1,800円以上の注文で送料無料

本当は怖い動物の子育て の商品レビュー

3.8

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/12/01

この本を読んでから、連れ子を虐待死させたニュースを見る度に動物の本能が強いからか…と思ってしまう。色々な動物がいるが、人間も本能的には自分以外のオスの子を育てられるようにできてないのかな。まぁ他の動物と違って人間は知性があるから絶対許されることじゃないんだけど。でも女性はそういう...

この本を読んでから、連れ子を虐待死させたニュースを見る度に動物の本能が強いからか…と思ってしまう。色々な動物がいるが、人間も本能的には自分以外のオスの子を育てられるようにできてないのかな。まぁ他の動物と違って人間は知性があるから絶対許されることじゃないんだけど。でも女性はそういうオスがいるってことも知っといたほうがいい気がする。

Posted byブクログ

2018/10/09

自分の遺伝子のコピーを残すために合理的に行動する動物の子殺しについて解説、その後先住民に見られる先進国では倫理的、社会的に問題となる子殺しを紹介。そして昨年読んだ「日本の殺人」でも統計的に示されていた殺人の大半を占める家族殺し、特に親、継父母による子殺し、また虐待の多さはこの遺伝...

自分の遺伝子のコピーを残すために合理的に行動する動物の子殺しについて解説、その後先住民に見られる先進国では倫理的、社会的に問題となる子殺しを紹介。そして昨年読んだ「日本の殺人」でも統計的に示されていた殺人の大半を占める家族殺し、特に親、継父母による子殺し、また虐待の多さはこの遺伝子の論から説明がされると。原因を倫理に求めると実態把握すら難しくなるが本書の論点は明確な指針を与えてくれると感じた。

Posted byブクログ

2017/05/22

オスが遺伝子を残すための工夫を、いかにしているか、ということが記されている。 そういうもんだろうなあ、と思う。 とはいえ、今更あなたの子じゃありませんでしたといわれても、もうひきかえせないなぁ、と十代の娘二人を育てる親としては思う。

Posted byブクログ

2015/02/10

パンダやリスやタガメやタツノオトシゴ、そして人間の、子育てにおける取捨選択や、 『種の繁栄』ではなく『自身の遺伝子の繁栄』を思わせるこわーい本能について。 怖いけど、大変興味深く読めた。

Posted byブクログ

2014/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は同じ動物好きの友達から勧められて読みました。既に知っていた子育ての仕方なども書かれていたのですが、知らないこともたくさんあって読むのが面白かったです。本の後半ごろから人間の子育ての仕方や民族の長が女性の場合と男性の場合、どのような決まりがあるかなど、動物だけではなく人間のちょっと怖い子育てについても読めたのがよかったと思う。この本は動物の子育てに興味がある人に勧めたいです。

Posted byブクログ

2014/08/16

動物界をみると、虐待は起きて当然、という感じだった。 特に、再婚とかした日には、継父は、母の連れ子を虐待するのが当たり前(自分の遺伝子を残すため)という感じだった。この著者らしく、結構衝撃的な書き方をしてあった。でも確かに、そんな感じかも…。

