ガソリン生活 の商品レビュー
我が家の車は3回の車検を経て7年目。 大きな事故もなくほぼ毎日乗っています。 『ガソリン生活』を読み始めてから、うちの車もこんな風に駐車場で噂話したり、車検の度にびくびくしたりするのかしら、と考えると面白い。 乗り換えもそろそろ考え始めていたので、なんだかちょっと可哀そうになって...
我が家の車は3回の車検を経て7年目。 大きな事故もなくほぼ毎日乗っています。 『ガソリン生活』を読み始めてから、うちの車もこんな風に駐車場で噂話したり、車検の度にびくびくしたりするのかしら、と考えると面白い。 乗り換えもそろそろ考え始めていたので、なんだかちょっと可哀そうになってきた。事故に遭った車の気持ちとか考えたことなかったけれど、ああそんなかんじなのかもしれないね、と気の毒になる。 なんだかもっと大切に車に乗ってあげないと、という気持ちになった。そろそろ洗車してやらないとな~。
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この小説の語り手はなんと車!車もいろいろなことを考えているのかも…なんて思うくらい自然に物語にひきこまれて、一気に読んでしまいました。 小説の内容は実際にあったできごとを思い起こさせるものもあって、とても伊坂幸太郎らしい作品です。 それはそれとして、私は車を持っていないけれど、今...
この小説の語り手はなんと車!車もいろいろなことを考えているのかも…なんて思うくらい自然に物語にひきこまれて、一気に読んでしまいました。 小説の内容は実際にあったできごとを思い起こさせるものもあって、とても伊坂幸太郎らしい作品です。 それはそれとして、私は車を持っていないけれど、今まで家族が所有していて自分もよく乗った車を思い出して、これからはもっと物を大切にしようという気持ちになりました。 車好きの人にはぜひ読んで欲しい1冊です。
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とにかく「かわいい!」の一言。 たくさん出てくる車たちの会話が親しみやすく楽しげで、読んでいて和むのだ。 似たものを挙げるとすれば、森見さんの『有頂天家族』のたぬきたちのようで。 「開いたボンネットがふさがらない」「ドアをポンとしたくなる」「ワイパーがゆがむ」など、人間の動作に似...
とにかく「かわいい!」の一言。 たくさん出てくる車たちの会話が親しみやすく楽しげで、読んでいて和むのだ。 似たものを挙げるとすれば、森見さんの『有頂天家族』のたぬきたちのようで。 「開いたボンネットがふさがらない」「ドアをポンとしたくなる」「ワイパーがゆがむ」など、人間の動作に似せた表現が可愛らしい。 また車の中でも年功序列のようなものがあったり、持ち主贔屓になったり、電車が格上の存在だったり、自転車とは言葉が違って意思疎通できなかったり、と設定が細かく楽しい。 そして、伊坂さんお得意の伏線回収もお見事。 回想や噂話を聞く場面が多いので、時間軸はあっちゃこっちゃと動くのだが、それも自然な流れで読めるし、「前に出てきたのはこれか」と分かりやすい。緑のデミオくんが「以前○○(車種)が言っていた~~だ」と説明してくれることが多いからだろう。 唯一気になることがあるとすれば、車たちがみんな男の子っぽい人格(車格?)だったこと。中には女の子っぽい子がいてもいいのになー、と思ったので。 終わり方もとても気持ちが良い。 できすぎな感じもあるが、これはお話だもの。ファンタジーだもの。 こんな可愛い物語なのだから、これくらい可愛く終わっても問題ない!
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主人公は緑のデミオ。伊坂さん、機関車トーマスが大好きだという息子さんのために書いたのかな。かわいいけどちょっとキレがない。
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いつもの伊坂さん。正義が勝つ。やさしさが勝つ。弱いひとには必 ず誰かが手をさしのべる。ちりばめられた伏線が見事に回収されてく過程は、都合がいいんじゃなくって、そうだよ、そうでなくっちゃ、とうれしくなっちゃ う。従来の作品とおんなじじゃん、と言ってしまうこともできるけど、私はこれか...
いつもの伊坂さん。正義が勝つ。やさしさが勝つ。弱いひとには必 ず誰かが手をさしのべる。ちりばめられた伏線が見事に回収されてく過程は、都合がいいんじゃなくって、そうだよ、そうでなくっちゃ、とうれしくなっちゃ う。従来の作品とおんなじじゃん、と言ってしまうこともできるけど、私はこれからもずっとこういうお話が読みたい。こういうお話は、伊坂さんが一番うまい し、ほっとする。心のそこから、ほっこりして、ほっとする。
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伊坂幸太郎の作品にしては非常に普通。 「こうだったのか」の仕込みも普通。 満を持して謎ときされても「まあそうでしょうね」になってしまう。 車のあれやこれやは興味深くて、可愛かったけどたまに車たとえが邪魔だったり(笑) 初めて伊坂さんの作品読んだならまあ満足できる綺麗にまとま...
伊坂幸太郎の作品にしては非常に普通。 「こうだったのか」の仕込みも普通。 満を持して謎ときされても「まあそうでしょうね」になってしまう。 車のあれやこれやは興味深くて、可愛かったけどたまに車たとえが邪魔だったり(笑) 初めて伊坂さんの作品読んだならまあ満足できる綺麗にまとまった内容なのかな。
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伊坂さんらしくとても面白かった。 読み進めるうちにすべてがひとつになっていき、きちんと収束していくのはさすが。 緑デミオ可愛いし、ラストもとてもよかった!
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ガンダム好きは、くすっと笑える。(かも) 伊坂幸太郎の最新作は、車が主人公。 なになに?カーズ的な感じ?と思ったら、この主人公、車同士でしか会話できないし、自分で動くことも出来ない。 読者に状況と情報を知らせてくれる役割なんだけど、車を離れたところで起きてることは、サッパリわか...
ガンダム好きは、くすっと笑える。(かも) 伊坂幸太郎の最新作は、車が主人公。 なになに?カーズ的な感じ?と思ったら、この主人公、車同士でしか会話できないし、自分で動くことも出来ない。 読者に状況と情報を知らせてくれる役割なんだけど、車を離れたところで起きてることは、サッパリわからない。 なんか、すっごく新鮮です。 そして、自分の車が欲しくなります。(笑) 我が家の車は、どんな性格なんでしょうね。 最後のシーンは賛否両論かな。私は好きだけど。
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おそらく世界で初めて?車目線の小説。 なんで違和感なく読めちゃうのかとても不思議な設定にもかかわらず、スイスイと読めます。 伊坂幸太郎の真骨頂「勧善懲悪」と「あの事件には実は隠された真実が…」という歌津がしっかりとからみ合ってます。
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伊坂幸太郎新作。面白かった。いかにも伊坂幸太郎って感じ。平和だ。亨みたいに賢い人ばかりならいいのに。子どもでも。エピローグで緑デミが再登場するのはできすぎな気がするけど。そんなに走れるものだろうか。『オー!ファーザー』がちょこっと登場するのもファンにとっては嬉しいだろう。細見氏も素敵だ。
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