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あのひとは蜘蛛を潰せない の商品レビュー

3.9

91件のお客様レビュー

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2015/02/09

息苦しさを感じながらも読んだ。傍から見たらもどかしいのだけど「刷り込み」がなされている側からしてみたら、どうしようもないのだろう。 このまま終わるのかと思いきや最後はいろんな事が良い方に動き始めとてもよかった。

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2015/02/04

親の呪縛。知らず知らずに刷り込まれたそれぞれの常識。きっと誰しもあるんじゃないかな。私にもある。逃れたいのに気がつけば従っている。それでも、大人になり、距離をおけば、少しずつ、少しずつ、自分の頭で考えられるようになる。

Posted byブクログ

2015/01/31

ずーっと気になっていた作品で、やっと読みました。心に沁みた。色々と。 なんか鋭い刃物でスパって切られてるような気持ちになる話でした。 言葉には人を縛り付ける呪いと、その反対に人を動かす力があるなあとしみじみ思った。 主人公はドラッグストアの店長として働く28歳の梨枝。女手一つ...

ずーっと気になっていた作品で、やっと読みました。心に沁みた。色々と。 なんか鋭い刃物でスパって切られてるような気持ちになる話でした。 言葉には人を縛り付ける呪いと、その反対に人を動かす力があるなあとしみじみ思った。 主人公はドラッグストアの店長として働く28歳の梨枝。女手一つで自分と兄を育ててくれた母と二人で暮らし続けています。しかし自分が働く店舗にアルバイトとしてやってきた8つ年下の三葉くんと付き合うようになったことをキッカケに、母との暮らしに息苦しさを覚えるようになり・・・。 「嫌なことをされたら跳ね返すって、こんな当たり前のことをうらやましがってたら死んじゃいますよ。それ、物事が自分の飲み込めるキャパシティーを越えたら、どうするんですか」。 「恨まなくたって、その時が来たら恨まれる。自分が悪くても、悪くなくても、覚悟があろうとなかろうと」 という三葉くんのセリフがすごく印象に残りました。そうだよなー、本当に。

Posted byブクログ

2014/12/30

前半は、なんだか登場人物が幼すぎてあまり共感できなかったのですが、後半に行くにつれて自分と重ね合わせたり、考えたりできた作品でした。特に主人公が落ち込んでいたり、考え込んでいるときの比喩を使った心理描写が分かりやすく感触を楽しめた。

Posted byブクログ

2014/10/09

おもしろかった。 主人公の、母への思いのところは、なんだかじぶんと重なるようなかんじがして、なんか涙目になりなが読んだ。 図書館で借りて読んだので、購入したいです。

Posted byブクログ

2014/08/05

みっともない人間にはならないように、と常に母に厳しくしつけられてきた主人公。兄が家を出てから長く続いていた母との小さな城を守るような二人暮らしは、主人公に年下の恋人ができたことから徐々に変化していく。 それまでなんの疑問も持たなかった当たり前の母との日常が、恋人の登場によってだん...

みっともない人間にはならないように、と常に母に厳しくしつけられてきた主人公。兄が家を出てから長く続いていた母との小さな城を守るような二人暮らしは、主人公に年下の恋人ができたことから徐々に変化していく。 それまでなんの疑問も持たなかった当たり前の母との日常が、恋人の登場によってだんだんとくずれ変化していく日常を、丹念に繊細に追った、母娘の物語です。 言葉にしなくてもわかってほしい娘の気持ちは、母は一切鑑みない、むしろ、積極的に無視をする。自分の管理下に置いておきたいからか、「居なくなること」への恐れからか。 いずれにしても土台にあるのは愛情だということは間違いないのだけれど、あまりにもそれは自由を縛り付けて、息苦しさを感じさせる。抱きしめてくれるのはうれしいけれど、抱きしめ続けられると、死んでしまう、こわれてしまう。そういう、力加減を知らない愛情、を感じたのでした。 一方娘も母の作り上げた檻の中で生きてきたから、自分の足で歩くことをあまりにも知らなくて、彼女の生き方には不安を覚えさせられます。料理もできなければ掃除も面倒がるわがままな姿は、当たり前のように彼女の面倒を見ていた母の存在なくしてはありえないこと。甘えがあったからこそ。それがわかるけれど当人には今一つわかっていないから、恋に苦しんでいても、仕事をこなしていても、あまりにも世間知らずだなあと思ったりしました。 そんな彼女も(母親も)、それなりに紆余曲折を迎えて少しは成長していきます。先へ進むこわさを飲み込んで、新たな母娘の関係を育んでいくのでしょう。その震えながらの歩みを、そっと応援したいな、と最後には共感を覚えたのでした。誰しも母の影響なくは生きてはいられないのですから。 初めて、この作者さんの作品を読んだのですが、とても文章が丁寧で読みやすく、そして巧いと思いました。ささいなところからすくいあげた豊かな表現、温かみのある比喩、とてもこんな年齢の方とは思えないほど深みを感じました。他の作品も読んでみて、文章そのものを楽しみたい!と思います。

Posted byブクログ

2014/08/03

彩瀬さんの文章は、胸をざわつかせる。辛くなる。 でも読み終えた時、読んで良かったと心から思える。 沁みる言葉がいくつもあった。 2014/8/3

Posted byブクログ

2014/07/25

彩瀬さん、今とても気になっている作家さん。今回も丁寧に書かれていて、ひとつひとつの言葉がすっと入ってきた。

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2014/07/09

 素晴らしくモヤモヤしている。もどかしくて、不器用で。欠けていることも多い。でも、読んでいると、決して嫌じゃないよ。  

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2014/07/02

14/7/1 DSの店長をしている主人公。可哀想で過干渉な母親、8歳下の男の子、常連のバファリン女。 あぁ良かった。28歳独身生活の日常生活を描いていて大きな事件は起こらないけど、胸がヒヤッとしたり最後はあたたまって安堵のため息出た。 美味しいご飯が作りたくなった。

Posted byブクログ