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ことばの力学 の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2024/04/29

ことばの力学というのを改めて考えさせられた。 方言やバイリンガルに対しての無意識の偏見などは、だれでも心当たりがあるのではないかと思う。 言葉は人間のコミュニケーションや思考に必要不可欠のものである。だからこそ、言葉に対しての態度を考えることが大切だと思う。 著者の本は、本当に読...

ことばの力学というのを改めて考えさせられた。 方言やバイリンガルに対しての無意識の偏見などは、だれでも心当たりがあるのではないかと思う。 言葉は人間のコミュニケーションや思考に必要不可欠のものである。だからこそ、言葉に対しての態度を考えることが大切だと思う。 著者の本は、本当に読みやすくて分かり易い。

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2023/11/18

応用言語学ってなんだろう、と読んでみる。方言の問題や、言語教育について、手話や、コンピュータによる言語処理などテーマは幅は広く、わりと常識に類すること(方言の差別はNGなど)も多くて、思ったほど掘り込んでいない印象。初心者向けの本だからかな? 後半、質問の文章の作り方によって(言...

応用言語学ってなんだろう、と読んでみる。方言の問題や、言語教育について、手話や、コンピュータによる言語処理などテーマは幅は広く、わりと常識に類すること(方言の差別はNGなど)も多くて、思ったほど掘り込んでいない印象。初心者向けの本だからかな? 後半、質問の文章の作り方によって(言わんとしていることは同じでも)回答の割合が変わってくる、といった心理学的な章が面白かった。

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2021/08/31

応用言語学:現実社会の問題解決に直接の貢献するような言語学 ・人は無意識のうちに言語、その言語を話す人に肯/否などの印象をもつ、差別的な反応を意識的に抑える努力が必要 ・ことばの変化は当たり前、ら抜き言葉に目くじらを立てる必要はない ・方言や危機言語が生き残るには?など 確かに...

応用言語学:現実社会の問題解決に直接の貢献するような言語学 ・人は無意識のうちに言語、その言語を話す人に肯/否などの印象をもつ、差別的な反応を意識的に抑える努力が必要 ・ことばの変化は当たり前、ら抜き言葉に目くじらを立てる必要はない ・方言や危機言語が生き残るには?など 確かに自分も、博多弁=可愛い、京都弁=おしとやかなどつい方言とイメージを結びつけていることに気づいた 身近な「言語」について深く考えるきっかけとなり、面白かった  

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2019/05/05

応用言語学絶好の入門書。内容は明らかに「浅く広く」なの だが、それでも示唆に富み楽しく読むことが出来た。単なる 言語の研究ではなく、それを現実社会の問題解決に「応用」 する応用言語学らしく、様々な問題に対して著者の考える 「策」が書かれているのも、読者に考えさせるという点で 良か...

応用言語学絶好の入門書。内容は明らかに「浅く広く」なの だが、それでも示唆に富み楽しく読むことが出来た。単なる 言語の研究ではなく、それを現実社会の問題解決に「応用」 する応用言語学らしく、様々な問題に対して著者の考える 「策」が書かれているのも、読者に考えさせるという点で 良かったのではないかと思う。参考文献に挙げられた書物に 日本語で書かれたものが少ないということが、この応用言語 学がまだまだこれからの学問だということを示しているの かも知れない。 特に気になった点をいくつか。 ・われわれは様々な言語(方言含む)に対して無意識のうちに 優劣をつけているという問題。 ・手話は健常者の使う言語の代用品などではなく、それ自体 一つの立派な言語である。 ・「日本語対応手話」と「日本手話」の大きな違い。 ・除染という言葉のまやかし(正確には移染というべき)。

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2018/07/22

応用言語学とは、直接的に現実社会の問題解決を目指す言語学である。本書でも、母語習得、言語政策、第二言語習得、思考と言語、手話など、様々な言語と社会とのかかわりについて言及されている。言語は我々の思考をも規定する根本的なものであり、そこから生じる諸問題についてなかなか意識しづらい。...

応用言語学とは、直接的に現実社会の問題解決を目指す言語学である。本書でも、母語習得、言語政策、第二言語習得、思考と言語、手話など、様々な言語と社会とのかかわりについて言及されている。言語は我々の思考をも規定する根本的なものであり、そこから生じる諸問題についてなかなか意識しづらい。例えば、普段日本語では主語や目的語を省略しても伝わるが、共通知識が少ない異文化圏では同様にすると誤解を生じうる。本書はこのような問題を改めて指摘しており、はっとさせられるものがある。言語学に興味がない人にも、一読をおススメしたい。

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2015/12/30

社会において言語が果たしている様々な役割や言語が人間に与える様々な影響を、これまで言語学が積み重ねてきた研究や議論をもとに、わかりやすく説いてくれている。2章の「言語政策」、4章の「平和のための外国語教育」、5章の「手話」の話などを特に面白く読んだ。

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2013/10/26

大学の講義で使った教科書。 言葉にどう私たちが無意識のレベルで影響されているのかなど、言葉に関することを考えさせられた一冊。 外国語だけではなく、言語障害や手話など多岐にわたったジャンルについて書かれているので、一読する価値あり。

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2013/10/11

応用言語学って名前はよく聞くけれど実際にはどのような分野を指すのだろうか?という疑問に対して考えるヒントを与えてくれる書。方言について研究している学者が事件の解決の重要な切り札になったという事実は興味深かった。言葉を聞いただけでどこ出身でなどがわかるから驚きだ。コンピュータ言語は...

応用言語学って名前はよく聞くけれど実際にはどのような分野を指すのだろうか?という疑問に対して考えるヒントを与えてくれる書。方言について研究している学者が事件の解決の重要な切り札になったという事実は興味深かった。言葉を聞いただけでどこ出身でなどがわかるから驚きだ。コンピュータ言語は今後どのような進化をしていくのかも面白い。カウンセリングが必要な人専用に作られたプログラムもあるということは、今後は話す人がいなくてもコンピュータと会話を楽しめるような時代になっていくのだろうか。。。Siriなどはすでにその域まで達していることを暗示している。

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2013/08/22

言葉というのが社会にも、自分の行動にもずいぶん大きな作用をするのは当然なのだけど、それが何故かということを、剥がしていくような本。方言のこと、バイアス・推測のこと、そしてまさか手話が出てくるとは思わなかったし、コンピュータ処理のことまで。応用言語学への招待、というサブタイトルです...

言葉というのが社会にも、自分の行動にもずいぶん大きな作用をするのは当然なのだけど、それが何故かということを、剥がしていくような本。方言のこと、バイアス・推測のこと、そしてまさか手話が出てくるとは思わなかったし、コンピュータ処理のことまで。応用言語学への招待、というサブタイトルですが、まさにウマいこと招待された感じです。

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2013/08/19

ことばの持つ力、それが無意識のうちにも様々な影響を及ぼし合いながら社会は動いている。ことばの孕む諸々の社会的な問題を俯瞰した知見を得るのに良い本。

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