存在と時間(1) の商品レビュー
大学生の頃に読んだが、難解でよくわからなかった。フッサールの現象学などの知識がないと理解が難しいようなので、また別の機会にチャレンジしたい。
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20世紀前半ドイツの哲学者、ハイデガー。 本著の主題は、「存在の意味への問いをあらためて設定すること」である。 この巻では、古代ギリシャ哲学やカント、デカルトを引き、伝統的な存在論を辿りその批判を行う。 後半特に、デカルト批判を通じてその「私は思考する、私は存在する」を破壊す...
20世紀前半ドイツの哲学者、ハイデガー。 本著の主題は、「存在の意味への問いをあらためて設定すること」である。 この巻では、古代ギリシャ哲学やカント、デカルトを引き、伝統的な存在論を辿りその批判を行う。 後半特に、デカルト批判を通じてその「私は思考する、私は存在する」を破壊すると称されている。 この巻を読む限りでは、ハイデガーはデカルトの世界の解釈について途中までは同意している。 しかし、デカルトが、古代ギリシャ哲学同様「存在」という言葉の定義を確定せず、「創造者(神)と被造物(人間)」について同義にしているというということの批判から、自身の論を展開していると読んだ。 また、途中の「適所全体性」の話では全体主義的な議論も垣間見られたが(注解では「存外カント的」と説明されている)、 それは今後、「世界全体から見た適所性」と「存在の属性」の相克、と展開するのではないかと思われる。 そうでなければ、哲学にならない。 非常に深遠な議論のようにも読めるが、一方で、人間の肉体と精神、社会と個人、など卑近なテーマと読めるようなところもあった。 時代によるものなのか、あるいはハイデガーが比喩表現に優れているためか、カントと比較すると身近な話題のようにも感じる。 二巻以降がどのように展開するのか興味が惹かれる。 『純粋理性批判』で馴染んだ?熊野純彦氏の訳であるが、「手元にあるもの」「目くばり」「世界のうちで出会われる」など、ひらがな使いの独特な言い回しが出てくる。 逐一注解が入っているが、直訳と差がないところも多く、失礼だがあまり意味を感じなくなって訳文だけを読み進めた。 個人的には、独特な熊野訳に自分の言葉で注解をつけながら読むのが面白いと思う。 解説はないが、巻末に、空間論の背景としてフッサールやカッシーラーなど19~20世紀の著書が紹介されており、この『存在と時間』と並行して読みたいものがいくつも見つかった。 そして何より、デカルトの影響力の大きさがうかがえる。 ハイデガーだけでなく、先人に当たるカントやヴィーコにも批判されたが、少なくとも批判せずにはいられないほどの影響力があったということはわかる。 まずはそのデカルトの著書こそ読むべきだと感じた。
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おもろい。 難しくない文体というのもハイデガーの魅力だが、これは翻訳者の方の努力? フッサールの現象学を取り込みながら、存在と存在者と現存在の垣根を立てる。 世界に気づくことから始めましょう。
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メモ 既に読んだことがあるが100分で名著を見た タレントのレベルと関西外大准教授のレベルが低い 特に数学や物理を何も勉強せずに言ってるのが不愉快 だけど勉強にはなる 自分について 本来性 非本来性
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もっとわかりやすい哲学者でさえ理解ができないのにハイデガーのこの書籍が理解できるはずがないと改めて感じる。 存在について考えたことがなかった。 空がある。空気がある。自分がある。このあると言う存在についてどこが境目なのかなぜあると理解できるのかそれに関してもっともっと時間をかけ...
もっとわかりやすい哲学者でさえ理解ができないのにハイデガーのこの書籍が理解できるはずがないと改めて感じる。 存在について考えたことがなかった。 空がある。空気がある。自分がある。このあると言う存在についてどこが境目なのかなぜあると理解できるのかそれに関してもっともっと時間をかけて考えていきたい。 ==== ジャンル:リベラルアーツ 出版社:岩波書店 出版社ページへ 定価:1,452円(税込) 出版日:2013年04月16日 ==== ハイデガー(Martin Heidegger) ==== flier要約 https://www.flierinc.com/summary/3043
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存在と時間(一) (岩波文庫) (和書)2013年08月27日 15:05 ハイデガー 岩波書店 2013年4月17日 ハイデガー「存在と時間」の新訳。 旧訳は読みましたが実存主義やアナキズムについて全く知らず、通読だけしました。最近は勉強もしてみまして、その哲学的な価値を...
