張が以下です。 ①商品には、「価値」と「使用価値」がある。 ②受容と供給のバランスがとれている場合、商品の値段は、「価値」通りに決まる。 「使用価値」とはそれを使うメリットという意味です。資本論の中では、「価値」は労力の大きさという意味で使われています。 …労働の使用価値とは、「労働力を使ったときのメリット」です。日本企業に勤める労働者の給料は、「出した成果」ではなく、「生活費」「経験で形成される基礎力」が考慮されて決まります。 「使用価値」が高い場合、それを選択する理由にはなるが、それが=値段になるわけでは無い。 ・僕はリクルート社に転職し、ベンチャーキャピタル業務をしていました。非常にやりがいがあり、没頭できる仕事だったため、期待されている成果も出すことができました。そのため社内からは、高い評価をもらえていました。しかしそのとき、外部からは「一目おかれる人材」ではありませんでした。ある企業の経営者から、ぞんざいに扱われていることに気がつき、それを社内で冗談交じりに愚痴りました。すると、当時の上司から「小暮はアピールができてないんだよ」と厳しく諭されました。ふだんはほとんど怒らない人だったので、厳しく言われたことに正直驚いたとともに、ここで「アピール」の重要性を痛感しました。

Posted byブクログ

2013/07/17

内容は納得する部分もあるが、ちょっと待て!といいたくなるところもある。 参考程度にするのが良い本です。

Posted byブクログ

2013/06/29

なんでアイツの給料が高いんだ? とか、つい考えがちだが、僕らの給料がきちんとした決まりにのっとって決められていて、それをただ知らないだけということがよくわかった。この本は、高校生、大学生のうちに読んどくべきだな。

Posted byブクログ

2013/06/08

私には「自主連」が足りない、と思った。昔は努力を厭わなかったのに、最近、努力してないなぁ、と実感。みんな、睡眠時間を削って、時間管理をしながら努力している。継続的にキャリアアップしていくためには、努力、「自主連」が必要。

Posted byブクログ

2016/05/01

 私たちの給料には「ルール」があり、そのルールに基づいて支払われています。スポーツでも、ルールを知らなければ、戦略を立てることもできないので、勝つことはできませんね。  本書は、知られざる「給料のルール」について詳しく解説し、そのうえで、収入を増やして生き残るための方法についてま...

 私たちの給料には「ルール」があり、そのルールに基づいて支払われています。スポーツでも、ルールを知らなければ、戦略を立てることもできないので、勝つことはできませんね。  本書は、知られざる「給料のルール」について詳しく解説し、そのうえで、収入を増やして生き残るための方法についてまとめた一冊です。   詳細なレビューはこちらです↓ http://maemuki-blog.com/?p=473

Posted byブクログ

2013/05/11

どのような考え方の人が、一生、安月給のままなのかが、その理由と共に紹介されている。 たとえ、高給取りであっても考え方が安月給の人のままでは、今以上の昇進やステップアップの転職は難しいかもしれない。

Posted byブクログ