コリーニ事件 の商品レビュー
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『犯罪』を読んで続けて読むのはしんどいって言ったけど気がつけば同じ作者(笑)舞台がドイツで被害者、犯人の年齢を考えれば動機は予想できる。それでも話の面白さでそんなのは関係なく引き込まれていく。ドイツも70年近くたった戦争の傷痕と言うかを引きずっているんですね。何だろう派手さは無いけど凄く読んでいて心地よいし読み終わってから満足感も良いな。もっと読みたい。
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ドイツ小説って、記憶だと、学生時代のヘルマンヘッセやゲーテ以来、もしかしたら読んでなかった気がするし、現代ドイツ文学はもしかして初めてかも。 小説の中に満ちる静けさみたいなのが北欧小説にやや似てるなと感じて、好ましかった。 派手ではないからエンタメだったら物足りないけど、これはこ...
ドイツ小説って、記憶だと、学生時代のヘルマンヘッセやゲーテ以来、もしかしたら読んでなかった気がするし、現代ドイツ文学はもしかして初めてかも。 小説の中に満ちる静けさみたいなのが北欧小説にやや似てるなと感じて、好ましかった。 派手ではないからエンタメだったら物足りないけど、これはこれで良かったな。 なんで言ったら良いんだろう、西側のこういう感じ。
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事件は明白なのだが、動機が不明。それを明らかにしていく。とはいうものの、すべては詳細に語られず、時にはすっ飛ばすことも。だから、きっかけとなったワルサーP38がそれを象徴するものなのか、私にはわからない。戦争責任とは何か。 ”物事は込み入っていることが多い。罪もそのひとつだ” 日々、そう思うよ。 聖地巡礼できそう。ベルリンへ行きたい。
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単純な殺人事件と思われた事件の影から、ナチによる戦争犯罪が姿を現す法廷サスペンス。 著者シーラッハは弁護士でもあり、また、祖父がナチ党全国青少年最高指導者でもあったという背景もあるせいか、淡々とした筆の中にも常に寂寥とした空気を感じさせる。そして、その分、主人公ライネン弁護士が真理に辿り着くシーンの熱が際立っている。 「彼は何年にもわたって教授の講義を聴いてきた。法文を読み、教授たちの解釈を学び、刑事訴訟を理解しようと努めてきた。だが今日、自ら発言しながらはじめて、問題はまったくべつのことだと思い至った。問うべきなのは、虐げられた人のことなのだ」 平易な文体ながら(もしくはそれも相まって)、法よりも「社会を信じている」というこの作品全体に流れる思想と、その力強さを感じさせて胸に迫る。
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67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕される。この事件の裏にはある真実があった。 なるほど、ドイツらしい小説である。法廷劇はスリリングで読み応えがあるし、200ページに満たない短い作品なのに読み応えは抜群。謎解きとしてもそうだが、人間ドラマとしても素晴らしい。良い一冊だ。
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短編集よりは、長編になっている分、いくらか濃縮感は薄くなっていて、短編より読みやすく、一気に読んでしまった。ドイツの歴史の闇が深く差しこんでくる。翻って日本はどうなのか、こういう小説があったろうか。 2001年、ベルリン。弁護士になりたての私ライネン。大金持ちの実業家老人を殺し...