存在と時間(一) (岩波文庫) (和書)2013年08月27日 15:05 ハイデガー 岩波書店 2013年4月17日 ハイデガー「存在と時間」の新訳。 旧訳は読みましたが実存主義やアナキズムについて全く知らず、通読だけしました。最近は勉強もしてみまして、その哲学的な価値を知るようになってきました。同じハイデガー「現象学の根本問題」をこの前読みその後この新訳を見つけた時は「存在と時間」を再読する時宜を得た感じがしました。 哲学は格差とその解消の問題に集約されるように感じます。愛国者やエリート、選民思想としての宗教は格差の申し子です。それに対しアナキズムや宗教批判は格差の解消を目指します。実存主義はそういったアナキズム・宗教批判を現象学という学として捉えることを射程にしていると思います。 それは相対性理論と量子論の関係にも言えることです。神の視点は格差を正当化するのかそれとも格差を解消する哲学としありえるのか。それが哲学的に最も重要になる理由です。 この新訳はかなり気に入りました。今は二巻までしか出ていませんので取り敢えずそれを読みます。続巻が楽しみです。
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これほど面白い哲学書が他にあるだろうか。ただ、プラトン以降の西洋哲学史や、「現象学」という方法を知らないと、彼のやっていることがなんなのか把握するのは容易ではない。ところで、ハイデガーの書いてることをただ要約して繰り返しただけの注解は要らない気がする。そのせいでやたら分量が増して...
これほど面白い哲学書が他にあるだろうか。ただ、プラトン以降の西洋哲学史や、「現象学」という方法を知らないと、彼のやっていることがなんなのか把握するのは容易ではない。ところで、ハイデガーの書いてることをただ要約して繰り返しただけの注解は要らない気がする。そのせいでやたら分量が増しているのもどうなのか。なにか付け足すにしても、例えば哲学史的な情報を載せてくれたら読者としては得るところがより多かったのでは。あるいはいっそのこと同文庫の対訳詩集シリーズのようにドイツ語原文をそのまま載せるとか。
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『存在と時間』の意図は存在論的なもので、「存在」の理解をめざすものであって、人間の理解をめざすものではない、という点である。人間は、たとえ「存在」の問題を自らに課す唯一のものであるにしても、他の数ある存在者の中の一つにすぎない。ハイデガーはしたがって、二次的なものとしてしか、彼の...
『存在と時間』の意図は存在論的なもので、「存在」の理解をめざすものであって、人間の理解をめざすものではない、という点である。人間は、たとえ「存在」の問題を自らに課す唯一のものであるにしても、他の数ある存在者の中の一つにすぎない。ハイデガーはしたがって、二次的なものとしてしか、彼の企てのための――確かにそれだけがただ一つ可能なことだが――手段としてしか、人間存在に関心を抱かないのである。
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文章全体はわかりやすいような訳だけれども、キータームの訳語は語義をかみくだきすぎてターム的な意味としてとりにくいことがある。 例えばこれまでは「了解」としてきた語を「理解」としたり。 訳の難しさが「哲学」の狭い門を作り出してきたのは事実だろうけれども、かみ砕きすぎというのもまた問...
文章全体はわかりやすいような訳だけれども、キータームの訳語は語義をかみくだきすぎてターム的な意味としてとりにくいことがある。 例えばこれまでは「了解」としてきた語を「理解」としたり。 訳の難しさが「哲学」の狭い門を作り出してきたのは事実だろうけれども、かみ砕きすぎというのもまた問題なんだなという例になった。
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最初に概要がまとめて書かれ、段落の切れ目ごとにもそこまでのまとめが書かれているのが助かります。特に段落の切れ目のまとめでは、元のドイツ語が丁寧に括弧書きされていますから、原書の横に置くには最適です。まだ200ページも読めていませんが、原・渡邊訳とは少しずつ違う言葉に翻訳されている...
最初に概要がまとめて書かれ、段落の切れ目ごとにもそこまでのまとめが書かれているのが助かります。特に段落の切れ目のまとめでは、元のドイツ語が丁寧に括弧書きされていますから、原書の横に置くには最適です。まだ200ページも読めていませんが、原・渡邊訳とは少しずつ違う言葉に翻訳されている単語に若干の戸惑いがあります。早く完結して、最終巻に収録予定の索引が欲しいところです。
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