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「童石」をめぐる奇妙な物語 の商品レビュー

3.9

17件のお客様レビュー

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2021/11/27

祖母の遺言をきっかけに、不思議な石のコレクターと知り合った高校生。 さまざまな石の力。壊す快感に、次第に魅せられてゆく。 そして「童石」の謎 ミステリーとファンタジーの融合のような独特な話。

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2016/04/10

第11回「このミステリーがすごい」大賞優秀賞に輝いた作品。ミステリーというより、SFファンタジーと言った方がしっくりくる感じです。 工事現場で発掘された人間の足形をした謎の石「童石」から物語が始まり、祖母の遺言に従い石コレクター林老人の元へ行った主人公耕平が奇石の謎に巻き込まれ...

第11回「このミステリーがすごい」大賞優秀賞に輝いた作品。ミステリーというより、SFファンタジーと言った方がしっくりくる感じです。 工事現場で発掘された人間の足形をした謎の石「童石」から物語が始まり、祖母の遺言に従い石コレクター林老人の元へ行った主人公耕平が奇石の謎に巻き込まれていきます。怪奇話な内容なのですが、キャラクター設定がうまく、全体的に明るく読みやすいテンポで話が進むので、陰気臭くなくドンドン読み進められます。私は3時間位で読み終わりましたが、速い人なら2時間で読めるかも。 中盤やや盛り上がりに欠け、中だるみ感のある点が気になりましたが、童石の誕生の謎、幾星霜の時を越えた再会、林家の呪縛からの解放と言ったラストの展開は読みごたえがありました。

Posted byブクログ

2014/01/31

この小説の原型は、第11回『このミステリーがすごい!』大賞の応募作、「石の来歴」という題名の小説。 この小説の書評をなにかで見て読んでみたいと思ったのだが、作者、内容などは失念してしまい、「石の来歴」という題名だけで検索して手に入れ、読んだのだが、何か違う、全然違う違和感を覚え...

この小説の原型は、第11回『このミステリーがすごい!』大賞の応募作、「石の来歴」という題名の小説。 この小説の書評をなにかで見て読んでみたいと思ったのだが、作者、内容などは失念してしまい、「石の来歴」という題名だけで検索して手に入れ、読んだのだが、何か違う、全然違う違和感を覚えていた 。 「石の来歴」で検索した本は、、奥泉光の芥川賞受賞作の「石の来歴」だったのだ(私はこの芥川賞受賞作を知りませんでした)。 そう、全く同じ題名なのだ(著者はそれを知らなかったらしい)。 その後、この応募作を出版するにあたって、題名を変更したものらしい。 芥川賞を読み終わったあと、別の方法で検索したら、私の読みたい本は「童石を巡る奇妙な物語」という題名に変更されていたことを知ったのだ。 これで違和感がやっと解決した。 ミステリーを読みたかったのに、よりによって芥川賞受賞作を読んでいたのだから、これはもう、違和感抱きっぱなしだったのは無理ない。 「林のじいさん」のとぼけた語り口が、ドラマ「相棒」の小野田官房長の語り口を彷彿とさせ、小野田官房長ファンの私は、「林のじいさん」を官房長に脳内置換して読んでました。

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2013/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第11回このミス優秀賞受賞作。 祖母の遺言をきっかけに、謎の石コレクターの老人と出会い、不思議な石の世界に引き込まれていく主人公。 魚石、仮名石、白夢石、香玉、童石、死人石、、、と様々な奇妙な石が出てくるのですが、それぞれの石の特性や背景が面白い。 赤子石の描写は少々キツかったですが。 私自身宝石よりもこういった摩訶不思議な石に惹かれるので、冒頭から引き込まれました。 所々にユーモアを織り交ぜながら、テンポの良く物語が進んで行くので読みやすかったです。 次の作品が出たらまた手にとってみたいです。

Posted byブクログ

2013/12/04

序盤は少々読みにくい場面があったが、一気に読み終えた。 ほぼ全員癖のある人物という設定であったが、小気味よい。主人公以外の内面がもっと欲しかったか。 ラストはミステリーというよりSFか。石を題材にした着想は面白く、読了後の清涼感につながっている。

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2013/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

奇妙な石をめぐるファンタジー小説。 ミステリーというよりファンタジーでしょう。 文章や構成も非常にこなれていて、とても新人とは思えない完成度です。 おどろおどろしい物語かと思いきや登場人物が軽妙で肩肘張らずにどんどん読み進められました。

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2013/11/09

主人公は危篤の祖母から奇妙な遺言を受ける。それは石に関する事で、自分の死後にある人に石を届けて欲しいとの事だった。その人は奇妙な石を収集しており、奇妙な体験もしてしまう。 もっと暗い民俗学のようなストーリーかと思っていたが、奇妙な老人や女性教師などのキャラクターが面白く明るいスト...

主人公は危篤の祖母から奇妙な遺言を受ける。それは石に関する事で、自分の死後にある人に石を届けて欲しいとの事だった。その人は奇妙な石を収集しており、奇妙な体験もしてしまう。 もっと暗い民俗学のようなストーリーかと思っていたが、奇妙な老人や女性教師などのキャラクターが面白く明るいストーリーだった。 ロジカルなミステリではないが、ストーリーがロジカル的に破綻することもなく非常に面白かった。

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2013/08/21

自分が死んだら遺体の口に石を入れ、火葬後にそれを回収し、ある人物に届けて欲しい―。祖母の遺言を引き受けた高校生の木島耕平は、届け先で風変わりな老人・林に出会う。石コレクターである林は、耕平が作った「死人石」に喜ぶが、祖母のことは記憶にないという。林に興味を抱いた耕平と生物教師のナ...

自分が死んだら遺体の口に石を入れ、火葬後にそれを回収し、ある人物に届けて欲しい―。祖母の遺言を引き受けた高校生の木島耕平は、届け先で風変わりな老人・林に出会う。石コレクターである林は、耕平が作った「死人石」に喜ぶが、祖母のことは記憶にないという。林に興味を抱いた耕平と生物教師のナオミは、とある石の捜索を依頼した。同じ頃、三重県の山中で人体の一部が埋め込まれた“童石”が発掘され―。祖母の遺言の意味、林が石を集める理由など、奇妙な石をめぐる、時空を超えた物語の結末とは。 少々グロい所もあるけれど、全体的にはすんなりと読めました。登場人物が 適度に穏やかなところでバランスが取れているのかも。。。 一気に読めてしまう面白さでしたね。不思議ワールドがお好みの人にはお勧めですね。次作にも期待!!

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2013/08/01

子供のころにNHKでやっていた子供向けSFドラマっぽい感じて、面白くて引きずりこまれる物語でした。 ミステリー大賞を受賞したって触れ込みだったので手に取りましたが、正解でしたね。

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2013/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

奇石の世界に引き込まれた。 主人公がほんと等身大の高校生っていう感じで良い。先生もおじいさんも魅力的。 童石は大昔の不思議な世界が由来なのに、死人石は実は…っていうアンバランスなとこもおもしろくて良かった。

Posted byブクログ