Posted byブクログ

2014/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教育、子育て支援関係者必読の本ではないでしょうか? 大変大変示唆に富む本でした。 竹内女史は動物行動学者であり、動物の生態から人間の行動について考えてこられた方です。私もほんの少ししか読んでませんが、女史の著作の一部には動物研究の成果の人間への過剰応用というか、平たく言えば「それって言い過ぎじゃない?」というものもあり、利己的遺伝子について誤解しているという指摘や、中には他の学者から「トンデモ本」と批判されているものもあるようですが、本書については、基本的には、非常に大事な視点を私たちに与えてくれていると思います。(本書でも少しだけ変な主張があると思います。) 本書の11章中7章は、動物の子育ての知られざる側面について書かれています。 「動物の親子」って聞くと、子どもを袋に入れているカンガルーの親子とか、寄り添って歩いている馬の親子とか、親が巣で待つ我が子のために餌を捕ってきて口移しにあげている鳥の親子とか、親が子どもの毛づくろいをしているサルとか猫の親子とか、ついつい「微笑ましい親子の姿」を思い浮かべがちですよね。 しかし、本書は、動物の行動原理は、基本的には「種の存続」又は「自分の遺伝子の保存」であって、親が無償の愛を子に注いでいるわけではないし、むしろ種の存続のためのクールな戦略が取られている、という視点を教えてくれます。 ほんの一例を挙げれば、 ・パンダは双子を産んだ場合、片一方しかまともに育てようとしない ・サルやライオンのように群れで生活し、リーダーが入れ替わることもある動物の場合、リーダーの交代後、新リーダーのオスは旧リーダーのオスの子を殺す ・タツノオトシゴの一種は、オスが育児嚢で受精卵を育てるが、本能的に大きなメスとの交尾を好み、小さなメスとの交尾で受精した卵は中絶することがある。 などなどです。 もちろん特徴的な例が書かれているのでしょうから、これが動物の子育てのすべてではないですが、魚類から、鳥類、哺乳類、ヒトに一番近い類人猿までの様々な例が挙げられており、例外とも言えないようです。 残り4章は2章ずつ、南米の先住民族の子殺しについてと、現代日本の児童虐待について書かれています。 それらの内容は事実であっても誤解を招きやすい内容だと思うので、ここで無理にまとめないでおきますが、本書が私たちに与えてくれる示唆は、 「人間も動物であり、子育てにおいてもそういう特質が現れる可能性というのはある」 ということでしょう。 この点で今も忘れられないやり取りがあります。かつて担当していた審議会における子育てに関する議論の中で、著名な動物の専門家が「父親は役に立たない。動物の父親はいくができない。ヒトも所詮、動物だから父親は育児ができなくてもしょうがない」というようなことを言われたところ、これまた著名な子育て支援についてお詳しい先生が「人間は『文化的な動物』なのであって、何でもかんでも動物と一緒に論じられたら困る」と言われたのです。 このやりとりを伺った時は、後者の先生のほうを「さすがだなあ」と思ったのですが、今考えると、前者の先生の発言は、あまりにも誤解を招きやすい発言をちょっと安易にされたなとは今でも思うものの、「ヒトも動物の一種である」という視点は忘れてはいけないのかなと思います。 児童虐待の悲惨な事件について、「人も動物の一種だからしょうがない」とは誰も思わないと思いますが、その予防や防止においては、時に人間は動物的な本能を見せることもあるという「可能性」を念頭に置いて考えてみてもいいのでははないか、などと考えました。

Posted byブクログ

2014/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新書は大体タイトルと内容が異なるものですが、この本についても、主題は人間の児童虐待を本能的な面から考察するというものでした。 動物の子育て事例についても、あくまで主題に持ってくるまでの前座です。 本能はそれ自体を否定するものではなく、自覚し納得することで解決法を見いだせると考えておりますが、 本書は問題自体を自覚する上で有用なものと捉えました。

Posted byブクログ

2013/12/09

いやぁ、動物の本能は実に良くできてるなぁと感心するとともに、シビアであることに、ちょっと怖くも思えました。人間はどうしても感情的にとらえてしまいますが、動物であることには変わりなく、知らないうちにこの本能に従っているのかもと思わされました。

Posted byブクログ

2013/10/23

動物の子育てについて「以下の自分の遺伝子を残すか」という一貫した観点から論じられており、人間の子育て、特に児童虐待の問題について、同様の観点から分析されている。 記事を読むだけでいたたまれなくなるような児童虐待も、その根本は遺伝子にプログラムされた本能にあることを認識することで、...

動物の子育てについて「以下の自分の遺伝子を残すか」という一貫した観点から論じられており、人間の子育て、特に児童虐待の問題について、同様の観点から分析されている。 記事を読むだけでいたたまれなくなるような児童虐待も、その根本は遺伝子にプログラムされた本能にあることを認識することで、新たな解決策を探るヒントとなる。 本書の論旨及び著者の専門分野から、現実的かつ具体的な対策を提示するまでには至っていないが、ぜひ生かしてほしい内容。

Posted byブクログ