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人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか の商品レビュー

4.2

122件のお客様レビュー

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2014/06/09

抽象的に考えることについて書かれた本で、良いのだけど、こうも抽象的に内容ばかりだと感想も書きにくいなと思った。でも良かった。

Posted byブクログ

2014/04/28

彼の小説が好きなので、図書館で見つけて読んでみたらじっくり線を引きながら読みたくなって購入。 抽象思考の庭という考えは面白かった。後半は悠々自適に引退生活を送っている様子が書かれている。 私生活が垣間見えるのが面白いけど、私としては、小説の方が好み。

Posted byブクログ

2014/04/27

抽象的思考のすすめの本 事象の具体性ばかりを追い求めていても本質は捉えられない。 その背景や意味、目的を探ることによって得られる本質を見据えたうえで、自分なりの思考判断で行動することの大切さを語っている。 抽象とはあいまいにするということでは決してないという部分が、一般的にその...

抽象的思考のすすめの本 事象の具体性ばかりを追い求めていても本質は捉えられない。 その背景や意味、目的を探ることによって得られる本質を見据えたうえで、自分なりの思考判断で行動することの大切さを語っている。 抽象とはあいまいにするということでは決してないという部分が、一般的にそのように思われがちな気がした分非常に印象的だった。 言葉にした時点で具体化ししばられてしてしまうという部分からも、森博嗣さんのポリシィである「何ものにも拘らない」というのが良く伝わってきた。 自分はこだわりをかなり持っている方だと思うが、抽象的思考になろうという意識はもちたくて、 好奇心からいろいろなものに手を出しては結局のところ、自分の好きなものへのこだわりを再確認するようなところがある。 でも、とにかく本質をとらえる思考、抽象的な思考が身につくように努力していきたいと思う。

Posted byブクログ

2014/04/25

自分というものを抽象的に捉えた時、普通の人はどれだけ自分を見つめ直す視点を得られるだろうか。 具体的に捉えることが目に見えているものを直接的に、そのものだけを表現する手段だとすれば、 抽象的に捉えることは、目に見えるものの輪郭や境界をぼかして、混ざり合ったものを考えることに等し...

自分というものを抽象的に捉えた時、普通の人はどれだけ自分を見つめ直す視点を得られるだろうか。 具体的に捉えることが目に見えているものを直接的に、そのものだけを表現する手段だとすれば、 抽象的に捉えることは、目に見えるものの輪郭や境界をぼかして、混ざり合ったものを考えることに等しい。 そのため、自分を抽象化した際、出てくるもの、考えられることは、ある種自分への“タグ”、あるいは“価値”を抽出する作業に近い。 このブクログだけではないが、SNSを使っている人は、パーソナルタグや自己紹介を自分で入力したことがあると思う。ある種、それが抽象化された自分と言える。 このタグが少ないと思える人は、まだ抽象化が足りていない。自らの経験、経てきた時間を細分化し、具体的に見て、抽象化する。 そして、その見つかったタグや価値で繋がり合う。それもまた新しいコミュニケーションだと思われる。

Posted byブクログ

2014/04/14

抽象的思考とは、考えることの必要性について書かれていた。 読んでいるなかで、自分が具体的に話しがちであることに、気がついた。具体的の方が分かりやすいと感じていたが、創造力をかきたてることがたいため、創造性をかき消していたのかもしれない。 また、考えるのが面倒で、人の意見の引用を...

抽象的思考とは、考えることの必要性について書かれていた。 読んでいるなかで、自分が具体的に話しがちであることに、気がついた。具体的の方が分かりやすいと感じていたが、創造力をかきたてることがたいため、創造性をかき消していたのかもしれない。 また、考えるのが面倒で、人の意見の引用を無意識でやっていたことにも気がついた。 考えることって大事なんだなぁと改めて感じた。備忘録的に印象に残ったことを残しておく。 ・抽象的に考えるとは、ものごとの本質をつかむこと。本質を捉えるために、頭脳で考えるため、忘れない。 ・抽象的な依頼をすることで、相手は考え、発想力を持った対応が出来る可能性がある。 ・発想は考えるとはちがう。考えるは、脇目をふらず、発想は、いかに脇目をふるか。 ・似ているものにリンクをはること。 ・TVの意見に文句をいってみる。 ・もうちょっと考えよう。

Posted byブクログ

2014/04/02

読むのにとても時間がかかった本。 曖昧な文章のためか、理解しようと例えばを想像するとそちらに気がいってしまい…という言い訳。 頭の畑を耕します。

Posted byブクログ

2014/03/15

p.83  歳を取ると、自分に無縁なものが増えてくるし、割り切れるようになる。そんなことに金をかけても、なんの足しにもならない(ならなかった)、と処理する。こうして、欲求はすべて小さな具体的なものばかりになり、予感や願望だけの「美しさ」は無益なものとして排除される。ついには、もう...