短編集よりは、長編になっている分、いくらか濃縮感は薄くなっていて、短編より読みやすく、一気に読んでしまった。ドイツの歴史の闇が深く差しこんでくる。翻って日本はどうなのか、こういう小説があったろうか。 2001年、ベルリン。弁護士になりたての私ライネン。大金持ちの実業家老人を殺した男の国選弁護人を引き受ける。冒頭に犯人コリーニ67才がその実業家を殺す場面が描かれる。銃で殺したあと死者の顔をかかとで踏みつけ、じっと見つめると、そのうちやめられなくなり、何度も踏みつけた・・ この場面は、最後にコリーニの故郷イタリアでの少年時代の出来ごとが弁護士ライネンによって明かされると、意味をもってくる。 また後半、ライネンの弁述の場面、ドイツの法律の事がでてくるが、この法律も作成者も実存するものだ、というのが、おおーという感じだ。うーん、歴史の闇といってもいいのでは。被害者老人とは実はライネンの友人の祖父で、ライネンも少年時代かわいがってもらった、という設定。こうなると、被害者の歴史ともかかわってしまうのか、と思うが、その友人の姉が、つまり被害者の孫が「わたし、すべてを背負っていかないといけないのかしら?」とライネンに尋ねるが、ライネンは「きみはきみにふさわしく生きればいいのさ」と言う。若い世代としては、過去をふまえつつ、こう生きるしかないだろう。 著者のシーラッハは1964年生まれ。祖父はナチス政権でナチ党全国青少年指導者。ニュルンベルグ裁判で刑を言い渡され1966年に刑期満了し出所した、とあった。ミッション系エリート校の出身だが、同級生には祖父がナチの高官だった者が何人もいたとあった。短編集「罪悪」の中の「イルミナティ」の舞台の学校のようだ。 ☆早川海外ミステリハンドブック2015:英米圏以外のミステリ 2011発表 2013.4.15初版 図書館
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動機がわからない殺人事件、その裁判は国を揺るがしていく。。淡々とした法廷劇に圧倒されました。 原作を読んでから映画を観ましたが原作の方が好みです。映画も落ち着いていて良かった。 コリーニさんの有罪は確実だけれど、問われないといけない、コリーニさんの動機に繋がった法律にゾッとします。気付けなかったとはいえよく施行されたな。。 フィクションだけれどハンス・マイヤーにはモデルがいて、原作の小説が出版されたのをきっかけに、「ナチの過去再検討委員会が立ち上げられました。 原作者フェルディナント・フォン・シーラッハは現役の刑事事件弁護士で作家、祖父はナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハ。クラスメイトに、シュタウフェンベルクの孫やリッベントロップの孫、ヴィッツレーベンの孫がいたらしい。 こんなドイツでは歴史修正主義なんてそう簡単に生じないよなぁ、というのが羨ましいです。 シーラッハ作品、他のも読みたいです。
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親しかった友人とその祖父がうかぶ懐かしい記憶。 現実は、駆け出しの新人弁護士として、初めての仕事に向き合っている。 過去とどう絡んでいくのか、弁護する殺人犯の罪は明らかだがその裏にどんな秘密があるのか、淡々と硬派な文章が続く。後半に明らかになっていく史実や人間関係に、とても苦しく...
親しかった友人とその祖父がうかぶ懐かしい記憶。 現実は、駆け出しの新人弁護士として、初めての仕事に向き合っている。 過去とどう絡んでいくのか、弁護する殺人犯の罪は明らかだがその裏にどんな秘密があるのか、淡々と硬派な文章が続く。後半に明らかになっていく史実や人間関係に、とても苦しくなる。 ドイツには、まだ大戦の影響が残っていることにショックを受け、詩的な表現の人生観が胸にしみた。 人生は薄氷の上を歩いているものらしい。 初めての弁護を終え一回り成長した主人公の、人生の一部を喪失した渋い大人の表情が目に浮かぶ。 読んでよかった。
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殺人現場ー自首ー主人公の新人弁護士登場ー少年時代ー被害者との関係発覚、まで30ページ。何よりこの無駄のない筆運びを私は愛する。 それにこの手の、作者の出自に絡む、自分しか書けない題材を扱うのは好感度が高いと思う。置かれた場所で咲きなさい、の精神だな (≧∇≦)
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半分まで(100ページ分くらい)は事件の動機がはっきりせず、「たぶんこういうことなんだろうな〜」という想像をしながらも読むスピードが上がらず……。 ところが、動機解明の糸口が現れたあたりから、今までのうだうだは何だったんだというほどの転げ落ちるような速度で話が進み、「訳者あとがき」まであっという間に読み終えました。よくあるパターン。真ん中までは頑張って読もう。 ドイツやフランスのミステリだと、「事件の背後に実は……」という今回のようなものは多いですね。でもこの本の場合、著者シーラッハの立場が独特なのでは(詳しくは「訳者あとがき」を)。 フィクションのミステリを読んでいたはずが、現実の歴史や法律とリンクしてきて、後半はざわざわしました。ドイツで戦後生まれ(孫世代)が歴史に向き合うのは、しんどいことだなと、あらためて。では日本ではどうなのか、と、日本では、こんなふうに向き合うところまでたどり着ける人がどれほどいるのだろうかと。 それにしても、訳者の酒寄さん、働きすぎじゃないですかね? あれもこれもドイツ語ミステリ、酒寄さんですよ。もう、独和翻訳を必要とするミステリ好きは酒寄さんに足向けて寝られないでしょう。
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