心配しないで、モンスター の商品レビュー
みんなが最後にゎ少しだけだけど前向きな気持ちや吹っ切れた気持ちで終わるから 読んでて嬉しいです。 2013.11.20
Posted by
なんとなくタイトルに惹かれ図書館で借りました。 連作短編集。前半は正直微妙だなと思いながら読み進めていましたが、後半の方の作品はなかなか。 しみじみ楽しめる作品もありましたが、読後特に深く心に残るものはなかったかな。
Posted by
面白かった。 何処にでもあるような日常の話なんだけど改めて短編の小説になるととっても面白い。 女性の気持ち、男性の気持ち、こう言われたら行動するだろう、と言うところなど面白いほど的を得ている。 同世代の女性が出てくるのも共感できる場面が多くていい。 平さんの作品はいるも私を裏切ら...
面白かった。 何処にでもあるような日常の話なんだけど改めて短編の小説になるととっても面白い。 女性の気持ち、男性の気持ち、こう言われたら行動するだろう、と言うところなど面白いほど的を得ている。 同世代の女性が出てくるのも共感できる場面が多くていい。 平さんの作品はいるも私を裏切らない。
Posted by
小粒だけどピリリとスパイスが効いた懐かしい音楽にのせた連作集。 平作品はかなり辛口なのに読後感がいいんだよね。 これだったら歳を取るのも悪くないなーって思える。 わたしも丘の上の馬鹿になりたいわ。
Posted by
青春の音楽と重ねられた9人の物語。 ちょっと距離があったな。 面白かったのだけど。 私には応援歌がないのがちょっとさびしいな。 ≪ モンスター 若くなくても 気にしない ≫
Posted by
新刊が出ればやっぱり読みたくなる平安寿子さんの本。 この短編集、それぞれ主人公が自分のテーマソングを持っていたり、大事にしている曲があったりする。 老若男女さまざまな人物を、程よい距離感で読みました。 女、59歳となった身の日常を容赦なく描写したり、不倫の恋に生きる女のトキメキ...
新刊が出ればやっぱり読みたくなる平安寿子さんの本。 この短編集、それぞれ主人公が自分のテーマソングを持っていたり、大事にしている曲があったりする。 老若男女さまざまな人物を、程よい距離感で読みました。 女、59歳となった身の日常を容赦なく描写したり、不倫の恋に生きる女のトキメキがあからさまだったり、年下のミュージシャンとつき合う女を書いたりなどなど…。 ときに辛辣な物言いもありますが、そんなこんなを読んでいるうちに、人それぞれいろいろあるけれど、それはそれでいいじゃないかと肩の力が抜けてくる感じが意外と良かったのでした。 好きな話を3つ。どれも温かい気持ちになった作品です。 ひとつめは「夢路はどこにあるの」母親の何もかもがイヤな女子高校生が主人公。 才能ないし、夢もない。進路に悩む詩音17歳。 合唱部で歌うことになったフォスターの曲にからめての話。 母との葛藤あり、フォスターの晩年を知ったことや、夢について思う。 ラスト吹っ切れてきた詩音が良かった。 ふたつめ「わたしだって、いつかはプリキュア」では不動産会社の営業アシスタントをする唯香が主人公。 新人で、上司からこっぴどく叱られてばかりいる。 このお話でプリキュア以上に話の中心に据えられているもの。 それが東日本大震災。 被災地を訪ねる話やそこを舞台にすることは、軽々しく書けないだけに小説にはほとんど用いられていない印象を持っています。 この作品ではよくぞこんなにさらっと書いたものだと作者の力量を再認識しました。 ボランティアに行った唯香が遥かな心の旅をしてきたような変化を見せるこの話。好きです。 あとひとつは妻を失った67歳の男性の話「心配しないでベイビー、やっていけるから」 友だちのようであった夫婦の妻があっけなく早世し、ふたりが好きだったビーチボーイズの曲を想いながらの独り語りがいい。 ちょっとしたことで短く会話しつつ、一緒に歩く。そんな素敵な夫婦の関係がいいなと思った。相手の自由を尊重するというか、頼り切り過ぎなくていいな。 残された旦那さんが言う。人は死を介して、宇宙を巡る永遠の循環気流とつながるのだ。と…。 力まず、自然に、おおらかに、そういう風に生きていけたらいいな。 平安寿子さんにはこれからも優しいお話を期待しています。
Posted by
ビートルズから演歌、オペラ、ピンクレディーやサザン、そしてプリキュアの主題歌まで 特別な思い入れのある一曲で自分を励ましながら 思うようにいかない日々と格闘する人たちを描いた、連作短編集。 9つの物語のうち、最初の3篇あたりまでは、実はちょっと辛かったのです。 60歳を目前にし...
ビートルズから演歌、オペラ、ピンクレディーやサザン、そしてプリキュアの主題歌まで 特別な思い入れのある一曲で自分を励ましながら 思うようにいかない日々と格闘する人たちを描いた、連作短編集。 9つの物語のうち、最初の3篇あたりまでは、実はちょっと辛かったのです。 60歳を目前にした女性の自虐的な老醜エピソードや、日陰の恋が大好物の「舟歌女」、 10歳年下の自称ミュージシャンの卵にずるずるとスネをかじらせる女性、と あまりにあけすけでやるせないお話ばかりで。 でも、ひたすら前向きな「文化的母親」の期待に悩む女子高生を描いた 『夢路はどこにあるの』あたりから、俄然面白くなってきます。 癇癪持ちの部長からピンポイントで鬱憤のはけ口にされているOL唯花が プリキュアの主題歌に背中を押されて被災地を訪れ 居酒屋で合コンして仮設住宅に帰る若者や、 奨学金で進学しようと相談をかわす中学生の淡々とした強さに 反対に元気をもらう『わたしだって、いつかはプリキュア』や 突然亡くなった妻の気配をほのかに感じながら生き続ける夫を描いた 『心配しないでベイビー、やっていけるから』の2篇が素敵。 前のお話ではひたすら感じ悪かった人物が、 次のお話では主人公となって意外な一面を見せ、頑張ってくれるのもうれしい。 ちゃんと女の子が好きなのに、突如として女装に目覚めようが 老醜と闘う自分を認めたくなくて、みっともなくもがこうが 誰もが胸の中にこっそり飼っているモンスターを 「それでもいいわ」と勇気づけてくれる歌や、「心配しないで」と見守ってくれる人はいるよ、と にやりと不敵に微笑みながら言ってくれているような一冊です。
Posted by
音楽とリンクする9つの連作短編集。平安寿子さんの小説は大好きなのだけれど最初ジェネレーションギャップに戸惑いました。でも9つの短編はバブルを境に登場人物の年齢が上下するので何処かに自分を見つけられるのではないでしょうか。面白く読みました。
Posted by
作者相応の年代かなと感じました。 今考えるとバブル時代は滑稽であり、勘違いやろうがいっぱいいたんだなと思いました。 こんな世代、あと10年後はどうなっていくのでしょうか、不安を感じますね。
Posted by
連作短編集。 一世を風靡したピンクレディーの歌にはモンスターや宇宙人が登場する。 これは世の中にうまく溶け込めない人たちへの応援歌だという解釈に納得。
Posted by