安心毛布 の商品レビュー
私は食べるのが好きだから、食べものについて描かれた良い文章は全部好きだな、と思いました。 そして、どんな人でも毎日は何となくどんよりとしている、というのは私にとって大きな慰めである。
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独特な言葉のチョイス、文章が読んでいてとても楽しい。さらっと読めるのだけど、決して内容が薄いからじゃなく、重いテーマをさらっと読ませる文体によるものなんだと思う。彼女のエッセイをもっと読みたいと思った。
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軽やか。内容はしんどいものもあっても、川上未映子さんの文章はどこまでも軽やかです。 面白かったです。理屈っぽく考え過ぎるといっても、どこかあっけらかんとしてていいなぁ。生きていくってこういうののバランス上手く取ってかないとすぐひたすらしんどい…が続くので素敵なバランスだと思いまし...
軽やか。内容はしんどいものもあっても、川上未映子さんの文章はどこまでも軽やかです。 面白かったです。理屈っぽく考え過ぎるといっても、どこかあっけらかんとしてていいなぁ。生きていくってこういうののバランス上手く取ってかないとすぐひたすらしんどい…が続くので素敵なバランスだと思いました。 「起きてるとき以外は完全に眠りたいし眠っているとき以外は完全に起きていたいのはいつもいつでもそうだけど」はしみじみわかりました。 あと、小坂明子さんの「あなた」は聴く度めっちゃ怖かったの思い出しました。怖いと思ってよかったのか。。 ぼんやり読んでたらこれエッセイシリーズ?の3冊目だったのですね。前作も読みたいです。
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「わたしであり、あなたでなくちゃ」収録。 なんでこんなに分かるんだろうなぁ、といつも読んでいて思う。暗い部分をきちんと知っていて、その悲しさや怖さや恥ずかしさを理解していて、それでいてその中にある光を目で追っている。そんな印象を受ける。
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これぞ川上未映子のエッセイこの回りくどい文章 個性出てるw 川上さん妊娠中悪阻がひどかったんですね そーいえば昨年サンマ食べなかったなと振り返ってみた
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17/01/05 このひとのことばはほんとにもう癖になる。各タイトルがこれまた秀逸。 けどちょっと文体?がだんだん読み進めていくにつれて普通になってきたような。でもすき。 ・胸のあたりがまるく疼いて、春が皮膚にくっついた。飲む水に色、みえるものに曲線。この連載では、そういうもの...
17/01/05 このひとのことばはほんとにもう癖になる。各タイトルがこれまた秀逸。 けどちょっと文体?がだんだん読み進めていくにつれて普通になってきたような。でもすき。 ・胸のあたりがまるく疼いて、春が皮膚にくっついた。飲む水に色、みえるものに曲線。この連載では、そういうもののこと、たくさんたくさん書いてきたようなそんな気がする。(P11 春のかたち) ・短歌を読むといつでも自分から失われたものばっかりを、さわれないのに思いだす。(P58 わたしは招かれていなかった) ・ 怒りがあって、悲しみがあって、それからもっと大事なものがあって、もっと人生はしょうもなくって、でも生きていることのいまがすべて。(P133 何もない今日に、何も起こらない明日に) ・生きてることは、最初から、悲しくって、無茶苦茶だもの。でも、だからって、どうしろっていうのでしょう。(P199 お料理地獄)
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ゆるりとした時間のお供にいい本かなと思います。 小説の時には感じなかった川上さんの言葉の選び方がおもしろかったですし、彼女が大事にしていることが伝わっていた気がします✨ そう。。。表紙のひつじもかわいいけれど本の中にもかわいいひつじが住んでいます^^
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じんわり染みるところあり、くすっと笑えるところありで、まさに"安心毛布"な一冊。特に印象的だったのは、川上さんが産後に書かれた部分。これまでのエッセイで、何も無いところから子どもをこの世に生み出すことについての葛藤や思いを読んでいたけれど、今回のエッセイで「...
じんわり染みるところあり、くすっと笑えるところありで、まさに"安心毛布"な一冊。特に印象的だったのは、川上さんが産後に書かれた部分。これまでのエッセイで、何も無いところから子どもをこの世に生み出すことについての葛藤や思いを読んでいたけれど、今回のエッセイで「いつだって今がいちばん人生のいいときかもしれないとそう思うことは、なかなか的外れでないような気がするのだな。根拠はなくとも、ご都合主義でも。」という言葉を聞けたことで、なんだかとても勇気づけられた気がする。
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「発光地帯」「魔法飛行」と続いたエッセイ集3部作の最後。 前置きとして元々好きな作家である。他の作家を読み散らして、不意に手に取ると文章のリズムが独特で心地よく尚且つ言葉遣いが繊細。試しにパラパラとページをめくり、目をつぶって指を差すその文章…繊細だからどこを指しても良い印象を受...
「発光地帯」「魔法飛行」と続いたエッセイ集3部作の最後。 前置きとして元々好きな作家である。他の作家を読み散らして、不意に手に取ると文章のリズムが独特で心地よく尚且つ言葉遣いが繊細。試しにパラパラとページをめくり、目をつぶって指を差すその文章…繊細だからどこを指しても良い印象を受ける。なもんでやはり好きな作家である。
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一度読んでから何度も借りている…手元に置くべき本なのかもしれない。自己啓発ものに書いてありそうなことも、エッセイだからなのかごく自然に伝わってくる。
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