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リフレはヤバい の商品レビュー

3.3

49件のお客様レビュー

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2023/08/05

図書館で、買ってほしいと申請書出して、順番待ちしてて、ついに読めたぜ! 反リフレーション派の急先鋒、小幡績氏の痛快な1冊。 彼は、かなり、おもしろい人だよ。ケインズみたいな(というと語弊があるけど)エコノミストにして投資家でもあり、相場師としての視点があるからおもしろい。全ての経...

図書館で、買ってほしいと申請書出して、順番待ちしてて、ついに読めたぜ! 反リフレーション派の急先鋒、小幡績氏の痛快な1冊。 彼は、かなり、おもしろい人だよ。ケインズみたいな(というと語弊があるけど)エコノミストにして投資家でもあり、相場師としての視点があるからおもしろい。全ての経済はバブルに通じる、という。 この前、小幡績が出演してるニコニコ生動画で見てたら、おもしろすぎて笑い転げた。 オレの経済政治中心のツイートのIDでは、リツイートしてもらった。うれしー。 エコノミスト誌での飯田氏との激論対談でも、やっぱー小幡氏のほうが奥が深い。「経済学は不完全な科学だ」という内容のことを断言してた。普通に考えれば、当たり前だよね、そんなこと。だって、ひとつの金融政策、財政政策をめぐって、ここまで真っ二つに意見が割れてるんだから。そんなの、物理学や化学や生物学や、完成された科学ではあり得ないことだ。 経済学は、信用に足る科学ではない。科学以前だ。 オレは、小幡績のファンになった。

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2013/04/21

間違いのない名著です。 現在蔓延っている「リフレ派」の定義、問題点、反論、解決策について分かり易く纏まっていると思います。 金融緩和によるマネーの氾濫は、資産バブルを引き起こすだけだという警鐘は真摯に受け止めなくてはいけないと思います。 最後の「場」と「人」を大事にすべし、とい...

間違いのない名著です。 現在蔓延っている「リフレ派」の定義、問題点、反論、解決策について分かり易く纏まっていると思います。 金融緩和によるマネーの氾濫は、資産バブルを引き起こすだけだという警鐘は真摯に受け止めなくてはいけないと思います。 最後の「場」と「人」を大事にすべし、という一節は素晴らしいです。 金融関係で少し難しい話も入っているかも知れないですが、お勧めです。 リフレ派の本と比較すると尚良しです。

Posted byブクログ

2013/04/17

リフレとはインフレをわざと起こすことである。 日本経済がデフレ化(円高・株安・物価安)してから久しい。 が、去年(2012年)末政権交代し、安倍総裁によるアベノミクスが始まった途端為替と株価が動き出した。そして4月あたまの日銀総裁黒田氏による量的緩和宣言。彼のひとことで株価、地価...

リフレとはインフレをわざと起こすことである。 日本経済がデフレ化(円高・株安・物価安)してから久しい。 が、去年(2012年)末政権交代し、安倍総裁によるアベノミクスが始まった途端為替と株価が動き出した。そして4月あたまの日銀総裁黒田氏による量的緩和宣言。彼のひとことで株価、地価は一気に跳ね上がった。 …でもこれってバブルの匂いがする…。 企業や商業がこれから伸びる時期にあるならいざ知らず、需要もないのに(借り手もいないのに)お金だけだぶつかせて…インフレ率だけ無理やり上げて中身が伴わない。こういうのってバブルっていうんだよね。 デフレ結構、円高結構。 日本はいまや成長期から成熟期に入っており、フローで稼ぐよりもストックを有効活用した方が賢い。グローバルな視点から見れば、円が強い方がいいに決まってる。円が強いうちに海外の優秀な企業を買収してより良い技術を導入した方がいい。でないと円安になったときに逆のことが起こってしまう。なんで政府は円安方向へ持って行こうとするのか。 結局今の日本は停滞気味なので刺激を求めてるんだなぁ。 実際投資信託でありがたく儲けさせてもらった私だけど、なんか怖い。リフレはやばい。

Posted byブクログ

2013/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長く続く日本の不況。明らかにデフレを放置したことによる弊害が観られる中、自民党政権になりやっとデフレ解消に向けて動き出した。が、意図的なインフレ誘導にもやはり問題があるという。制御不能になってハイパーインフレが起きる、というのが論拠ではなさそうで、興味深く読んでみる。 アベノミクスなどと安易なネーミングでマスコミが持ち上げている状況もちょっと気持ち悪いのは事実である。その実体が見えない中で先行き期待に反応している株価や為替をもって浮かれかけているのがこわい。 インフレ誘導によって、賃金の増加よりも先に物価が上がってしまえば景気回復どころかますます消費は冷え込んでしまうだろう。 インフレはあくまでも好景気の結果に起こるものであってその逆ではない、ということだろう。 ただし、それでは他にどんな方法があるのか、というと難しい。納得のいくような答えはなかった。

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2013/04/07

今経済論壇が活発だし、まぁ売れてるみたいだし、この版元のこのレーベルは「電子書籍の衝撃」で印象もよかったので読んでみた。 論旨は明確で読みやすい。センセーショナルなタイトルの割にはちゃんと建設的。この辺がディスカバーさんのバランス感覚かね。全体としてリフレ派への評価を「~だと思い...

