はだかんぼうたち の商品レビュー
自由奔放に、相手を想う、恋することを描いた作品。これだけ純粋に恋愛できたら、どれだけ幸せだろうとうらやましくなった。案外一番冷静なのは、恋に関係なかった安寿美かな。自分に似てるかも。江国さんの作品では、不倫や浮気、独身同士全く関係なく、人と営みつながることが堂々と、直球に、冷静に...
自由奔放に、相手を想う、恋することを描いた作品。これだけ純粋に恋愛できたら、どれだけ幸せだろうとうらやましくなった。案外一番冷静なのは、恋に関係なかった安寿美かな。自分に似てるかも。江国さんの作品では、不倫や浮気、独身同士全く関係なく、人と営みつながることが堂々と、直球に、冷静に、でも情熱的に、描かれているところが、いつもいいなと思う。
Posted by
先輩から借りて。傑作だと思った。(主に)色々な女性たちのそれぞれの生活。それぞれの優先順位と距離感。面白かった!! 中学生くらいのとき、男の子に「女子って仲良くしてる子の悪口をいうから信じられない」って言われたことがあるのを思い出した。女同士って、ある側面では120%共感できても...
先輩から借りて。傑作だと思った。(主に)色々な女性たちのそれぞれの生活。それぞれの優先順位と距離感。面白かった!! 中学生くらいのとき、男の子に「女子って仲良くしてる子の悪口をいうから信じられない」って言われたことがあるのを思い出した。女同士って、ある側面では120%共感できても、別の部分では全否定したくなるもんなんだよなぁ。。男の人はそもそも"共感"って概念がなさそうだ。
Posted by
なんというリアル、なんという技巧、天才の所業! 10人以上の人物の15か月を、数ページずつで織りつなぐなんて、凡庸な筆でやったら「なんじゃこら」となるであろうに、それぞれが四季の質感の中で生き生き立ち上がる様よ…。 一人暮らしの美人女医の作るトマトソース、4人の子持ちはカレーと里...
なんというリアル、なんという技巧、天才の所業! 10人以上の人物の15か月を、数ページずつで織りつなぐなんて、凡庸な筆でやったら「なんじゃこら」となるであろうに、それぞれが四季の質感の中で生き生き立ち上がる様よ…。 一人暮らしの美人女医の作るトマトソース、4人の子持ちはカレーと里芋いか煮を同時に煮込み、老妻は夫がいなければハムとトマトを口に放り込む…料理描写ひとつとったって、人物おのおのの境遇と個性を浮き彫りにする。 さてそして、一見幸福に見えても結婚という牢獄がいかに人の感性を朽ちさせるかという残酷な真実が描かれて快哉。選ばない自由、痛みと責任をともなった孤独。というものを、私も味わい自分のものにしていきたい。 まあ、機会があればまた結婚したいけれどもw
Posted by
最初は読むのが億劫だったけど、読み始めるとすらすら読めました。 あまりにも、自分たちの欲望にはだかんぼうな人たち。恋愛の本来の姿はこうなのか、と少し悲しく思いました。 鯖崎みたいな男の人がいたら、きっとすぐに惚れてしまうかもしれない。危なくてスマートで怖い人だと、かんじました。
Posted by
江國香織の世界観は楽しめたけれど、特別誰かに共感したり、気に入ったりはしなかったかな。 江國作品の姉妹、兄弟、家族の話は好きなんだけど、この話に出てくる姉妹や親子関係はいまいち。
Posted by
無邪気を装って、欲望を押し付けてくる人たち。だけどそんなに嫌じゃないのは、対等に渡り合ってる感じがするからかな。恋人同士であれ親子であれ。表紙の絵がすごく好き。
Posted by
感想書きにくいなぁ、といつも思う。10年ぐらい読者なんですが、いまだに。桃母が怖かった…「母親」って生き物は共通した部分があるのかなぁ。自分の母親の言動と重なる部分があって、気持ちが暗くなった。合わないもんは、合わないよね。ヒビキと娘の関係は、陽と母親の反転したカタチですかね。共...
感想書きにくいなぁ、といつも思う。10年ぐらい読者なんですが、いまだに。桃母が怖かった…「母親」って生き物は共通した部分があるのかなぁ。自分の母親の言動と重なる部分があって、気持ちが暗くなった。合わないもんは、合わないよね。ヒビキと娘の関係は、陽と母親の反転したカタチですかね。共通するのは、自分の思い通りにならない肉親という部分。思い通りになんかなるはずがないのに、その欲求を隠せない「はだかんぼう」な人たち。あんまり桃の恋愛事情には興味を持てなかったな。
Posted by
ぎゅっと握った拳をぱっと開いたときに走るようなゾワゾワする感じ、素肌に麻を着たようなザラザラした感じ、日焼けした後の頬のヒリヒリ感じ。いろんな感覚が直に伝わる。 アンバランスな人間関係はその奇妙な関係故に、バランスがいい。 ただ。言葉を飲み込むことができないわたしには辛いこともあ...
ぎゅっと握った拳をぱっと開いたときに走るようなゾワゾワする感じ、素肌に麻を着たようなザラザラした感じ、日焼けした後の頬のヒリヒリ感じ。いろんな感覚が直に伝わる。 アンバランスな人間関係はその奇妙な関係故に、バランスがいい。 ただ。言葉を飲み込むことができないわたしには辛いこともある。
Posted by
江國香織らしい話 登場人物の家系図ーをメモして栞代わりにして読んだ いつまでもそんなことできる事が凄いじゃない…
Posted by
とっても江國香織らしい小説だと思った。短編集のようなそうでないような…。 主なテーマは恋愛なので、恋愛の苦しさや楽しさについて共感できそうな人にはおすすめ。
Posted by