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美人薄命 の商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

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2014/11/24

 大学で単位をとるため、仕方なく高齢者たちに弁当を配るボランティアを始めた磯田総司。クセのある高齢者ばかりで辟易していた総司だったが、片目の視力を失って危なっかしく一人で生活する老婆・内海カエはとても84歳とは思えぬ物言いで、その中でも一際異彩を放つ存在だった。いつしかそのやりと...

 大学で単位をとるため、仕方なく高齢者たちに弁当を配るボランティアを始めた磯田総司。クセのある高齢者ばかりで辟易していた総司だったが、片目の視力を失って危なっかしく一人で生活する老婆・内海カエはとても84歳とは思えぬ物言いで、その中でも一際異彩を放つ存在だった。いつしかそのやりとりを楽しみにするようになっていた総司。そして、カエはずっと想いつつも結ばれなかった五十治という男性がいた思い出話を総司に聞かせる。  久しぶりに本を読んでいて泣きそうになった。この本のカラクリによって、読者も総司と同じようにある事を真実だと思い込まされているのだが、それが本当ではなく、カエのどういった気持ちから起こった嘘だったのかを知らされた時、なんともいえない切ない気持ちでいっぱいになる。読んでいる方も楽しかった総司とのやりとりは、カエにとってどれほど楽しいことだったのか。そして、それを知った後の総司がまた、びっくりするぐらい男前で。こういう男だと見抜いていたんだねぇカエさん。ミステリーであり恋愛小説でありユーモア小説であり。バランスが絶妙な作品だった。しかし最後に残った疑問。カエさんが言っていた「直前で雨があがった夜の10時から11時の間に来い。ちゃんと視てやっから」というのは何だったのか。

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2014/05/24

「奇想博物館」の「シンリガクの実験」からこの著者を知って、読んでみました。 最初はなにやら暗い話だなあ、と思っていましたが最終的にすごくいい話になって良かった…! 主人公が若いというか青くて、嫌な感じだったのだけど、最終的には「でもそこがいいよね!」と思えるようになった。

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2014/04/26

純愛ミステリってなんだよって思ってたけど…これだよこれがそうだよ! ちょっと笑えてちょっと泣けていっぱい騙され心地よい読後感、深水黎一郎はこれで2作目ですが印象が変わりました。

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2014/02/19

衝撃的ラストと書かれてたので読んだが、そーでもなかった 戦争で恋をして姑にいじめられ、そんな昔の話をボランティアの学生が話を聞くというほん

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2014/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文体、特にユーモア関連のセンスがもうひとつ。いくつか張ったように見えた伏線が放棄されていたり、全く必要性を感じないエピソードがあったりする。介護問題についても掘り下げが浅い。ラストの謎解きも「ふーん」で終わる感じで驚きは無い。 さらっと読めるのはいいのだが、全体的に、多作作家が流して書いた感が満載。4.5

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2014/01/02

2014.01.02 うーん、面白かったと言えば面白かったが、なんかモヤモヤする。 スッキリ終わった話ではあるが。

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2013/12/10

読後感の悪くない佳作、だと思いますが、帯…力入りすぎではないかと。帯の文句から惹起される内容では全然なく、加えて自分にはこれは謎解きのある恋愛小説的な小説、ではあってもミステリではないですね。 文体がラノベ寄りなせいだからか、『愛する』という行為の真摯さももうひとつ迫ってこなか...

読後感の悪くない佳作、だと思いますが、帯…力入りすぎではないかと。帯の文句から惹起される内容では全然なく、加えて自分にはこれは謎解きのある恋愛小説的な小説、ではあってもミステリではないですね。 文体がラノベ寄りなせいだからか、『愛する』という行為の真摯さももうひとつ迫ってこなかった。何にせよ、帯に損をさせられている本の一冊でした。

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2014/12/20

大学生の磯田総司は、宅食のボランティア活動でカエ婆ちゃんと知り合い親しくなります。ある日、総司はひょんなことからカエの許嫁が戦争の犠牲になったことなど聞きます。 ミステリーの匂いが全くして来ない中、終盤で総司が予期せぬ事態に巻き込まれます。「どうして?」と理解出来ない総司に対し...

大学生の磯田総司は、宅食のボランティア活動でカエ婆ちゃんと知り合い親しくなります。ある日、総司はひょんなことからカエの許嫁が戦争の犠牲になったことなど聞きます。 ミステリーの匂いが全くして来ない中、終盤で総司が予期せぬ事態に巻き込まれます。「どうして?」と理解出来ない総司に対し、探偵役が謎を解明していきます。やや強引ではありますが、先入観で読者に気付かせないところが巧妙です。 沙織や杉村のエピソードは一見無意味に思えますが、「先入観は禁物」を示唆する、ある種の伏線だと思いました。なかなか凝った構成です。 幕切れも鮮やかですし、総司の成長した姿が印象的で良い読了感でした。

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2013/09/18

評判が結構良かったので読んでみました。 読後はすっきりした良い小説。途中まではミステリーなのか疑問に思ったが最後に近づくにつれ謎が深まってきてラストに少しやられるテンポの良い感じに好感が持てた。今回も戦争の話が少しだけ混ざっていて何となく「永遠の0」以降は戦争話が旬なのかと思って...

評判が結構良かったので読んでみました。 読後はすっきりした良い小説。途中まではミステリーなのか疑問に思ったが最後に近づくにつれ謎が深まってきてラストに少しやられるテンポの良い感じに好感が持てた。今回も戦争の話が少しだけ混ざっていて何となく「永遠の0」以降は戦争話が旬なのかと思ってしまった。 前述のとおり非常に読みやすくミステリーとしての出来も高いのでお勧め出来る小説だと思います。

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2013/08/26

非常によかった 中盤になってもミステリ要素ないから、 どうなるんだろう、もしかしてあれ系??と思ったら物見ごとに。 ミステリとしても読み物としても面白いと思います

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