桜ほうさら の商品レビュー
本を買ったのは昨年。やっと読み終わりました。宮部さんの小説、しかも時代ものは大好きで今まですぐ読み終えていたのに、この話はダメでした。読んでは止め読んでは止めを繰り返し、四章でやっと面白くなってきたと思ったら兄上が(母上も)酷すぎて嫌になりました。笙之介の存在意義って何だかもう・...
本を買ったのは昨年。やっと読み終わりました。宮部さんの小説、しかも時代ものは大好きで今まですぐ読み終えていたのに、この話はダメでした。読んでは止め読んでは止めを繰り返し、四章でやっと面白くなってきたと思ったら兄上が(母上も)酷すぎて嫌になりました。笙之介の存在意義って何だかもう・・・。和香さんや長屋のみんなが居てくれて良かった。
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きれいなタイトルのこの作品、宮部さんの時代小説です。 もうすでに何人かの方が素敵なレポを挙げられています。 とくにムーミン2号さんは、 4章からなるこの作品の詳しいあらすじを書かれています。 まずはそちらから、といいたいほど。(笑) 自分で書いた覚えのない賄賂の受け渡しの記録文...
きれいなタイトルのこの作品、宮部さんの時代小説です。 もうすでに何人かの方が素敵なレポを挙げられています。 とくにムーミン2号さんは、 4章からなるこの作品の詳しいあらすじを書かれています。 まずはそちらから、といいたいほど。(笑) 自分で書いた覚えのない賄賂の受け渡しの記録文書が発見され、 主人公古橋笙之介の父は汚名をきせられたまま、自殺します。 父の無実を信じる笙之介ですが、成す術もなく、 生家のお家断絶の危機を感じながら、 富勘長屋で書生として暮らしていました。 そんなある日、満開の桜の下で、 桜の妖精のようなきれいな少女を見かけます。 その少女和香には、人前に出たくない秘密があったのですが、 なぜか笙之介には堂々と対面してきました・・・。 いろいろ大変な事件が笙之介の周りでバタバタとおこり、 いつのまにか、解決していきます。 「いろいろあって大変だった」ということを、 ある地方では、「ささらほうさら」というそうです。 でもこの作品の中の笙之介と和香の場合は「さくらほうさら」。 この2人は、桜が縁でいろいろあったのです。 このあたりの文章から、 時代小説でも怪談めいた話が多い宮部さんにしては珍しく 淡い恋愛の香がしています。 この続きを読みたいような気もしますが、 これはこのまま完結の方がいいのかも・・・。 武士社会のお家騒動のばかばかしさに切なさを感じながらも 江戸の町の大食い競争など、 長屋の住民の喜怒哀楽やお楽しみ行事も書かれてあり、 充分楽しめる大作でした。 表紙のピンクもいいですね。 桜色がそのまま、作品の中身を表わしているようです。 宮部流恋愛小説と言うべきなのかも知れません。
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じっくり読むと、おもしろい。 妖しも出てこず、捕り物帳でもないけど、こういう人情劇いいよね。 切なく悲しい話である一方で、笙之助と和香のやりとりもかわいいし、ミステリー的要素もあって楽しめました。 親子といえど、血縁といえど、分かり合えないことは計り知れないほどたくさんある。
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家族といえどもわかりあえる人たちばかりではない。 逆に他人であろうとわかりあえる人もいる。 江戸での出来事の全ては勝之助と笙之助を助ける為に仕組まれたことだったんでしょうね。 ただ。。。。笙之助くん絶対に和香の尻にしかれるんだろうな(笑)
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『桜ほうさら』。宮部みゆきの新作の書名を聞いた時点で、もう、その虜にされていたように思う。いつもの宮部時代モノの雰囲気と楽しさはそのままに、子供が親に対して抱く何とも言えぬ感傷に切なさ、ほろ苦さを覚える。『ささらほうさら』と思えることの幸せが胸に染み入る。
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『ゼロ』脱落前、気が重すぎて進まなかったので他の本に浮気。 (映画も大人気なんだよね?すごいなあみんな、心が強い。) ママの蔵書を借りて読もうとしたら、ママに結末をぺろりと言われた…秒殺。orz いくら私がネタバレ上等!分かってても美味しく読める!からって、今まさに読み始めよう...
