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空ちゃんの幸せな食卓 の商品レビュー

3.6

37件のお客様レビュー

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2013/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真夜中のパン屋さんが面白かったので読んでみました。 作中から漂う暖かな感じはやはりこの人の個性なんだなぁと納得。 短編二つと中編一つからなってるんだけど、個人的には表題作が一番まとまりが良かったかな。 僕らのパレードはちょっと家出するとこまでの理由はない感じ。 サムは可愛くてGood。 ゆくとし くるとしはオカマのみか姉がいい味出してるが密かにお母さんのキャラもよし。 空ちゃんの幸せな食卓はお母さんが言い人だなと。 全体的にみんな複雑な家庭環境を抱えながらも悪人が出てこないので心安らかに読み進めることができました。

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2013/06/19

家族モノ自分すごく好きなんだなーというのは自覚あったんですが、この中に入ってる三篇ともその関係のお話で、とてもよかったです。 デビュー作の「ゆくとしくるとし」は読んでみたいなーと思ってたんですが、一文目から衝撃でした。でも気になった。是非冒頭が気に入った方は読んでみて欲しい。 ミ...

家族モノ自分すごく好きなんだなーというのは自覚あったんですが、この中に入ってる三篇ともその関係のお話で、とてもよかったです。 デビュー作の「ゆくとしくるとし」は読んでみたいなーと思ってたんですが、一文目から衝撃でした。でも気になった。是非冒頭が気に入った方は読んでみて欲しい。 ミカ姉みたいな姉は欲しいかと聞かれたら否と答えるが、でも友達には欲しいなあとちょっと思いました。 三つ目の「僕らのパレード」もよかった。 最初はどういう話なのかいまいちわからなかったんだけど、たくさんの人と関わっていくサムと、彼が色々と考えて起こす行動がほほえましいです。事件も起こしちゃうし、かなり頑固だけど、いい子だなあ。 お姉ちゃんのお話なのかと思っていたら実はそれだけではないとわかったときに泣きそうになったよ。幸せだってことを人に伝えたくなるお話でした。

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2013/05/28

じわっと瞳が潤うような短編集。といっても、最後の話が本の半分を占めているのですが、最後の話が一番よかったです。これで一冊書けるぐらい(笑) 真夜中のパン屋さんのような雰囲気そのままに、たくさんいい言葉がありました。

Posted byブクログ

2013/05/22

短、中編3編。 どれも少しばかり複雑な家庭環境ではあるが、お互いへの確かな愛があってほっこりさせられる。今度私もタンポポの綿毛を見つけて吹いてみたい。

Posted byブクログ

2013/05/10

『空ちゃんの幸せな食卓』と『ゆくとしくるとし』の2作のみ読了。短編集だけど、どの作品も、義理の家族が食卓を囲み食事をすることで、絆を深めていくことがテーマになっているのかな。どちらも読んでいて胸が温かくなりました。

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2013/04/23

「真夜中のパン屋さん」の著者の作品集。 書き下ろし&表題作である「空ちゃんの幸せな食卓」 継母と姉妹の話。呼び方と喧嘩、女という業。 坊っちゃん文学賞受賞作でありデビュー作である「ゆくとし くるとし」 年末に帰省したらなぜか家にオカマがいた、という話なのだけれど、母、娘、オカ...

「真夜中のパン屋さん」の著者の作品集。 書き下ろし&表題作である「空ちゃんの幸せな食卓」 継母と姉妹の話。呼び方と喧嘩、女という業。 坊っちゃん文学賞受賞作でありデビュー作である「ゆくとし くるとし」 年末に帰省したらなぜか家にオカマがいた、という話なのだけれど、母、娘、オカマという不思議な関係の3人の団欒がおかしくもあたたかい。主人公の葛藤がふっとやわらぐ場面では泣けてしまった。 短いながらよくまとまった良作。 うまくやれない主人公、聞きたいことを聞く、赤ちゃんの力。 「僕らのパレード」 収録作の中でもっとも長く、文庫本の半分以上がこの作品。 小学生の男の子が主人公で、ほかの作品とはちょっと違う雰囲気を醸し出している。のんびりした男の子の一人称に油断していたが、一番ヘヴィな内容だった。 正直な話最初の2作で「母子関係とか、オカマとか、多いな~。文章が、どれも、似てるな~」と思ってしまっていたのだけれど、これを読んでそういう気持ちが吹っ飛んでしまった。こういうのも書けるのか。 言葉を失くした姉、幸せを願う弟、どろんとした目、よんちゃんの真実、森と動物(人の心の中の感情たち)。

Posted byブクログ

2013/04/18

「まよパン」こと「真夜中のパン屋」シリーズで大人気の大沼紀子さんの作品.シンプル イズ ベストとは限らない.複雑な家庭には奥深い幸せが隠れている.不思議な絆と心温まる物語.あぁやっぱり良いなと思わせる短編3作でした.

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