1,800円以上の注文で送料無料

あのひとは蜘蛛を潰せない の商品レビュー

3.9

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

皆それぞれの「かわいそう」で「みっともない」ところを持っていて、自分でもそれが何なのかはっきりわからないから、誰ともわかりあえない。 家族でも恋人でも友人でも、わからないものはわからない。 だけどわかりあいたいと、好かれたいと思って言葉を尽くして相手に伝えることって、生きるのに必要な事なんだよなぁ。 なんだか色んな人と関わって色んな事を話してみたくなった。 「同じ年頃で、同じように真夜中に働いてて、きっと、一人暮らしで、辛い時期も知ってて、だから、あなたは、わかってくれると思ったのに」 「わかりません、ごめんなさい。......わからなくて、ぜんぜん別のことを考えるから、こんな風にお話する意味があるんだと......思います」(p208)

Posted byブクログ

2023/11/27

登場人物それぞれが心に重い物を抱えている。 過保護で過干渉な母親と娘の関係はリアルに描かれていた。良い方向に向かうので良かったと思う。

Posted byブクログ

2023/10/17

ドラッグストアで働く28歳の女性のお話。 蜘蛛を潰せない人は冒頭に出てくる。 自立ってなんだろうね。と思う。 家族は愛で呪いだから、読んでいるともやもやしたり苛立ったりするんだけどバッサリいけるほど簡単じゃないんだよなぁ・・・とも感じる。 幸多からんことを、と願う。

Posted byブクログ

2023/05/05

自分のトラウマになっていることに気づき何に対して恐れを抱いているのかグルグル考える。 母親に対する思い、母親が自分に強要してくる感じが『あ、これ、私と一緒だ』と、妙に共感できてしまった。 蜘蛛の扱いでその人のイメージを理解しようとするのはちょっと…わかるようなわからないような…。...

自分のトラウマになっていることに気づき何に対して恐れを抱いているのかグルグル考える。 母親に対する思い、母親が自分に強要してくる感じが『あ、これ、私と一緒だ』と、妙に共感できてしまった。 蜘蛛の扱いでその人のイメージを理解しようとするのはちょっと…わかるようなわからないような…。 初めての作家さんだったけど好きな感じだったので他の作品もどんどん読みたい。

Posted byブクログ

2023/05/04

むぇーーなんだこのおわりかた。 「気持ち悪い」の意味を勘違いして読んでた。笑 でも、彼とうまくいってよかった。別れないで〜と思いながら読んだ

Posted byブクログ

2023/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アラサー店長が高校生のバイトと付き合ってるのが何だかんだ周りに受け入れられている状況が気になる以外良かった。

Posted byブクログ

2023/02/05

ドラッグストアの店長・梨枝さん、バイトの三葉くん、客のノーシン女ことサキさん、そして梨枝さんの義姉・雪ちゃん。みんな心の奥に重たい物を抱えていて、その心理描写が巧妙なせいか、読んでいて心がざわつく。全般に画のイメージはグレー。そこへたまにさざんかの緋色がこれでもかと迫ってくる。た...

ドラッグストアの店長・梨枝さん、バイトの三葉くん、客のノーシン女ことサキさん、そして梨枝さんの義姉・雪ちゃん。みんな心の奥に重たい物を抱えていて、その心理描写が巧妙なせいか、読んでいて心がざわつく。全般に画のイメージはグレー。そこへたまにさざんかの緋色がこれでもかと迫ってくる。ただ最後には、みんな良い方へ向かう感じなので救われた。

Posted byブクログ

2021/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「本当は」。習慣のように浮かんだ思考に、舌の裏が苦くなる。私は、この世にないものを欲しがってばかりだ。

Posted byブクログ

2021/02/15

"蜘蛛一匹の始末も付けられないから、自分の始末も付けられないのか。" "嫌なことをされたら跳ね返すって、こんな当たり前のことをうらやましがってたら死んじゃいますよ。それ、物事が自分の飲み込めるキャパシティを越えたら、どうするんですか" &q...

"蜘蛛一匹の始末も付けられないから、自分の始末も付けられないのか。" "嫌なことをされたら跳ね返すって、こんな当たり前のことをうらやましがってたら死んじゃいますよ。それ、物事が自分の飲み込めるキャパシティを越えたら、どうするんですか" "うまくいかなくても仕方ないし、うまくいったら私が嬉しい。ただ、なにかすればよかった、って後に思うのがいやなんです。それだけです。" "好かれなければ生きていけないと思っていた。" 蜘蛛を潰せないのは、蜘蛛に対する優しさからか、恐怖からか。 本心というのは結局本人にしか分からない。でも本心を押し殺してばかりでは、人の心は壊れる。 自分さえ我慢すれば場が収まる、人から嫌われないで済む、そういう考え方もあるけど別に本心をさらけ出すことは悪いことではない。 後悔するくらいなら、ほんのちょっと勇気を出して、自分の思っていることを表に出した方がいい。自分にとって生きやすい生き方を選ぶべきだ。 日常で密かに思っているけど、中々文章では表現しにくい、というかなんて言ったらいいのか分からない気持ちを、本当に上手に表現されている小説だと思った。

Posted byブクログ

2019/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暗闇から抜け出せなくても、手を握っているよ。 恋愛の絶望と希望を描く救済の物語。 (アマゾンより引用) 親に言いたいこと言えないってすごいよく分かる

Posted byブクログ