風の万里 黎明の空(上) の商品レビュー
王になった陽子、蓬莱から流されてきた鈴、弑された暴君の王と皇后の娘の祥瓊、年齢の近い少女たちがそれぞれの立場で生き旅の中で経験し人と出会う。鈴と祥瓊の自分しか見えず考えられない我儘で自分勝手な言動にはイライラさせられ怒りもわく。そんな2人を真摯な言葉で説く楽俊と清秀の存在がどれだ...
王になった陽子、蓬莱から流されてきた鈴、弑された暴君の王と皇后の娘の祥瓊、年齢の近い少女たちがそれぞれの立場で生き旅の中で経験し人と出会う。鈴と祥瓊の自分しか見えず考えられない我儘で自分勝手な言動にはイライラさせられ怒りもわく。そんな2人を真摯な言葉で説く楽俊と清秀の存在がどれだけありがたかったか。その言葉には胸を打たれるし胸がスッとした。自分だけの世界、価値観だけで生きてる人はよくいる。陽子が調べる不穏な男たちが何なのか、少女たち3人はこの先どう生きるのか、成長してくれるであろう姿を見るのが楽しみ。
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240928*読了 十二国記は一度、国から離れてしまうと、なかなか入国できなくなる。途中まで読んでいたのに、数ヶ月間をあけてしまった。 久しぶりに開くと、やっぱりおもしろい! 倭国から流され、仙になったもののこきつかわれてきた鈴、芳の姫だったのに王である父親を殺され、里家でいじ...
240928*読了 十二国記は一度、国から離れてしまうと、なかなか入国できなくなる。途中まで読んでいたのに、数ヶ月間をあけてしまった。 久しぶりに開くと、やっぱりおもしろい! 倭国から流され、仙になったもののこきつかわれてきた鈴、芳の姫だったのに王である父親を殺され、里家でいじめられてきた祥瓊。 そして、慶の王となった陽子。 3人の少女たち、それぞれが置かれた境遇。 誰もが自分の暮らしとはかけはなれた日々を送っているので、感情移入するよりも、その時々でハラハラしたり、応援したり。 王になる前、日本にいた頃の陽子からは考えられないくらいたくましくなっていて、やはり選ばれし者なのだろうな、と感じる。 国をどうよくしていくのか、どんな決断をするのか、行方に目が離せない。 そしてまた、鈴、祥瓊の旅路もどうなることか。 下巻にすぐさま移ろう。
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十二国記シリーズのエピソード4。今までは王の誕生までの物語であったが、今回からはエピソード1の陽子が慶王になってからの話なのでやっと物語が進んだように感じた。まだ上巻なのでこれから陽子がどのように成長するのかとても楽しみです。やはり陽子と楽俊の話は面白く、好きなキャラクターでもあ...
十二国記シリーズのエピソード4。今までは王の誕生までの物語であったが、今回からはエピソード1の陽子が慶王になってからの話なのでやっと物語が進んだように感じた。まだ上巻なのでこれから陽子がどのように成長するのかとても楽しみです。やはり陽子と楽俊の話は面白く、好きなキャラクターでもあるので満足だった。
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王になったばかりの陽子のストーリー。 陽子と同じ年頃の少女たちが、それぞれの境遇で苦しんでいるストーリーが並行。それぞれ少しずつ成長しているが、下巻で交錯するのが楽しみ。 シリーズが面白くて、一気に読むのがもったいなくて、わざと時間をかけて読んでしまう。
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読み始めは難しい用語が多くて入り込むのに難儀するけど、読み出したらすごく面白い。 十二国記は全部そう。 他責思考で不幸自慢の女児たちにイライラするけど、成長物語だとわかってるから我慢した。 楽俊はいつもこういう役回りだけど、何一つ憂いなく美味しいもの食べて温かい布団で寝てほしい。...
