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ロジカルな田んぼ の商品レビュー

4.1

23件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2013/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結構、ガツンとくる内容でした。 何故、米は種からじゃなく、苗から植えるのか? 何故、田んぼには水を張るのか? 実家は兼業農家だけれど、それらの理由はまったく考えたことがなった。それが至極当たり前だったためだ。 そういったことから、より専門的な生物学や環境力学の分野まで話が展開している。 「日本の土地は貧しい」などとは考えたことがなかった。このはじまりから、この本への興味が一気に深まった。 田んぼに乳酸菌というのには驚いた。その田んぼで出来た玄米を瓶につめたら麹菌が働いてデンプンを糖に変えた?!勝手にお酒が出来てしまうのか!ととても驚いた。 ロジカルな田んぼ。うん、良いタイトルだと思います。 定年退職を終え、田んぼや畑仕事を楽しんでいる親父に薦めたところ、「ほぉ、はじまりはなかなか面白いな」とわたしと同様に冒頭で興味をもって読み始めた。

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2013/08/08

普段意識せずに横を通っていた田んぼ,当たり前のように食べているごはんをこれからはもっとよく観てみたい。田んぼなんてどこも似たようなものと思っていたけれど,こんなにも著者は考えて生産していて,お米にこんなに種類,育て方があるのか等驚いた。従来のやり方にとらわれず,雑草の生えない田ん...

普段意識せずに横を通っていた田んぼ,当たり前のように食べているごはんをこれからはもっとよく観てみたい。田んぼなんてどこも似たようなものと思っていたけれど,こんなにも著者は考えて生産していて,お米にこんなに種類,育て方があるのか等驚いた。従来のやり方にとらわれず,雑草の生えない田んぼを作る試行錯誤の過程はとても面白かった。他にも著者の専業農家になるまでの話は,20代の悶々とした状況が生々しくて面白かった。他にも新潟のお米は戦後有名になったこと,日本酒の話では,昔の方が日本酒はまずかったこと等、小ネタ面も面白かった。 自分も生物学をやっているから,遺伝の面白さや維持の大変さは共感できた。 ワインにテロワールを出すという言葉があるように,日本のお米もいろんなおいしい味を出していってほしい。

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2013/08/01

ひとつひとつの作業の意味を考えるということ、がこの本のロジカルか。ただ何となく、とか上がこうやれって言うから、ということを漫然とやっちゃうのは米作りじゃなくてもよくあること、状況に応じて調整することが大事。あと熱意を持てる仕事をしている、ということも実は大事なんじゃないかと感じた...

ひとつひとつの作業の意味を考えるということ、がこの本のロジカルか。ただ何となく、とか上がこうやれって言うから、ということを漫然とやっちゃうのは米作りじゃなくてもよくあること、状況に応じて調整することが大事。あと熱意を持てる仕事をしている、ということも実は大事なんじゃないかと感じた。

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2013/07/11

有機農業についてステレオタイプな印象を持っていた自分が恥ずかしく思えました。 慣行田との違いを説明している箇所では一行一行が驚きと発見の連続でワクワクしながら読みました。 肩ひじ張らない自然な文体も読みやすく一気に読了しました。

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2013/06/08

著者は見事に田んぼマニア・・・ しかし、ビジネス的な観点は磨けます。 疑問点を探し、仮説を立て、実践する。 その繰り返しが未来を生むのだと。 今の状況(与えられた状況)を疑問に思うは大切です。 何度も読み返して初めて身になるのだと感じました。 数ヶ月後・1年後などに読み返して...

著者は見事に田んぼマニア・・・ しかし、ビジネス的な観点は磨けます。 疑問点を探し、仮説を立て、実践する。 その繰り返しが未来を生むのだと。 今の状況(与えられた状況)を疑問に思うは大切です。 何度も読み返して初めて身になるのだと感じました。 数ヶ月後・1年後などに読み返してみようと思います。

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2013/05/27

20130527 農業の本というよりは生き方の本。これから社会に出る人みんなに読んでもらいたい。日本を帰るのは個人の取り組みの積み重ねなのだと思う。 (´-`).。oO(

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2013/05/26

タイトルにやられた… 筆者の20代の頃の体験を通じて有機農法に対して信念を持つようになったとのことであるが,全体がその信念に貫かれている。「思考停止に陥った慣行農業は気に食わない。それなら自分は有機農業をやってやろう」というのは本当にロジカルだろうか。だから慣行農業と有機農法をコ...

タイトルにやられた… 筆者の20代の頃の体験を通じて有機農法に対して信念を持つようになったとのことであるが,全体がその信念に貫かれている。「思考停止に陥った慣行農業は気に食わない。それなら自分は有機農業をやってやろう」というのは本当にロジカルだろうか。だから慣行農業と有機農法をコスト面や味の面で比較し,相対化するようなロジックは全くない。 またEM菌が登場したあたりで,一気に読む気が半減した。 でもまあ,こういう話は好きなので,全体通したらなかなか面白かったのだけど。

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2013/05/13

稲作の実態や面白さについて非常にわかりやすく述べられている。稲作農業に関連する書籍はこれまでに幾つか読んだことがあるが、もっとも読み易いものであると思う。 また、新たな品種を開発する際の苦労や偶然も面白く、何気なく口にしている米や農作物の見方が変わった。

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2014/02/07

とにかく稲が大好きな著者の稲に対する情熱をまとめた様な本。有機栽培をするためにどれだけ苦労して、どれだけ工夫したかがわかる。そのまま使っても他の田んぼで使うには考えなければいけないから、全部公開しますっていうスタンスが素晴らしい。幾つか勉強になったので、ちょっと試したい。

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2013/05/08

舞台が静岡県で、僕も好きな酒蔵の酒造米が主に出てきたりと、なかなかに興味をそそる本。実際には、それほどロジカルだとも思えなかったけれど、それほどまでに慣行農法はロジックを忘れ去っている、ということなのだろう。トライアンドエラーをちゃんと経験にするということ。他でうまくいっているも...

舞台が静岡県で、僕も好きな酒蔵の酒造米が主に出てきたりと、なかなかに興味をそそる本。実際には、それほどロジカルだとも思えなかったけれど、それほどまでに慣行農法はロジックを忘れ去っている、ということなのだろう。トライアンドエラーをちゃんと経験にするということ。他でうまくいっているものが、自分の田んぼでうまくいくとは限らない。自分でカスタマイズしなければ駄目なんだ。世の中、よそさまの成功事例をかっぱらいたい人(自他共に)ばっかりで、そんな気持ちに冷水をかけられるような本。 見学者にも徹底的に対応してくれるというのですが、田んぼもさることながら、この著者さん自身の人間性の魅力なんじゃないかなあ。

Posted byブクログ