p.83  歳を取ると、自分に無縁なものが増えてくるし、割り切れるようになる。そんなことに金をかけても、なんの足しにもならない(ならなかった)、と処理する。こうして、欲求はすべて小さな具体的なものばかりになり、予感や願望だけの「美しさ」は無益なものとして排除される。ついには、もう毎日の自分の身の回りの損得しか考えなくなる。考えるというよりも、ただ「こっちの方が得だ」という選択をしているにすぎない。犬や猫でもできる判断と同レベルである。  こうなってしまった年寄りは、ぼんやりと悩んでいる若者に対して、つい「はっきりしろ」「もっと具体的に」と言いたくなるはずだ。しかし、若者の「はっきりとしない思考」というものは、とても価値があるものであって、それを失ったのが「年寄り」なのである。 「まだぼんやりしてろ」「もう少し抽象的に話してくれ」と若者に言える年寄りになりたいものである。 p.91 「悩むことが損だ」というのは、僕には理解しがたい。悩んで損をしたことなんで一度もないからだ。「時間の無駄だ」と言うが、ぱっと明るくみんなと酒を飲むよりも、よほど人生にとって有意義だとも思える(おまけに経済的だ)。このような悩める問題を抱えていることは悪い状態ではなく、それを放棄して、ぱっと忘れてしまう方が、「馬鹿になるための方法」で、好ましくない方向性に見える。もちろん、馬鹿になることが絶対に悪いとも断言できない。たとえば、あまりに悩んでしまって自殺するよりは、馬鹿な振りをして、少し生き続けてチャンスを待つ方が多少は良いようにも思う(これも断言する自信はないが)。 p.186  いずれにしても、大事なことは、「もうちょっと考えよう」という一言に尽きる。これが、抽象的思考に関する本書の結論といっても良い。あまりに簡単すぎて、「え、それだけ?」と驚かれたかもしれない。  でも、なにに対しても、もうちょっと考えてほしいのである。なにしろ全然考えていない人が多すぎるからだ。みんな周りを見回して、自分がどうすればよいのかを「選んでいる」だけで、考えているとは思えない。選択肢が簡単に見つからないような、少し難しい問題に直面すると、どうすれば良いかを、「人にきく」人、「調べる」人が多くなる。でも、なかなか自分では考えない。 p.195  ただ、(どちらかに決めるということは)あくまでも、具体的に目の前にある差し迫った問題の場合だ。将来の方向性といった問題については、できる限り判断を保留した方が良い。この保留することも、抽象的思考から導かれるものの一つである。  慌ててどちらかに決める必要などない。ぼんやりとしたままの状態で良いではないか。〇か一かを決めないといけない、と考えるのは、「もう考えたくない」という生理的な欲求によるものだと思われる。生物は考えたくないのだ。人間だって、本能的、「考えたくない」と欲しているようだ。その方が楽だからだろう。  けれども、人間だけが、この「苦しい思考」というものを働かせるのである。決めないで、そのつど考えればよい。個々の条件によって違うだろうし、時が経てば、また立場が変われば、新しい情報が得られれば、考えが変わる可能性も大いにある。できるだけ「正しい」ものに近づきたいと願うのならば、とにかく、状況が許すかぎり保留して、自分に猶予を与えるべきだ。  一般的に言えることは、遅い判断の方が正しさに近い、ということだ。

Posted byブクログ

2014/03/13

具体的ではなく、抽象的に考えよう、という話。しかし肉体や立場は具体だったりする。そこが悩みの種であるけれど、まあ悩めばいい。 人間と石はあまり対立しない。人間と犬も。人と人は、違っているから喧嘩になるのではなく、同じことを考えているから喧嘩になる。やはり虚無感を持ちながら楽しい未...

具体的ではなく、抽象的に考えよう、という話。しかし肉体や立場は具体だったりする。そこが悩みの種であるけれど、まあ悩めばいい。 人間と石はあまり対立しない。人間と犬も。人と人は、違っているから喧嘩になるのではなく、同じことを考えているから喧嘩になる。やはり虚無感を持ちながら楽しい未来を想像することだ。 抽象的思考は論理的思考と具体的行動がセットにならなければ問題を解決できない。そして抽象的思考はたいていの場合学べない。 アタマの中の庭に生えてくる雑草は、しかし必然があって生えてくるのかもしれない。

Posted byブクログ

2014/01/31

この本に書かれている思考法は、ある意味、自分が目指す思考法の理想の形だと思います。 そのため、理解できるところ、納得できる表現がたくさんありました。 「友達」についての考え方や、「教育」についての姿勢は、自分にかなり近いものがありますし、「なにものにも拘らない」というポリシ...

この本に書かれている思考法は、ある意味、自分が目指す思考法の理想の形だと思います。 そのため、理解できるところ、納得できる表現がたくさんありました。 「友達」についての考え方や、「教育」についての姿勢は、自分にかなり近いものがありますし、「なにものにも拘らない」というポリシーにも、かなり共感できました。 ただ、「なにものにも拘らない」という点について、僕自身は実行したいと思いつつも、ほとんど実行できていませんが。 この本に書かれていることは、わからない人にとっては、まったくピンとこないんだろうな、と思います。 でも、それが不幸だとか、悪いということではなく、人それぞれ、目指すべきタイプが違う、ということなのだと思います。

Posted byブクログ

2014/01/02

『抽象的思考』という難題に対して、こんなにも丁寧に書き上げた筆者に、敬意を表します。 私は多大に影響を受けました。 いろんなものがすっきりした。 『自分の庭をつくる』なんて、素敵な答えです。 2014年1冊目にふさわしい本でした。

Posted byブクログ