憤死 の商品レビュー
「トイレの懺悔室」 少年たちが「大人にしてやる」と言うおじさんに誘われ、トイレで懺悔をさせられる。大人になってもそのおじさんと関係が続いていることから、秘密を共有することで生まれる不気味な支配関係を感じた。悩み相談は相手の弱みを握る行為でもある、という言葉が印象的だった。 「憤...
「トイレの懺悔室」 少年たちが「大人にしてやる」と言うおじさんに誘われ、トイレで懺悔をさせられる。大人になってもそのおじさんと関係が続いていることから、秘密を共有することで生まれる不気味な支配関係を感じた。悩み相談は相手の弱みを握る行為でもある、という言葉が印象的だった。 「憤死」 勘違い気味で痛い女の子を少し馬鹿にしながら付き合っていた主人公。しかしその女性が失恋を理由に自殺未遂をしたと知り、人の滑稽さと脆さが対比されていると感じた。タイトルの「憤死(怒りすぎて死ぬ)」という言葉も印象的で、人間の感情の極端さを象徴しているように思った。 「人生ゲーム」 子どもの頃に遊んだ人生ゲームに、兄の友達が「本当の人生で不幸になる場面」に印をつける。そしてその出来事が実際に人生で起きてしまうという、不思議で少し不気味な物語。どこか世にも奇妙な物語のような雰囲気で面白かった。
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「憤死」のお姫様、嫌いじゃない! けどそばにいたら鬱陶しいんだろうなとも思う。 自己肯定感が低いよりは、根拠のない自己愛の方が生きる強さは保てるんだなと思った。笑われててもいいから自分の人生観の中で生きることも大事だなと感じました。
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幼馴染が絡んだ子ども時代の思い出を、大人になってふっと思い出す。そんなノスタルジックな作品ばかりの短編集。とはいえ、ほっこり系ではなく、うっすら不気味なホラー系作品が多い。 どれも面白く、テンポよくスラスラ読めた。そして、本の題名にもなっている「憤死」が一番好き。他の作品と違って...
幼馴染が絡んだ子ども時代の思い出を、大人になってふっと思い出す。そんなノスタルジックな作品ばかりの短編集。とはいえ、ほっこり系ではなく、うっすら不気味なホラー系作品が多い。 どれも面白く、テンポよくスラスラ読めた。そして、本の題名にもなっている「憤死」が一番好き。他の作品と違ってコメディ要素が強く、なかなかブラックで笑えた。 綿谷りさ作品は初めて読んだが、こういうコメディも書く人なんだ、と少し意外だった。別の著作も読んでみたい。
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「トイレの懺悔室」ゆうすけが、お爺さんにどんな懺悔をしたのかが知りたくなった。ホラーだった。 「憤死」イメージはちびまる子ちゃんのみぎわさんだった。怒りのパワーと根性がすごい。 「人生ゲーム」不思議なお話で新鮮だった。
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以前読んだ本で『憤死』が紹介されており、気になったので読んでみました。 綿矢さんの作品は初めてです。 初めの文章をよんだ時点で「なんで?」と引き込まれました。つかみが最高です。 同級生だった佳穂の怒り狂う描写がリアルで良かったです。 人間の怒りという感情はとてもこわいものだ...
以前読んだ本で『憤死』が紹介されており、気になったので読んでみました。 綿矢さんの作品は初めてです。 初めの文章をよんだ時点で「なんで?」と引き込まれました。つかみが最高です。 同級生だった佳穂の怒り狂う描写がリアルで良かったです。 人間の怒りという感情はとてもこわいものだ改めて思いました。
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短編4編。どの話もホラー要素のある不思議な雰囲気の話。結局結末はどうなったのか、どう解釈していいのかよくわからなかった。最後の「人生ゲーム」が一番気に入った。あのボードゲームの人生ゲームに書かれたとおりの人生を送った3人の少年のその後。それを予言したあの男は何者だったのだろうか?...
短編4編。どの話もホラー要素のある不思議な雰囲気の話。結局結末はどうなったのか、どう解釈していいのかよくわからなかった。最後の「人生ゲーム」が一番気に入った。あのボードゲームの人生ゲームに書かれたとおりの人生を送った3人の少年のその後。それを予言したあの男は何者だったのだろうか?予言どおりに逝ってしまった二人、予言に気付き最後に残ったひとりの諦めの境地が虚しい。「トイレの懺悔室」では地蔵盆を懐かしく思いながら読んだ。
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文体が本当に好きな作家さん。文体は好きなんだけれど、毒っ気が強くて、読んでてちょっとウッてなってしまう時がある。 前半二作品「大人」「トイレの懺悔室」は前情報一切読まずに読んだら思わず鳥肌がたった。人怖系のホラーって言ってもいいと思う。 優れた小説は、感情を表す言葉を使わずに感情...
文体が本当に好きな作家さん。文体は好きなんだけれど、毒っ気が強くて、読んでてちょっとウッてなってしまう時がある。 前半二作品「大人」「トイレの懺悔室」は前情報一切読まずに読んだら思わず鳥肌がたった。人怖系のホラーって言ってもいいと思う。 優れた小説は、感情を表す言葉を使わずに感情を表現している(例えば、悲しくなった、やつらくなった、など)とどこかで聞き齧ったことがある。綿谷りさ作品はまさに情景や描写でその人の感情がありありとわかる気がする。身近にいる人をじっくり観察して、それを言葉でどう表現するか。色んなアンテナを張っているからこそ書ける文だなと思う。 個人的には「憤死」がお気に入り。「仲良しの友達」と一言で言い表せない感情が詰まっているなと思う。
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4寄りの3。 面白くないとかじゃない。怖い。怖すぎる。 可愛いフォントで”憤死”と書いてある表紙に、リボンとドッド模様の見返し。 なのに、怖い。 不意打ちすぎる。 特にトイレの懺悔室は、結構トラウマになりそうでした。
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綿矢りささんの本だ!そして表紙可愛い!と、手に取った1冊。 読んでびっくり、ホラー…な展開もあり、タイトル回収も伏線もバッチリ自然な流れで完璧にこなされている作品。 女同士の友情って脆くも儚く、危なくもあり、でもそこに確かにあって。
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