読み始めは難しい用語が多くて入り込むのに難儀するけど、読み出したらすごく面白い。 十二国記は全部そう。 他責思考で不幸自慢の女児たちにイライラするけど、成長物語だとわかってるから我慢した。 楽俊はいつもこういう役回りだけど、何一つ憂いなく美味しいもの食べて温かい布団で寝てほしい。らぶ。 陽子も月の影序盤ではイライラしたけど、なかなか立派な王様になろうとしていて、感慨深い。 女児たちも上巻の終わりでは多少心を改めていたので、下巻に期待したい。
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玉座についてからの慶王・陽子の物語。 他に、芳国公主だった祥瓊と才国に流された海客・鈴の三人の少女の視点で話が進んでいきます。 天意で王になったからって、突然万能になるわけでもなく、増してや海客の陽子は元からこの世界の人なら知ってることも全然知らないわけで、そのあたりの苦悩や苦...
玉座についてからの慶王・陽子の物語。 他に、芳国公主だった祥瓊と才国に流された海客・鈴の三人の少女の視点で話が進んでいきます。 天意で王になったからって、突然万能になるわけでもなく、増してや海客の陽子は元からこの世界の人なら知ってることも全然知らないわけで、そのあたりの苦悩や苦労がリアルだなぁと思いました。 上巻は祥瓊も鈴も不平不満だらけ、自分を憐れむばかりで、かなりイライラする笑 特に鈴が嫌いー!! でもそれぞれ楽俊と清秀との出会いによって、色々変わり始めていく。 楽俊!ここでも人の心を救ってる! 今巻では采王・黄姑と采麟、供王・珠晶と供麒が登場。 芳の麒麟が蓬山にいないってエピソードは、今後シリーズ内で詳細出てきたっけ?いまいち記憶なし。
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十二国記の上下巻はいつもこうなのかと思うくらい、上巻の方は救いがない気が… 終わり方もなんとも言えない気持ちになる。 だからこそ早く下巻が読みたくなる。
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慶国の女王・陽子、芳国の公主であった祥瓊、才国に流れ着いた蓬莱出身の鈴の3人が主軸となってストーリーが作られている。3人各々が持つ苦悩、そして慶を目指す祥瓊と鈴がどう陽子と交わっていくのか。上巻の最後は気になる終わり方でした。続きを読もうと思います。
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十二国記はファンタジーではあるけれど、内実は人間物語だよなあと思い知らされる。学ぶべきことが多い。鈴や祥瓊に比べると陽子は一歩進んでいる。それはもうすでに大変なフェーズを越えたから。そして自分の成すべきことをわかっていて努力する姿がほんとうにかっこいい。三人の女の子それぞれの立場...
十二国記はファンタジーではあるけれど、内実は人間物語だよなあと思い知らされる。学ぶべきことが多い。鈴や祥瓊に比べると陽子は一歩進んでいる。それはもうすでに大変なフェーズを越えたから。そして自分の成すべきことをわかっていて努力する姿がほんとうにかっこいい。三人の女の子それぞれの立場から語られる物語がすこしずつ絡み合ってゆくのがおもしろい。
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今回は陽子、祥瓊、鈴の同じ年頃(外見は)の女の子達の物語です。 生い立ちも国も違う3人の物語が交互に語られます。 祥瓊も鈴も自分の不幸に酔っており、可哀想な人が目の前にいても慮るどころか自分の方が可哀想だとのたまう始末。 嘆くばかりで現状を変える努力をしない。 昔の自分を見てい...
今回は陽子、祥瓊、鈴の同じ年頃(外見は)の女の子達の物語です。 生い立ちも国も違う3人の物語が交互に語られます。 祥瓊も鈴も自分の不幸に酔っており、可哀想な人が目の前にいても慮るどころか自分の方が可哀想だとのたまう始末。 嘆くばかりで現状を変える努力をしない。 昔の自分を見ているようで胃がキリキリしました(笑) 不幸に酔って何もしないのって楽ですもんね。 その点陽子はかなり早い段階で自分の非を認めてましたしやっぱり王の器だなぁと。 即位したものの国のことはさっぱりわからないし周りからはまた女王だと舐められるしでいっぱいいっぱいな陽子と理由は違えど慶王に会うために国を飛び出した祥瓊と鈴。 3人の物語がこれからどのように交錯するのか楽しみです。
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