空ちゃんの幸せな食卓 の商品レビュー
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【あらすじ】 血の繋がりのない義母と、奇妙な共同生活をはじめた私と姉は、同じ食卓を囲むうちに、少しずつ新しい関係を築いていく…。(「空ちゃんの幸せな食卓」より)。デビュー作「ゆくとしくるとし」(坊っちゃん文学賞大賞受賞)を収録。 【感想】 こんなに心に染み渡る物語を読んだのは久しぶりだった。ゆっくり読もうと思ったのに、一気に読んでしまった。本を読んで、気持ちを揺り動かされることはよくあることだったけれど、ここまで心を揺さぶられるくらい、胸が締め付けられるくらい、すごい物語に出会ったのは初めてかもしれない。ずっと大切にしたい。今この時に感じたたくさんの思いを、忘れないでいたい。
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表題作も、「ゆくとしくるとし」ももちろんすごかった。 でも「僕らのパレード」に出てくる「3本足でもちゃんと走れるから、さんちゃん」というところでガチ泣きしそうになってしまった……。
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大沼紀子作品初読み。 他人だからこそ一生懸命に家族になろうと努力する。 だかわかりあえた時には血のつながった家族より深い絆で結ばれるものかもしれない。 「ゆくとしくるとし」が良かった。 真夜パンシリーズ書いてる人なんですね。
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血の繋がりのない義母と、奇妙な共同生活をはじめた私と姉は、同じ食卓を囲むうちに、少しずつ新しい関係を築いていく…。(「空ちゃんの幸せな食卓」より)。デビュー作「ゆくとしくるとし」(坊っちゃん文学賞大賞受賞)を収録。
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3つの短編もの。 いやー、ほんわかよかった。 訳ありな家族たちの話。訳ありなりに、どこか幸福感を感じられた。 どれもこれも好きだったけど、やはり最後の「僕らのパレード」はガツンときた。 小学生の男の子の目線での世界観も、子どもゆえに理解できない世の不条理、人間の複雑さ。 うま...
3つの短編もの。 いやー、ほんわかよかった。 訳ありな家族たちの話。訳ありなりに、どこか幸福感を感じられた。 どれもこれも好きだったけど、やはり最後の「僕らのパレード」はガツンときた。 小学生の男の子の目線での世界観も、子どもゆえに理解できない世の不条理、人間の複雑さ。 うまく書かれていた。 この人のかく小学生は、なんとなく好き。
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いびつな関係性、けどあったかなほのぼのしみじみ話が相変わらず素敵な作者さんだなぁ、と。読み進むにつれ、やっぱりこの方のお話好き!となってしまう。
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表紙がとても可愛らしく、そのイメージに背かないじんわりと優しいお話でした。 短編集で、二作目までの話もとても素敵なお話だったのですが、それまでが柔らかでゆったりとした話だっただけに、最後の不意打ちにはやられました。よんちゃん・・・ 心に来る本で、また読もうと思うことができました。
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短編集が3つです。一番最初の空ちゃんの幸せな食卓は、空ちゃんがかわいいかんじでした。笑 最後の僕のパレードのストーリー展開が驚きでした。のんびりすすむのかと思っていたら、ラストは衝撃でした。 誰でも、心に森があって、動物とたとえているのがまた衝撃でした。
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短編が3つ。 どれもちょっと切なくて心が温かくなる。 最後の『僕らのパレード』はほのぼのと進んで行くかと思えば衝撃だった。 読んでいる内に吉川君や紺野君やアヤエ、観音崎先生、サムの気持ちが混ざって泣きそうになった。 心の森の話はなんだがしっくり来ました。 ゆくとし、くるとしが...
短編が3つ。 どれもちょっと切なくて心が温かくなる。 最後の『僕らのパレード』はほのぼのと進んで行くかと思えば衝撃だった。 読んでいる内に吉川君や紺野君やアヤエ、観音崎先生、サムの気持ちが混ざって泣きそうになった。 心の森の話はなんだがしっくり来ました。 ゆくとし、くるとしが自分に重なるところもあって読んでいて少し苦しかった。 なんとなく、が1番怖いなって。理由もないから中々そこから抜け出せない。きっかけってどこにあるんだろう。
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