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名も無き世界のエンドロール の商品レビュー

3.8

47件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2013/08/05

「伊坂作品」を、意識している、んだろうな。時制が、あっちゃこっちゃするところとか。 「マコト」と、語り手の「キダ」の男子2人 + 「ヨッチ」の女子1人の、「男女3人」の仲間。小説やドラマ、映画なんかでもよくある組み合わせ。 なかなか…悪くない小説とは思うんだけれど、残念なのは...

「伊坂作品」を、意識している、んだろうな。時制が、あっちゃこっちゃするところとか。 「マコト」と、語り手の「キダ」の男子2人 + 「ヨッチ」の女子1人の、「男女3人」の仲間。小説やドラマ、映画なんかでもよくある組み合わせ。 なかなか…悪くない小説とは思うんだけれど、残念なのは、登場人物が、それほど魅力的ではないことだよね。特に、「ヨッチ」。私だけかもしれないけど、いまひとつ、どんな女の子なのか、が造形できなかったな。 詳細は、 ⇒ http://tschuss12.jugem.jp/?eid=447

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2013/07/15

過去と現在がバラバラに進むので、パズルのように頭を使ったが徐々にそのパズルのピースがきっちりはまってくる。凝った作品だとは思うが意外とラストはあっさりと予想通り。面白かったが荒削りな感があった。何となくだが伊坂作品が好きなのかなとイメージさせる作品だった。

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2013/07/08

なかなか「起承転結」の起が起きない・・・。 淡々と俺とマコトの人生(ドッキリ)が綴られていく。 それも高校生かと思えば小学生になって30歳になって中学生になってと時代が飛ぶ飛ぶ。 でも読みにくいことはなくて。 最後に起が起きる。 ここに向かってたのね・・・・。と

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2013/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「一日あれば、世界は変わる。二日あったら宇宙がなくなってもおかしくない」 俺とマコトとヨッチ。小学生の時、転校生のヨッチが俺とマコトの前に現れ、そして大人になるまで三人で完璧な世界を築いていた・・・はずだった。 ドッキリストのマコトと超ビビりの俺がその存在と命を懸けて仕掛けた、純情で無謀で破壊的で緻密な「史上最大のプロポーズ大作戦」!! 時系列が巧妙に入れ替わり、読み手をなかなかその世界に入り込ませてくれない。そんなじらされかたが、どうというわけでもなく、心にひたひたと染み入ってくる小説。 なんとなく好きかも~~~~。

Posted byブクログ

2013/06/27

これはこれは、なかなかいいんじゃないかな。荒削りで、ちょっと突飛なお話なのに、中盤からはぐいぐいと読ませる。 最初はどういうタイプの物語なのかわからず、気持ちが落ち着かない。軽いバディもの?どんでん返しがあるやつ? でも、文章がリズミカルに流れていくので読みやすい。途中からの展...

これはこれは、なかなかいいんじゃないかな。荒削りで、ちょっと突飛なお話なのに、中盤からはぐいぐいと読ませる。 最初はどういうタイプの物語なのかわからず、気持ちが落ち着かない。軽いバディもの?どんでん返しがあるやつ? でも、文章がリズミカルに流れていくので読みやすい。途中からの展開には、あらら?という感じなんだけど、何というか細部に妙なリアリティがある。そこがいい。 結末が普通の意味では全くハッピーではないのに、どこか明るさがあるのにも、著者の力を感じる。私は根性のないアカンタレなので、つくづく人間が嫌になるような話を読むと、どっと落ち込んでしまうのだが、そういうイヤな味がしない。これは美点だと思う。 カットバックのような場面の挿入の仕方とか、すごくうまいとは言いにくいけど、映画を思わせる作りになっている。全体にひたひたとした熱があって、惹きつけられる作品だなあと思った。

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2013/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一日あれば世界は変わるんだよ。 途中までだらだらで苦痛すら感じたが、プロポーズ大作戦実行からぐいぐいひきつけられた。伏線・エピソード・複雑な時系列が繋がった時、決して忘れない、忘れさせない出来事が浮かび上がってくる。

Posted byブクログ

2013/06/01

去年の小説すばる新人賞作品。 これがデビュー作でまだ三十代の若さの作家さんなんですね。 ある家庭的な事情を抱えた小学生の男の子2人がいるクラスに金髪の女の子が転校してきた、という主要な三人の出会い。 軽い(すぎるとも)ノリでドッキリをしかけた側、しかけられた側の男子高校生がお互...