今経済論壇が活発だし、まぁ売れてるみたいだし、この版元のこのレーベルは「電子書籍の衝撃」で印象もよかったので読んでみた。 論旨は明確で読みやすい。センセーショナルなタイトルの割にはちゃんと建設的。この辺がディスカバーさんのバランス感覚かね。全体としてリフレ派への評価を「~だと思います」としていて、論証責任を放棄しているのは誠実ではないと思う。こういう感情っぽさを入れた方が受けるのかな。 たぶん産業戦略のビジョンがリフレ派と違うんだろうなぁ。新しい価値、新しい技術革新で攻めていかないといかんという主張は割と好きなのだけど、もう一冊くらいリフレ派の本を読んでから自分の主張を決める。

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2013/04/04

やっぱ、リフレは非常にヤバい。 インフレターゲット2%?円安歓迎?? アベノミクスに盛り込まれたリフレ派のちゃんちゃらおかしさを上手く説明してくれている。

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2013/03/23

野口由紀雄氏の「金融緩和で日本は破綻する」に続けて本書を読み進んで、かつ文芸春秋4月号の神谷氏の論文も読むと益々アベノミクスに懐疑的になって仕舞ひました。個人的には株は三ヶ月が勝負、そして国粋的な小生でありますが、極力外貨資産へ逃避すべしと思考します。

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2013/03/12

遮二無二円安、インフレに仕向けるなと。こうなった背景として震災後の過剰な円高が悪とされているところにあるのだろう。インフレにすれば景気が良くなるという因果関係が全く逆であることに対し猛烈に批判。他国でのインフレターゲットをそのまま鵜呑みにして2%上昇とかぬかしている政治家等にも呆...

遮二無二円安、インフレに仕向けるなと。こうなった背景として震災後の過剰な円高が悪とされているところにあるのだろう。インフレにすれば景気が良くなるという因果関係が全く逆であることに対し猛烈に批判。他国でのインフレターゲットをそのまま鵜呑みにして2%上昇とかぬかしている政治家等にも呆れる始末。かといって著者が考える対策にも現実味を帯びていない。

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2013/03/11

まずリフレとは何か、なぜリフレなのかから始まって、それが今の日本にそぐわない、ってかまずそれがムリでリフレは外野がデカい声で言ってたのを安倍さんが信じちゃったものだとゆう。 それ自体はともかく、経済学の知識で知らなかったことや自分の理解を覆す話があって面白かった。 例えば国債は流...

まずリフレとは何か、なぜリフレなのかから始まって、それが今の日本にそぐわない、ってかまずそれがムリでリフレは外野がデカい声で言ってたのを安倍さんが信じちゃったものだとゆう。 それ自体はともかく、経済学の知識で知らなかったことや自分の理解を覆す話があって面白かった。 例えば国債は流動性が高いからめちゃくちゃ需要があると、だから値が下がるとみんな買っちゃうからヘッジファンドが仕掛けてもムダだったこととか、でもみんなが日本国債売りに走ったら銀行が危機、それを止めるために国が資本入れればまた国債乱発、とゆう財政危機スパイラルの話とか、インフレの様々なメリットが実はそうでないとか、金融政策のタコヒモ理論とか、英国がインフレターゲットを設定してるのは、金融立国だからでゆえにユーロを使うこともできないってこととか。 突き詰めてゆうと円安については、輸入品が高くなるし、資産価値もドル建てで下がる。インフレについては実質賃金が下がるわけよな。 小幡さんの本はわかりやすいしその論理に納得がいく。

Posted byブクログ

2013/03/04

円安、インフラで・・・・経済危機へ という見出しにひかれ購入。 この政権になって、やたら円安を推奨している。 円安は、輸出産業にとって良いことは理解しているが、輸入に頼っているこの国では円の価値が下がり物価も高くなるこの円安は本当にいいのだろうか。 また、本当にインフレがよいので...

円安、インフラで・・・・経済危機へ という見出しにひかれ購入。 この政権になって、やたら円安を推奨している。 円安は、輸出産業にとって良いことは理解しているが、輸入に頼っているこの国では円の価値が下がり物価も高くなるこの円安は本当にいいのだろうか。 また、本当にインフレがよいのであれば、すぐにやってれば良かったのに何でやってなかったんだろうか?。 という疑問を以前から持っていた。 この本で得た知識は下記のとおり ・インフレになるためには景気がよくならないといけない。 景気を良くするために、インフレにさせることは逆効果 ・円安になると国債価格が下落する ・デフレ=不景気ではない ・エコポイントのような駆け込み需要を誘発するインフレは、よくない。 ・中央銀行はインフレを抑えるために生まれた。政府から独立している必要がある。 ・インフレが本当に有用であるなら、すでに日本銀行が行っていたはず。 これらは非常に納得できる。 ただ、不在者裁判とならないように、これを超えたインフレ推進者の意見も聞いてみたい。 この本では、インフレのデメリットはとても理解できた。でも、この景気対策をどのようにすればよいのか、説得性に欠けた。 人的資本の蓄積をもたらす雇用はわかるが、一つの提案が学校を作ることっていうのはいまいち。もうちょっと良い例があると思うが、、、、、。

Posted byブクログ