『ゼロ』脱落前、気が重すぎて進まなかったので他の本に浮気。 (映画も大人気なんだよね?すごいなあみんな、心が強い。) ママの蔵書を借りて読もうとしたら、ママに結末をぺろりと言われた…秒殺。orz いくら私がネタバレ上等!分かってても美味しく読める!からって、今まさに読み始めようって時に、そりゃないぜママン。 まあ美味しくいただきましたけど。 安心のハイクォリティの宮部作品ですが、この作品は帯に仇討…というか父の汚名を雪ぐ…的な感じだったので、(そーいうのあんまり好きじゃない。)実は後回しにしてました。 謝りますごめんなさい。 大変、面白かったです。 よく「時代モノはちょっと…。」と時代設定が現代じゃないだけでシャットアウト、という人がいるけれど、宮部作品に限って言えば、正直もったいないなあ…と、思う。 基本的に人物の心情を丁寧に書く人だから、時代モノみたいに「お約束」がはっきりしてると、いっそうその心情が鮮明になるというか。 「お約束」な分、状況理解に余計な労力をとられず感情移入できるというか。 時代モノを敬遠してる人にこそ読んでほしい、(除く『孤宿の人』。いい作品なんだけど、引くくらい重いんだ…!)宮部みゆきの時代モノ。
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宮部みゆきは初めて。話の展開は面白かったが最後の坂崎重秀を会して兄弟が会って、ことの真相が分かってきた辺り以降から展開が中だるみ気味だった。宮部みゆきは当面読むことはないかも。
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■あらすじ 無実の罪で父親が死んだ。謎を解くため、長屋暮らしをする主人公の話。 ■感想 最後びっくり。 ■メモ 本じゃなくてNHKで視聴。DVDは発売まだなので。
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な…長かった… でも面白かったなぁ いつか勝ノ介と仲直りできるのかなぁ? どうなっても兄を憎めない笠ノ介さんが良かった 一度だけ怒鳴ったけれども、父を殺めた兄には怒りがない 笠さんの生き方は見習わないとなぁって思った 上っ面だけでなく、きちんとその人の心情まで考えられるようにな...
な…長かった… でも面白かったなぁ いつか勝ノ介と仲直りできるのかなぁ? どうなっても兄を憎めない笠ノ介さんが良かった 一度だけ怒鳴ったけれども、父を殺めた兄には怒りがない 笠さんの生き方は見習わないとなぁって思った 上っ面だけでなく、きちんとその人の心情まで考えられるようになりたい 焦ったりして上っ面で人を判断しないで、ゆったりと焦らないで人を理解できる人になりたい 愚鈍と呼ばれてもそれがいい 宮部さんは端々に本当に人生に必要なことを書いている 内容よりも大事な経験談 すべてを拾うことができたかわからないけれども 宮部さんがとても賢明な人だとわかる だから、たまに読んでしまうんだな 手跡と言うのは今の時代ほとんどない 僕の筆跡は汚くて嫌になる どんな人柄なんだろう PCが普及した今、手跡と言うのは大事だと思う 人を判断できるものだ 字は笑うし怒るし悲しむのだ だから手紙は暖かいんだろうな
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14/11/17読了 第四話でどうたたむのかと危ぶんだものの、きれいにまとまった。父を陥れたのは誰だったのか。答えにたどりつくまでの流れはさすがだった。 ただ、手跡を真似るとは眼を取り替えることができる、というセリフが最終的には肩透かしだったような気がする。和香も、もう少し書き...
14/11/17読了 第四話でどうたたむのかと危ぶんだものの、きれいにまとまった。父を陥れたのは誰だったのか。答えにたどりつくまでの流れはさすがだった。 ただ、手跡を真似るとは眼を取り替えることができる、というセリフが最終的には肩透かしだったような気がする。和香も、もう少し書き込んであげていい位置づけの人物だったかと…
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