去年の小説すばる新人賞作品。 これがデビュー作でまだ三十代の若さの作家さんなんですね。 ある家庭的な事情を抱えた小学生の男の子2人がいるクラスに金髪の女の子が転校してきた、という主要な三人の出会い。 軽い(すぎるとも)ノリでドッキリをしかけた側、しかけられた側の男子高校生がお互いをくさし合う冒頭のシーンからは、ちょっとテンション高めの学園ものかな、と危惧されたのですが、これがなかなか読ませるるんです。!(#^.^#) 過去と現在を切り取って行ったり来たりする手法は珍しくありませんが、その巧みさのおかげで、彼らに何が起こったのか、意図していたことは何だったのか、がいいタイミングで読者にわかる仕掛けになっているところが面白かった。 以下、微妙にネタばれ入ります。 裏稼業としての「交渉屋」、他人のIDを買ってその人になりすます、などのコワい系の話も唐突なものとしてではなく楽しめたし、また、数々のドッキリ(本人はサプライズではなくドッキリだ、と主張。ドッキリストというそうです。)をしかけるマコトが最初はあまり意味のない迷惑キャラなのかと思っていたら、大事な場面で功を奏したり、実は彼の来し方に由来するものであったり、と、なるほど、これが作者のねらいだったのね、と。 ここまでやらなくていいんじゃないの?というクライマックスには驚きましたが、でもそこに至るまでの心情や仕掛けには作者の強い思い入れがあったんでしょう。 楽しみな新人作家が出会えたことが嬉しいです。(#^.^#)

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2013/05/16

全くノーマークだったんですけどマイミクさんのレビューで知って読んでみるとこれがまた大当たり。著者が「第2の伊坂」と呼ばれる日が来るのもそう遠くはないかもしれません(まだまだ及ばないけど)。時系列が意味なくポンポン飛ぶのはアレなんですが、その瑕疵を上まって余りある面白さがあります。

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2013/05/11

プロポーズ大作戦の意味が、最後の最後になって腑に落ちる、やられました。話が前後して時系列が分かりにくく、ストーリーも何となく想像できたのに、この最後の純愛に乾杯!要所要所に出てくる映画の名作の決め台詞も良かったです。

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2013/05/10

結末で全ての伏線が回収されるミステリー系。出だしはなかなか陽気だけど、明るい人間には裏がある、といわんばかりに、段々と影が出てくる。「さびしい」と「さみしい」の違いはわかるでしょうか?大切な人を亡くした主人公たちはたださみしい感情をもてあましてしまう。 親を亡くした、マコトとキ...

結末で全ての伏線が回収されるミステリー系。出だしはなかなか陽気だけど、明るい人間には裏がある、といわんばかりに、段々と影が出てくる。「さびしい」と「さみしい」の違いはわかるでしょうか?大切な人を亡くした主人公たちはたださみしい感情をもてあましてしまう。 親を亡くした、マコトとキド、そして女の子のヨッチの三人が主人公。マコトは大のドッキリ好きで、キドはいつも定番のドッキリに「ふわあ」といって尻餅をつき、ヨッチはその光景を笑う。さみしい三人にとってかけがえのないつながりを淡々と描く。一方で、30歳になったキドとマコトの物語が同時平行で語られる。入り乱れる時間系列で、三人の関係は少しずつ変わり、悲しい人生が少しずつ明かされていく。「世界は一日で変わってしまう。私たちの明日は保証されていない」というヨッチの叫びが通奏低音のようにずっと響く。

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